「お、俺が悪いってのか…?俺は…俺は悪くねえぞ。だって師匠が言ったんだ…そうだ、師匠がやれって!」
「こんなことになるなんて知らなかった!誰も教えてくんなかっただろっ!」
「俺は悪くねぇっ!俺は悪くねぇっ!」
「俺は悪くねぇっ!」とは、ゲーム『テイルズ オブ ジ アビス』の主人公、ルーク・フォン・ファブレの台詞である。
ブリッジに戻ります。ここにいると、馬鹿な概要に苛々させられる。
物語の中盤、親善大使となったルークは師匠であるヴァンに「鉱山都市アクゼリュスの障気を超振動(ルークの特殊能力)で打ち消せば英雄になれる」と吹き込まれる。
それを信じたルークはアクゼリュスで超振動を発動。
しかしこれはヴァンの策略であり、超振動の影響で支えとなっていた柱を失ったアクゼリュスは崩落してしまう。
結果として数千人が崩落に巻き込まれ犠牲となり、さらに信じていたヴァンに裏切られたという現実をルークは受け入れることができず、責任から逃れようとする。
この際放った台詞が「俺は悪くねぇっ!」である。
この言葉を繰り返したことで他のパーティメンバーは幻滅し、ルークは一時的に孤立することになる。
『テイルズ オブ ジ アビス』で最も有名な台詞であり、『テイルズ オブ』シリーズ全体を通してもアニメ化されたこともあってか知名度の高い台詞である。
で、実際のところ本当に悪かったの?
「責任があるのは確かだが、情状酌量の余地はあり、一概に悪いとは言い切れない」
という意見が多め。
- ルークは記憶喪失から数えて7年間を軟禁生活で過ごしていた。
浅慮な言動もあるが、実質7歳相当の判断力で崩落を阻止できたかは疑問が残る。 - そんな軟禁生活の中で幼い頃から信頼していたのが師匠のヴァンである。
となればルークが盲信するのも当然と言える。 - 行動中のパーティメンバーもそれぞれが問題ある発言や行動をしている。
特にルークに対する態度は(事情もあるが)辛辣なものが多い。
親善大使という大役を受けて、焦ったルークが横柄な態度を取ってしまったことも状況を悪くしており、周囲からは孤立する一方だった。 - さらに本来いくらか対処できたはずの人物が揃って何もしていない。
「お、おまえらだって何もできなかったじゃないか!俺ばっか責めるな!」
と言われても仕方ない状態だったのは間違いない。 - 唯一忠告してきた相手もルークにとって信用に足る人物とは言えず、さらにその態度も逆効果としか言えない状態だった。
- 最終的にヴァンはルークに超振動の発動を強要させている。
超振動の発動後、効果に疑問を持ったルークは不安を覚えて中断しようとしたが、ヴァンは予めかけておいた暗示を使うことで、強制的に超振動を使用してアクゼリュスを崩落させた。 - そして今回の計画はルークが記憶喪失になる以前から、人間関係も含めて計画されていたものだった。
要するに「7歳児を幼少期から騙し続けて信頼させた上で、"英雄になれる"と吹き込んで崩落のスイッチを押させた」のがこの事件の全容である。
(しかも押すのをいったん止めようとしたのに暗示をかけて強制的に押させている)
補足:パーティメンバーの態度について
「俺は悪くねぇっ!」に幻滅し、一度はルークを見放したパーティメンバーだが、あくまで幻滅した理由は「親善大使になってからの横柄な態度」や「責任から逃れようとしていた発言」からであり、アクゼリュス崩落が直接の原因ではないことが後のイベントで判明する。
(あの状況で当事者にさらに辛辣な態度を取るのも大人げないとは言えるが)
例外としてガイだけは見放した訳ではなく、考える時間が必要だろうとその場を離れていたので、その後すぐに合流して変わらない態度で接している。
(ただし捨て台詞を吐いて退散しているので印象は悪い。またルークの性格については自分の育て方にも責任があったと、後にナタリアへ吐露している)
またそれぞれが「崩落は自分にも責任があった」と認めているため、ルークの状態が改善された後は態度が軟化し、徐々に仲間としても信頼するようになる。
その後はルークが過度に卑屈・自罰的になってしまったため、逆にそのことを心配するようになってしまった。
関連動画を失ってからのあなたはまるで別人ですわ……
貼れないけど俺は悪くねぇ!大人の事情が悪いんだ!
イオン様!こんなサイテーな関連商品ほっといた方がいいです!
少しはいい関連項目もあるって思ってたのに……
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