概要
その名の通り太平洋に向き合った丘の上に位置し、主祭神は大己貴命、配祀神は少彦名命。
「大洗さま」と言う愛称で親しまれている。
ご利益は縁結びや病気治癒など幅広い。
大洗鹿島線「大洗駅」より約2.5km、北関東自動車道「水戸大洗インターチェンジ」より約5.5kmで、大洗の市街地から海沿いに北へ寄った立地。
1000年以上の歴史を誇るが戦国時代には戦乱に巻き込まれ、以降荒廃していた。
江戸時代中期に水戸藩二代藩主、徳川光圀により再興され現在に至る。
本殿と拝殿は茨城県の文化財に指定されており、随神門は大洗町の文化財に指定されている。
境内には、祭神と鎮座地が海洋と水産に関連深い事から設立された「大洗海洋科学館」があり、漁業に関する資料やクジラを始めとした生物の標本などが展示されている。
特徴
鳥居は海岸の岩の上に立てられた「神磯の鳥居」、茨城県道2号線へ向いて大洗海岸通りを跨ぐ「一の鳥居」、階段の下に構える「二の鳥居」、階段の上から海を望む「三の鳥居」がある。
那珂川の対岸、ひたちなか市には少彦名命を主祭神とする「酒列磯前神社」があり、二社で一つの信仰を成す対の宮となっている。
現在残る建物は元禄時代の物で、白木造りの建物に色鮮やかな彫刻が施されている。
装飾は同時期に造営された「日光東照宮」にも似るが、全体の雰囲気は比較的落ち着いた物になっている。
境内には軽巡洋艦那珂の忠魂碑が設けられており、こちらを目当てに訪れる観光客も存在する。
見どころ
「神磯の鳥居」は祭神の降臨した地として伝わっており、荒波を受け佇む神秘的な姿は絶景。
太陽を背にした「神磯の鳥居」は人気が高く、初日の出にはカメラを手にした観光客の姿が多く見られる。
「神磯の鳥居」は一見岩を伝って渡る事が出来るように見えてしまうが、実際は非常に危険で波に攫われる死亡事故も複数回起きている。
境内から道路を渡り細道を通って来ると注意書きが置かれているが、アクアワールド大洗方面から海岸を歩いて来た場合には何も目にせず到達出来てしまう為、注意が必要。
大洗町はアニメ「ガールズ&パンツァー」の聖地として知られているが、大洗磯前神社も「ガールズ&パンツァー劇場版」にて舞台として登場し、階段を戦車で下るシーンが強い印象を与えている。尚、現在の実際の階段には金属製の手摺が中央に設置されている為、再現するのは不可能だと思われる。
聖地巡礼で訪れた「ガールズ&パンツァー」や「艦隊これくしょん」のファンによって記された絵馬が非常に多く奉納されており、こちらも見応えのある光景になっている。また、「ガールズ&パンツァー」の巨大絵馬も奉納され設置されている。
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