命の鐘の十常寺(JUJOJI the Life Master Bell)とは、十傑集の一人也。
演ぜしは大塚周夫。
己が概要、解説するは十常寺!
十傑集、すなわちBF団特A級エージェントが一人。中国の道服に身を包んだタヌキ親父の風貌をしており、その手に持った小さな赤いハンドベルと、同じ色に染まった赤い瞳が特徴である。
十傑集であるから身体能力の高さはもちろんのこと、「生物・非生物問わず複数体の命を自在に操ってしまえる」というとんでもない能力を持っており、劇中では怪ロボットに命を吹き込んだり、孔明麾下のサイボーグ軍団(通称バラン部隊)の命を一瞬で奪っている。
しかしその能力も限度があるようで、作中では孔明の計略に血迷ってうかつにもビッグ・ファイアその人に攻撃してしまい、即座に「三つのしもべ」アキレスに取り込まれた。その後、全身黒焦げにされた無残な姿が映し出されている。
しかし 自身の生命操作もお手の物であるようで、最後の登場シーンでは多少焦げた痕こそあれどほぼ正常に復活しているというしぶとさを発揮している。
出典は横山光輝三国志の悪臣『十常侍』。この十常侍とは個人名ではなくいわば団体名であり、この十常寺はその団体の中の一人「張譲」がモチーフになっている。余談だがこの張譲はのちに全滅させられた十常侍の中でもっともしぶとかった男であり、生前は中国皇帝の勅命を自在に操って私腹を肥やす汚吏であったという。
キャラクターボイスについてのあれこれ
といった風に、十常寺の台詞のほとんどが四字熟語だったり漢詩の朗読文だったりと芝居がかって話すのが特徴である。しかも早回しのセリフで朗々と唱えるためいったいぜんたい何を話しているのかサッパリで、台本を読んだスタッフも何がなんだかわからない有様であった。
言うまでもなくこんなセリフを思いついたのは今川泰宏監督その人であるが、あまりにも理解不能であるため
というようなやりとりがあったとか、そもそも監督自身が声を当てるつもりだったとか、そんな逸話が残っている。
ちゃんと節回しを考えて詠んだ大塚周夫氏の名演はある意味必聴である。
我を求めし無法が者共!動画を見れば現世に還す!
関連項目が英雄本色!検索かけるは笑止千万!
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