概要
ヒロイック(heroic)とは勇ましい、英雄的などの意味。原作のアニメ、遊戯王ZEXALにおいてゴーシュが使用した。
メインデッキに入るモンスターはH・C(ヒロイック・チャレンジャー)と読み、エクシーズモンスターはH-C(ヒロイック・チャンピオン)と読む。
モンスターは全て戦士族、また光属性のエクスカリバーと闇属性のロンゴミアントを除けば、他はすべて地属性である。メインデッキに入るモンスターのうち7枚が星4であり、またエクシーズモンスター4枚はランク4で、素材になることを推薦されている。
デッキとしてはモンスター効果・魔法罠ともに戦闘に関する効果が多く、それ以外に関する効果に弱い。単独記事のエクスカリバーの破壊力だけが際立っていて、他は戦士族デッキであっても採用は難しかった。
しかし2014年に登場したカードは軒並み強力で、ランク4ギミックとして使われていたことがあった。
2022年1月に登場したカードはそれまでシナジー性の薄かったロンゴミアントが今までより楽に複数体素材にしてエクシーズ召喚が可能な状態となった上で、戦闘要員のエクシーズモンスターが追加された。
その影響で、基本的に戦士族レベル4を並べやすい状況を作り、ロンゴミアントをエクシーズ召喚し、素材が削れたところにグレイヴソリッシュで返す形が理想的な動きとなった。「発禁令」が発動できていれば、素材の削れないロンゴミアントが成立可能。
カード説明
以下、遊戯王カードwikiより。
2012年4月14日発売”RETURN OF THE DUELIST”
H・C スパルタス
効果モンスター/星4/地属性/戦士族/攻1600/守1000
1ターンに1度、相手のモンスターの攻撃宣言時に このカード以外の自分フィールド上の 「ヒロイック」と名のついたモンスター1体を選択して発動できる。
このカードの攻撃力はバトルフェイズ終了時まで、 選択したモンスターの元々の攻撃力分アップする。
攻撃名は「ストレート・ジャベリン」、効果名は「ヒロイック・フォーメーション」。攻撃された時に、他ヒロイックの攻撃力だけ上昇。
二体のヒロイックがいる事によって高攻撃力の壁となる。クサナギを選択すれば攻撃力4100になれるが、開示された能力なため奇襲で使えない。
H・C ウォー・ハンマー
効果モンスター/星6/地属性/戦士族/攻2100/守1300
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、 破壊したモンスターを装備カード扱いとしてこのカードに1体のみ装備できる。
このカードの攻撃力は、この効果で装備したモンスターの攻撃力分アップする。
ヒロイック・チャレンジャーの中で唯一の上級。戦闘破壊したモンスターを装備して攻撃力を上げる。
攻撃力上昇だけと、頼りない。
H・C ソード・シールド
効果モンスター/星4/地属性/戦士族/攻 0/守2000
自分フィールド上に「ヒロイック」と名のついたモンスターが存在する場合、 このカードを手札から墓地へ送って発動できる。
このターン、戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になり、 自分フィールド上の「ヒロイック」と名のついたモンスターは戦闘では破壊されない。 この効果は相手ターンでも発動できる。
手札から捨てる事でヒロイックを戦闘破壊から守り、自分への戦闘ダメージを防ぐ。
守りたいヒロイックがあまりない。また攻撃力0なため戦闘にも使用できない。
H・C ダブル・ランス
効果モンスター/星4/地属性/戦士族/攻1700/守 900
このカードが召喚に成功した時、 自分の手札・墓地から「H・C ダブル・ランス」1体を選んで 表側守備表示で特殊召喚できる。
このカードはシンクロ素材にできない。
また、このカードをエクシーズ素材とする場合、 戦士族モンスターのエクシーズ召喚にしか使用できない。
同名モンスターを手札もしくは墓地から特殊召喚。シンクロの素材に出来ず、エクシーズでは戦士族しか召喚できない。
二つの縛りがあり、他の追随の特殊召喚モンスターより使いにくい。しかし、それらより下級アタッカーとしては十分に使える。
H-C エクスカリバー/Heroic Champion - Excalibur
エクシーズ・効果モンスター/ランク4/光属性/戦士族/攻2000/守2000
戦士族レベル4モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を2つ取り除いて発動できる。
このカードの攻撃力は、次の相手のエンドフェイズ時まで元々の攻撃力の倍になる。
ヒロイック・チャンス
通常魔法
自分フィールド上の「ヒロイック」と名のついた モンスター1体を選択して発動できる。
このターン、選択したモンスターは攻撃力が倍になり、 相手プレイヤーに直接攻撃できない。
「ヒロイック・チャンス」は1ターンに1枚しか発動できない。
対象のヒロイックの攻撃力を倍加する。直接攻撃できず、連続で使用できない。
装備魔法の巨大化と違い、今の攻撃力の倍。原作でエクスカリバーを倍の倍にして攻撃力8000にした。
ヒロイック・リベンジ・ソード
通常罠
発動後このカードは装備カードとなり、 自分フィールド上の「ヒロイック」と名のついたモンスター1体に装備する。
装備モンスターの戦闘によって発生する 自分への戦闘ダメージは相手も受ける。
また、装備モンスターと戦闘を行った 相手モンスターをダメージ計算後に破壊する。
装備カードになるヒロイック専用の通常罠。自分の戦闘ダメージをお互いに受けて、さらに戦闘後に相手を破壊する。
戦闘を介さずに、相手のモンスターだけを除去する罠の方が確実。
2012年7月21日発売”ABYSS RISING”
H・C エクストラ・ソード
効果モンスター/星4/地属性/戦士族/攻1000/守1000
このカードを素材としたエクシーズモンスターは以下の効果を得る。
●このエクシーズ召喚に成功した時、 このカードの攻撃力は1000ポイントアップする。
エクシーズ素材にしたときに、エクシーズモンスターの攻撃力を1000上昇させる。
これを素材にしたモンスターは効果モンスターになる。
H・C 夜襲のカンテラ
効果モンスター/星4/地属性/戦士族/攻1200/守 300
このカードが相手フィールド上に 守備表示で存在するモンスターを攻撃した場合、 ダメージ計算前にそのモンスターを破壊できる。
守備表示モンスターを一方的に破壊する。
攻守が低く、類似効果でもっと使いやすいモンスターが存在。ヒロイックである事を生かしたい。
H-C ガーンデーヴァ
エクシーズ・効果モンスター/ランク4/地属性/戦士族/攻2100/守1800
戦士族レベル4モンスター×2
相手フィールド上にレベル4以下のモンスターが特殊召喚された時、 このカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事で、 その特殊召喚されたモンスターを破壊する。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
素材が戦士限定。素材を消費して、星4以下の特殊召喚モンスターを破壊する。
効果は優秀な部類だが、星4エクシーズモンスターは数が多く、他よりこのモンスターを選ぶ理由があまりない。
H-C クサナギ
エクシーズ・効果モンスター/ランク4/地属性/戦士族/攻2500/守2400
戦士族レベル4モンスター×3
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。 罠カードの発動を無効にし破壊する。
その後、このカードの攻撃力は500ポイントアップする。
素材が戦士限定で、さらに三枚必要。素材を取り除く事で罠を止め、さらに攻撃力を上昇させる。
罠を無効にする効果は強力だが、召喚が難しい。
ヒロイック・アドバンス
通常罠
自分フィールド上の「ヒロイック」と名のついた モンスターが攻撃対象に選択された時、 自分フィールド上の他のレベル4以下の 「ヒロイック」と名のついたモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターの攻撃力はバトルフェイズ終了時まで倍になり、 選択したモンスターに攻撃対象を移し替えてダメージ計算を行う。
お互いのモンスターはこの戦闘では破壊されない。
ヒロイックの攻撃力を倍加、戦闘対象を変更するカード。
星4以下のヒロイック限定で、他にもう一体ヒロイックが必要。エクシーズモンスターが使用できない点が辛い。
ヒロイック・ギフト
通常罠
相手のライフポイントが2000以下の場合に発動できる。
相手のライフポイントを8000にして 自分のデッキからカードを2枚ドローする。
「ヒロイック・ギフト」は1ターンに1枚しか発動できない。
ヒロイックの名を持つが、関係は無い。相手ライフが2000以下のとき、8000にする。代わりにカードを二枚引く通常罠。非常に使いにくいドローカード。相手のライフが少ないなら、そのまま押し切った方が良い。
2013年8月10日発売”コレクターズパック-ZEXAL編-”
H・C アンブッシュ・ソルジャー/Heroic Challenger - Ambush Soldier
効果モンスター/星1/地属性/戦士族/攻 0/守 0
自分のスタンバイフェイズ時、フィールド上のこのカードをリリースして発動できる。
自分の手札・墓地から「H・C アンブッシュ・ソルジャー」以外の 「H・C」と名のついたモンスターを2体まで選んで特殊召喚できる。
「H・C アンブッシュ・ソルジャー」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。
この効果で特殊召喚に成功した時、墓地のこのカードをゲームから除外する事で、 自分フィールド上の「H・C」と名のついたモンスターのレベルを1にする。
スタンバイフェイズにリリースで、ヒロイック2体を手札から特殊召喚もしくは蘇生。その後、墓地のこれを除外する事で場のヒロイックをレベル1に変更。
2体蘇生は強力だが、スタンバイフェイズなのが難しい。レベル変更効果は、ランク1エクシーズに使える。
H・C クラスプ・ナイフ/Heroic Challenger - Clasp Sword
効果モンスター/星1/地属性/戦士族/攻 300/守 100
このカードが「H・C」と名のついた モンスターの効果によって特殊召喚に成功した時、 デッキから「H・C」と名のついたモンスター1体を手札に加える事ができる。
「H・C クラスプ・ナイフ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
ヒロイックによって特殊召喚された時に、ヒロイックをサーチ。
特殊召喚できるヒロイックは、アンブッシュ・ソルジャーのみ。
2014年4月19日発売"THE DUELIST ADVENT"
H・C 強襲のハルベルト
効果モンスター/星4/地属性/戦士族/攻1800/守 200
(1):相手フィールドにモンスターが存在し、 自分フィールドにモンスターが存在しない場合、 このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、 その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
(3):このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。 デッキから「ヒロイック」カード1枚を手札に加える。
サイバードラゴンの特殊召喚効果、貫通攻撃、戦闘ダメージを与えた時にヒロイックサーチ。
攻撃力も下級1800アタッカー。サーチするヒロイックは魔法罠でも可能。
H・C サウザンド・ブレード
効果モンスター/星4/地属性/戦士族/攻1300/守1100
「H・C サウザンド・ブレード」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):1ターンに1度、手札から「ヒロイック」カード1枚を捨てて発動できる。
デッキから「ヒロイック」モンスター1体を特殊召喚し、 このカードを守備表示にする。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「ヒロイック」モンスターしか特殊召喚できない。
(2):このカードが墓地に存在し、戦闘・効果で自分がダメージを受けた時に発動できる。 このカードを墓地から攻撃表示で特殊召喚する。
表側攻撃表示のこれを守備表示にして、さらにヒロイックを捨てる事でヒロイックをデッキから場に出す。ダメージを受けた時に蘇生。
ダメージを受けさえすれば蘇生すると言う、今までの自己蘇生効果の中でも破格の条件のモンスター。ヒロイック以外でも十分使用できる。
No.86 H-C ロンゴミアント
エクシーズ・効果モンスター/ランク4/闇属性/戦士族/攻1500/守1500
戦士族レベル4モンスター×2体以上(最大5体まで)
(1):相手エンドフェイズ毎に発動する。 このカードのX素材を1つ取り除く。
(2):このカードが持っているX素材の数によって、 このカードは以下の効果を得る。
●1つ以上:このカードは戦闘では破壊されない。
●2つ以上:このカードの攻撃力・守備力は1500アップする。
●3つ以上:このカードはこのカード以外の効果を受けない。
●4つ以上:相手はモンスターを召喚・特殊召喚できない。
●5つ以上:1ターンに1度、相手フィールドのカードを全て破壊できる。
戦士族素材のエクシーズモンスター。素材枚数で効果が増える。相手のエンドフェイズごとに一枚素材を取り除く。
素材が五枚あれば攻守3000の戦闘破壊・カード効果耐性、相手の通常・特殊召喚をロック、さらに全破壊効果を持つ。戦士族をたくさん出せるデッキなら切り札になる。その他にもこのカードを特殊召喚する方法はあるが、単独記事参照。
先攻の盤面要因としては4体素材あれば相手がほぼ展開不能になるため、十二分な強さを持つ。
2022年1月15日発売"DIMENSION FORCE"
H・C ナックル・ナイフ
効果モンスター
星1/地属性/戦士族/攻 600/守 200
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドにレベル1モンスター以外の「ヒロイック」モンスターが存在する場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、自分フィールドの戦士族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターとこのカードのレベルは、その内の1体のレベルと同じになる。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分はXモンスターでしか攻撃宣言できない。
レベル1でないヒロイックを利用して展開するモンスターで、展開後にレベル調整が出来る。
条件からして、先にモーニングスターの特殊召喚が出来れば、「ヒロイック・エンヴォイ」の効果を利用してこのカードを特殊召喚してレベル4に変更することでロンゴミアントの4体素材でのエクシーズ召喚を行うことが出来る。
H・C モーニング・スター
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1500/守1300
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに戦士族モンスターが2体以上存在する場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「ヒロイック」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
(3):このカードが墓地に存在し、自分のLPが500以下の場合に発動できる。
このカードを効果を無効にして特殊召喚する。
戦士族2体以上存在している場合に展開が可能で、展開時にサポートカードのサーチができる。また、ライフポイントをかなり減らす必要があるものの、墓地からも蘇生が対応している。
手札からの展開効果は条件的にロンゴミアントのエクシーズ召喚に使うことが殆どとなるため、出来るならこのカード使うなら4体素材のロンゴミアントを狙いたいところ。
墓地からの蘇生はグレイヴソリッシュの効果を使うことで満たすことが出来る。
H-C グレイヴソリッシュ
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/戦士族/攻2500/守2000
戦士族レベル4モンスター×2
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手は他のモンスターを攻撃対象に選択できない。
(2):500LPになるようにLPを払って発動できる。
このターンのバトルフェイズ開始時、自分フィールドのモンスター1体を選んで攻撃力を倍にする。
(3):相手モンスターが戦闘を行う攻撃宣言時、このカードのX素材を1つ取り除き、
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
このカードの攻撃力はターン終了時まで、そのモンスターの攻撃力分アップする。
攻撃対象を強制的にこのカードにする効果を持ち、ライフポイントを大きく支払って攻撃力を大きく上昇させる。
また、ライフポイントを支払わずとも、自身の攻撃力を上げられるため、突破手段になりうる。2重で使用するもよし、別々に攻撃力のアップを図るのもいいだろう。
H-C ヤールングレイヴ
エクシーズ・効果モンスター
ランク1/地属性/戦士族/攻 700/守1800
戦士族レベル1モンスター×2
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの戦士族モンスターは、それぞれ1ターンに1度だけ戦闘・効果では破壊されない。
(2):このカードのX素材を2つ取り除き、自分の墓地のレベルまたはランクが4の戦士族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚し、その元々の攻撃力分このカードの攻撃力をアップする。
(3):相手モンスターが戦闘を行う攻撃宣言時に発動できる。
そのモンスターの攻撃力の半分だけ自分のLPを回復する。
このカードのエクシーズ召喚にはレベル1を使用しなければならないため、かなり工夫を要する。そのため、気軽に使えるカードではないことは意識しなくてはいけない点か。
蘇生して攻撃力をアップするのが前提のモンスターであり、いずれにしても先出しできる性能ではない。攻撃宣言時にライフを回復することからあとから使うことが前提に設計されているのだろう。
ヒロイック・エンヴォイ
通常魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):デッキから「ヒロイック」モンスター1体を手札に加える。
(2):自分のLPが500以下の場合、墓地のこのカードを除外し、
自分の墓地の「ヒロイック」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
サーチカードとして機能し、グレイヴソリッシュを使用することで、サルベージ効果をあとから使うことができる。
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