令和の米騒動とは、文字通り令和年間(2019年5月1日~)に発生した「米騒動」を指す。
但し、当初は本来の米騒動の意味である「凶作や投機的買い占めなどを原因とする米の供給不足や小売価格の高騰、またそれに伴う民衆不安や暴動などの騒乱」とは全く異なる分野で「令和の米騒動」の語は用いられており、後になってから本来の意味合いが現出した、という経緯がある。
曖昧さ回避
以下では、「令和の米騒動」と通称されたできごとを、発生順に並べる。
- 2020年(令和2年)11月12日に発売されたゲームソフト『天穂のサクナヒメ』に関する(平和な)騒動。「米は力だ」をテーマに、かなり本格的な水田耕作シミュレータが構築された作品であり、当初は稲作体験などない多くのプレイヤーが攻略に苦戦。「農林水産省や農機会社のホームページが攻略情報になる」とも評された。また、スマッシュヒットを記録した本作は2020年のクリスマス商戦にかけてパッケージ版の店頭在庫が枯渇気味となり、攻略の件と合わせ「令和の米騒動」と称された。
→ 天穂のサクナヒメ 及び サクナヒメ三ダメ農法 を参照。 - 2023年(令和5年)シーズンの日本プロ野球・中日ドラゴンズにまつわる騒動。8月に「立浪和義監督の指示により、試合前の食事で野手陣に対する炊飯器での米飯提供が止められた」ことが週刊誌で報じられ(後日、概ね事実であることを複数の選手やコーチが認めている)、折からのドラゴンズの成績不振や立浪監督の選手起用・言動に対するファンのフラストレーションと相まって批判が沸き起こった。
→ 米騒動(中日ドラゴンズ) を参照。 - 本来の意味合いでの「令和年間に発生した米騒動」。現時点では、主に2024年(令和6年)における米の店頭在庫不足・小売価格の上昇を指す。2023年の作況指数は全国平均では101を記録したものの、気象庁が観測史上最も平均気温の高かった年と発表したほどの猛暑の影響等により、新潟県95、秋田県97、富山県・福井県98など、大口の供給地である北陸地方・東北地方日本海側が不作気味となった[1]。令和5年産米の取引価格は2023年秋以降上昇を続け[2]、2024年夏にかけ店頭小売在庫は不足傾向が続いている。
関連項目
脚注
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- なし
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