全て壊すんだ単語

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全て壊すんだとは、REDMANの楽曲『Challenge the GAME』の歌詞の一部である。

概要も壊すんだ

テレビ東京系列アニメ「遊☆戯☆王ZEXALⅡ」のEDでもある同楽曲だが、放送された当時は物語も後半に差し掛かった本編を盛り上げる正統派アニソンとしてそれなりの人気を誇っていた。

第126話「さらば友よ…虚空へ散る想い!!」にてナッシュとのデュエルに敗北したⅣが粒子となって消滅（退場）。
続く第128話「別れの涙…超銀河眼の暴威!!」にてミザエルと1対2でデュエルしたⅢ&Vも敗北し遊馬たちの前で消滅した。そのため、トロン兄弟全員が消滅したことにより第128話のED映像がこれまでの兄弟の活躍を編集した追悼映像に差し替えられた。

ここまでなら前作「遊☆戯☆王ファイブディーズ」のなどでも取られた手法で、途中までは視聴者も感動していた（あっちもあっちだったが）のだが…

EDサビ前の『全て壊すんだ』と歌うタイミングでⅣの強烈な顔芸が再び披露され、歌詞テロップの力も相まって視聴者の笑いを誘った。
その後も本編では数々のキャラクターが消滅・死亡（？）し、『全て壊すんだ』という部分で人気キャラの退場というシリアスな展開をことごとく台無し（いい意味で）にするので、視聴者も次は何を壊すのか気になりだしていったのだった…

これまでの全て壊すんだ

第128話『別れの涙…超銀河眼の時空龍の暴威!!』にて
Ⅲ・Ⅳ・Vの追悼ED → 全て壊すんだ（顔芸）
第133話『別れは刹那…哀しき兄妹の宿命』にて
ドルベ・メラグ・ギラグ・アリトの追悼ED → 全て壊すんだ（カツ丼）
第135話『未来をこの手に!銀河決戦終結!!』にて
カイトの追悼ED → 全て壊すんだ（ガラス）
第138話『混沌(カオス)たる存在(もの)『ドン・サウザンド』光来!!』にて
ミザエル、真月ベクターの追悼ED → 全て壊すんだ（無言の手刀）
第143話『孤高の決闘者(デュエリスト)『ナッシュ』宿命のラストデュエル!!』にて
神代凌牙ナッシュの追悼ED → 全て壊すんだ（皇の鍵）
第146話『絆よ永遠（とわ）に… かっとビングだぜ、オレたち!!』にて
アストラルとのかっとビングED → 全て壊すんだ（提供 KONAMI）

歌ってる人も壊してきたんだ

このEDを歌うREDMANのバンドメンバーも全員アニメ好きという事情もあり、メンバー達もこのフレーズをネタにしてくれているらしい。　（参照→Vo. Gt.）

またREDMANというバンドが結成されてこの主題歌を作り上げるまでにも、彼等は様々な「打ち壊せないくらいの問題」を「全て壊して」きた。そのため「遊戯王ZEXAL」という作品が歌で表現されているのみならず、このフレーズは同時にREDMANがバンドとして始動し現在に至るまでの様々なドラマが詰まっている言葉にもなっている。具体的には、

REDMANのボーカル・石川は当初活動していたバンドが活動を休止した際に彼が中心となって新規プロジェクトを立ち上げる形でこのバンドを結成する事となったが、石川はこの出来事を「バンドマンとしての根底や初期衝動を思い出せた」「バンドを続けて調子に乗って挫折してたらと気づけたせいで命拾いした」重要な出来事であると語っている。
→全て壊すんだ（現況）
また結成当初はバンドの中心たる石川とギタリスト・杉原の2人が作曲にひたすら打ち込んでいた中、当初活動していたバンドのお陰で生活には困っていなかった石川もバイトに励みながら睡眠時間を削って作曲に時間を費やす杉原の姿を目の当たりにした事で、「目の前でこれだけ頑張っている奴がいるのに俺は何をやっているんだ？」「活動を休止している自分の状況が許せなくなった」と、自らの原動力を再燃できた時間になったとも発言している。
→全て壊すんだ（モチベーション、これまでの自分）
同様に杉原も、「遊戯王ZEXAL」とのタイアップを通してバンドが一層結束してきた事で「歌う人（石川聡という人間）が何を届けたいのかを、楽器で背負う」ことを「胸を張って音楽をやれる事」と語っている。
→全て壊すんだ（これまでの考え）