『トンヌラ』(Tonnelat)とは、フランス等欧州で見かける苗字である。「トヌラ」と表記される場合もある。
この他、
- トンヌラ - ゲーム『ドラゴンクエスト』シリーズの定番ともいえる名前の一つ
- トンヌラ(実況プレイヤー) - ゲーム実況プレイヤー
- トンヌラ - 三国志大戦プレイヤーの一人。マイリスト
がある。本記事は1.について説明する。
概要
『ドラゴンクエスト』シリーズにはトンヌラという名前がたびたび登場する。
初出はファミコン版の『ドラゴンクエストⅡ』で、プレイヤーの入力するローレシアの王子の名前が一定の条件を満たしたときに、サマルトリアの王子に付けられる名前である。
北欧神話において最強と名高い雷神トールに由来する名であり、『ゲルマンとケルトの神話』という宗教史にまつわる本をジョルジュ・ロート(G.Roth)らと共に著している学者の名というドラクエにとって縁の深い名前であるのだが、
カタカナにした際のその特徴的な語感は、ある者にとっては本作独特のユーモアであり、また教養のない当時の子供たちにとっては「トンヌラ」とともに長い旅を続けなくてはならないことへの疑問と違和感そのものであった。
ある有名な「ふっかつのじゅもん」を用いると、同じく特徴的な「もょもと」という名前がローレシアの王子に付けられるが、これとセットで扱われることが多い。
(なお実際にはその場合、「トンヌラ」ではなく「すけさん」と呼ばれ、「もょもと」「すけさん」「アイリン」が主人公たち3人の名前となる)
『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』のオープニングでは、主人公の父パパスが産まれたばかりの主人公にこの名前をつけようとする。しかし、主人公の母親、つまり妻の反対にあい、結局あらかじめプレイヤーが入力した名前がつけられる。
ちなみに、もともと入力したものが「トンヌラ」であれば、パパスの命名案は、SFC版では「サトチー」、PS2版・DS版では「アベル」となる。
それにしても、王族の命名センスは一般人には計り知れないものがあるものだ。と思いきや、『ドラゴンクエストVI 幻の大地』では、牢獄の町の反乱軍リーダーの名前として登場。王族以外にもこの名前が出てきてしまった。
『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』では、移民の中にこの名前を持つものがいる。ここまでくると、『ドラクエ』世界では割と一般的な名前なのだろうか? とも思わされる。
『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S』では、主人公の父のアーウィンが産まれたばかりの主人公にトンヌラと名付けようとする。しかし妻のエレノアが付けた名前が採用されることになる。完全にDQ5のオマージュであろう。
二次創作ネタ
エニックスなどから発売されていた『ドラゴンクエスト4コママンガ劇場』などではサマルトリアの王子の名前にこの名前が使われていたり、パパスの命名センスの突飛さをネタにしている漫画が存在している。
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関連項目
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