内陸県とは、名の通り海に面していない県の総称であり、国の定義としては海岸線を持たない県のこと。俗に「海なし県」ともいう。
概要
関東地方の栃木県・群馬県・埼玉県、中部地方の山梨県、長野県、岐阜県、そして近畿地方の滋賀県、奈良県の8県。
また、都道府県単位だと海に面しているものの、同じ県内でも海に出るのが遠いため、実質内陸県のような文化が残っている場所も多い。例を挙げれば岩手県内陸部、山形県内陸部、福島県中通りや会津地方、京都府の旧山城国(京都市など)、中国山地の内陸部(津山、三次など)、日田盆地(大分県)などが挙げられる。
特徴
すべてが当てはまるわけではないが、これは8県いずれも同じ傾向が見られる。
- 川魚を食べる食文化が浸透しており、鯉、ニジマス、イワナ、アマゴ、ワカサギなどの川魚料理が名物。また、信州など近年は養殖技術の発展により、川魚を刺身で食べる習慣も広まっている。
- 一方、海産物に対しては、古の時代から塩漬けなどの保存食が浸透している。近年は冷蔵、冷凍技術、高速交通網の発達などにより、内陸県でも普通に魚の刺身が食べられる。
- 貴重なタンパク源として、牛、豚、鶏意外の肉(いわゆるジビエ)や昆虫食が普遍化している地域が多い。昆虫食は有名な信州、飛騨だけでなく、群馬、中国山地、高千穂方面でも食文化がある。
- 海に対する憧れと執着があり、休暇には海にでかける傾向が強い。栃木→茨城、群馬→新潟、埼玉→千葉・神奈川、山梨→静岡、長野→新潟・愛知、岐阜→愛知・富山、滋賀→福井、奈良→和歌山・三重方面。現地の人は夏になったら駐車場のナンバープレートを確認してみよう。
- 盆地や河川沿いに都市、集落が発達している。
- ゆえに夏は暑くなることが多いが、夜はぐっと気温が下がるため、寝苦しくはなりにくい。
※あと、山に対する愛着が強いといわれるが、海のある県にも山は当然あるので、あまり内陸県固有の意見ではない。また、滋賀県は琵琶湖があるので、湖水浴場や漁港といった、海と同様の施設がある。
関連動画
関連項目
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