フェレス(栗山夕璃)単語

フェレス

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「これは"商談"だ。」

概要

『フェレス』とは、2022年 3月19日に投稿された、栗山夕璃(蜂屋ななし)によるVOCALOID オリジナル楽曲である。
ボーカルは初音ミクとMEIKOが担当している。
また仮面バトル漫画プロジェクト『GABULI』への書き下ろし楽曲である。

動画をiga kitty、イラストをZABI、ロゴデザインを篠宮が担当している。また、曲の根幹となるストーリーはプロジェクト GABULIが書いている。

この曲では、GABULIの登場人物であり、地下の商業ギルド・モールスの会長を務めるアスナの幼少期が綴られている。リウ(登場人物)曰く、『石ころから人体まで、なんでも飲み込んじゃあ必要なやつに売りつける。手広くやってる分、武力もそれなりに抱えている』。ここではストーリーに関する説明は割愛する。

ボカロVer.と同時投稿された歌い手Ver.ではいゔどっとが歌唱している。

投稿初日、曲の再生数2,400に対してマイリスト登録数が550件という、マイリスト登録率が驚異の22%を記録する。デイリー 1万再生以上をキープし、2022年 3月27日にVOCALOID殿堂入りを達成する。

2022年に投稿されたオリジナル楽曲の内、MEIKO使用楽曲で年内で最も再生された曲^[1]となった。

2022年 12月9日にはスマートフォンゲーム「プロジェクトセカイカラフルステージ！ feat.初音ミク」(以下、「プロセカ」とする。)の年末年始恒例企画「行く年来る年毎日楽曲追加キャンペーン」にて、ヒント「Rumor go」として告知された。これは歌詞からとってきたものである。本来『フェレス』はGABULIへの書き下ろし楽曲であり、追加時期も非常に早かった^[2]為一部から違うのではないかと声が上がったが後の生放送で正式に追加が発表され、2023年 1月6日にゲーム内に実装された。

歌詞

とうにもう日の目など拝めない
アンダーグラウンド
掃き溜めの繁華街
言論は暴虐の末に高らかに語ろう

錆びついた鉄屑噂に価値を持つ
謀略入り組んだ不条理な商談
頼りにしてあがなっていくんだ

愛情を不恰好なままで
私に分け与えてくれたからさ
こんな身一つ天秤にかけて釣り合わせたなら
貴方の心をさぁ受け継ごう

欲望だって仮面の裏隠せ
誓ってその真意を晒すな
このくだらない世界の底
明かりを灯せフェレス

齧り付いて掌握しよう
いたって理不尽な未来を奪おう
結末など見えなくても
かまわないな

Rumor go
The rumor has been going around.
さぁ掌握といこうぜ

Rumor go
The rumor going around.
解き放てフラストレーション

Rumor go
The rumor has been going around.
さぁ反逆といこうぜ

Rumor go
The rumor going around that's
She'll be queen to save the world.

もう朝も夜もありゃしない
人の死すら飽きたら
味のしないガムのように
吐き出して捨てるだろ

いる子いらない子ともに行こう
救いなんてなくても
はきだめに値を貼り今
声をあげよう

冴えないその不恰好な顔で
私に笑いかけてくれたからさ
こんな身一つ天秤にかけて釣り合わせたなら
貴方の心をさぁ受け継ごう
本当の私の価値は

欲望だって仮面の裏隠せ
誓ってその真意を知らすな
このくだらない世界の底
廻り回せ Ups ide down

齧り付いて掌握しよう
いたって理不尽な未来を奪おう
結末など見えなくても
かまわないな

Rumor go
The rumor has been going around.
さぁ掌握といこうぜ

Rumor go
The rumor going around.
解き放てフラストレーション

Rumor go
The rumor has been going around.
さぁ反逆といこうぜ

Rumor go
The rumor going around that's
She'll be queen to save the world.

本編との関連性について

この項目には、本編に関わる軽いネタバレが含まれています。
しかし、物語の核心に触れるようなものはないので、どうしても
少しのネタバレもされたくない人のみ、この項目を読み飛ばしてください。

前述した通りに、この楽曲の主人公であるアスナは商会の会長でありあらゆるモノに価値をつけ^[3]商談する人物である。幼少期については漫画では殆ど語られておらず、本編との関連性はまだ不明のままである。しかし、曲の動画やイラストには本編と関連性があるシーンがいくつか確認できるため記述していく。

口紅で金額を書くシーンが多く確認できるがこれはGABULI公式 Twitterから出されたイラストでも口紅で文字を書いていることが確認できることからアスナのクセであると考えられる。

兎のような仮面をつけ黄色のローブに身を包んだ人物が複数回登場するが、これは本編でもモールスの関係者が同じような恰好で登場する。またアスナも本編登場時に似たような恰好をしている。動画内では本物の"兎"に置換しているシーンが確認できる。

赤いローブの陣営と青いローブの陣営に武器を売っているシーンがあり、これは前述した本編でのリウの発言からモールスにも大量の武器があり、商材にもなっていることがわかる。

アスナは性格上、商談に貪欲でありどんなものも商材に変えてしまう。最終的に自分の仲間を解放するために自分に価値をつけ商材として売り出している。このシーンから非常に仲間想いであるということが想像に難しくない。流石、会長になるだけの器量であるといえる。

GABULI作品

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脚注

^[1]オールジャンルであると、8月24日にプロセカの公式チャンネルから投稿された『ロウワー』のセカイVer.である。元々この動画は2021年時点でYouTubeで公開済みであり、またオリジナル作品とも言い難いので再生数2位の『フェレス』がオリジナル作品としては1位になる。

^[2]プロセカに追加するのにはかなりの準備期間が必要で、以前の開発プロデューサーからの発言より推定6か月ほどかかるとされている。『フェレス』が2022年 3月の投稿であり、発表時期から逆算すると6月時点には準備段階に入っていることがわかる。しかしこの時期にはGABULI第一部は完結していなかった為、他のプロジェクトの書き下ろし曲をこんなにも早い段階で入れられるのかという不安の声があがっていた。