パイ投げとは、人の顔面めがけてパイやクリームを投げつける行為である。
またはそういった芸風の1つ。海外では競技や遊び、イタズラの一環としても定着している。
概要
コメディやコントの演出、または権力者・有名人への抗議の一環としてパイやケーキなどを顔面へ投げつける行為。
パイを投げつけるまでの流れや、ぶつけられクリーム塗れの真っ白になった顔面が面白いとされる。
基本的には、ホイップクリームやメレンゲなど柔らかいものを用いる。それらを盛り付けたパイ皿・紙皿などを使い、相手の顔面めがけ皿ごとぶつける。食用のもの以外では、シェービングクリームを使っている場合もある。
後述の事情もあり、本物のパイやケーキ等といった食べ物を本当にパイ投げに使うのは贅沢な遊びとされ、批判も多い点には注意が必要。
もともとは、20世紀初頭のサイレント映画『キーストン・コップス』シリーズの中でパイを投げる演出が用いられたのが始まりとされている。その後、パイ投げの演出がどんどん火が付いていき、三ばか大将やマルクス兄弟などをはじめ体を使ったギャグ演出(スラップスティックコメディ)の定番となっていく。
そして70年代~80年代からは日本にも伝わり、「ドリフ大爆笑」「8時だョ!全員集合」など日本のテレビ番組で披露されては笑いを集めるが、『勿体無い』『食べ物を粗末にするな』というクレームが増加していった。
こういう人々って野球選手達がやってるようなビールかけやシャンパンファイトには何も言わないのか。
なお、テレビのバラエティ番組でパイ投げが出てくる場合は専らシェービングクリームなどが用いられ、パイやクリームなどの本当に食べられる物は使われない(使われるとしても、その機会は稀)。
テレビのバラエティ番組や映画のほかにも、パーティや結婚披露宴などで余興として登場する場合があり、こちらの場合は上記とは逆に食べられるクリームが使われる事もある。
パイ投げへ突入するまでの流れにも定評があり、大体は何の予兆もなく突然パイを投げつけられる。
どこからともなく用意したパイを突然にターゲットめがけ投げつけ、ターゲットの顔がクリームで真っ白く「化粧」され、そんな姿を見ながら笑っている「自分は大丈夫」と思っていそうな傍観者や観客が次のターゲットにされ・・・
など、最初の1発から次第にパイを投げつけ投げられの大乱闘へと発展していく流れも面白さの1つである。
当然の話だが、パイを投げつければ相手の顔のみならず首回りや周辺にもパイやクリームが飛び散り、汚れてしまうので終わった後には清掃やクリーニングが欠かせない。屋外で投げるならともかく、屋内で実行する場合はパイを失投したりぶつけたパイが飛散した場合に調度品など部屋に飾ってあるものが壊されてしまうケースも考えられるので、現場の下見や下準備が欠かせないだろう。
要するに、事前の連絡や打ち合わせも無くパイを投げつける場合は、投げつけた相手の着ている衣服を弁償する覚悟が必要である。パイを投げた相手の服装が普段着だろうとフォーマルだろうと、最低でもクリーニング代の補償だけは免れないに違いない。
関連動画
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関連商品
関連項目
- パイ
- ケーキ
- クリーム
- ビル・ゲイツ(投げつけられた著名人)
- パイ投げで有名なテレビ番組
- 刹那の見切り(カービィがコックカワサキに投げつけるアレ)
- パイ(悪魔城ドラキュラ)
- おいパイ食わねぇか
- 我々の業界ではご褒美です
- 萌え仕草・シチュエーションの一覧
- 化粧
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