室谷由紀(むろや ゆき)とは、将棋の女流棋士である。1993年3月6日生まれ。大阪府出身。西の名門、森信雄七段門下。女流棋士番号42。大阪狭山市特命大使。
概要
2008年に女流育成会に入会。2009年10月女流3級。2010年7月17日女流2級、同日女流1級。2011年4月女流初段。同年に同飛車大学同志社大学に進学したが、後に中退。
2015年8月に女流初段昇段後60勝により女流二段に昇段。2019年12月に女流二段昇段後90勝により女流三段に昇段。いずれも昇段後4年4か月での昇段であるから、女流二段の時は女流初段の時と比較して1.5倍のペースで勝ち星を挙げていたことになる。
森信一門では長らく紅一点だったが、後に妹弟子の女流棋士が2021年までに4名誕生している。
同じく女流棋士の西山朋佳とはともに大阪狭山市出身のご近所さん。
2014年4月より関西から東京に移籍。同年より2年間、鈴木環那とNHK杯テレビ将棋トーナメントの読み上げを担当。2016年のマイナビ女子オープンで初のタイトル挑戦。以後、2020年までに五度のタイトル挑戦があるが、いずれもタイトル獲得には至らず。
振り飛車党。綿密な序盤作戦でリードを奪い、そのまま逃げ切る棋風。他方で、終盤に勝ちきれないこともあり、第42期女流王将戦の最終局では、初戴冠を目前にしながら終盤で逆転負けを喫している。
学生時代の得意科目は体育。熱狂的なコブクロファン・大の阪神タイガースファン。
デビュー以来、イベント等に引っ張りだこの人気女流棋士(週刊SPA!が「関西所属きっての美人すぎる女流棋士」と報道し、2016年3月には日本将棋連盟より生誕記念グッズセット(扇子、タオル、写真など)が発売)として多忙を極めるが、現在まで芸能事務所とは契約せず、スケジュール管理は本人が行っている。
2017年6月25日の宝塚記念で万馬券を的中させたことが同日の叡王戦中継で明らかになり、以後、「馬券師おゆき」としてスポーツ紙の予想など、競馬関係の仕事も舞い込むようになる。
2018年に結婚し「谷口」に改姓したが、2020年に離婚し「室谷」姓に戻る。
むらたむろたむろや
関西将棋界の難問の一つ。女流棋士の村田智穂・室田伊緒・室谷由紀(年齢順)の3人が名前・容姿とも似ていることからしばしば混同される。3人とも名前が5文字であることに加え、アルファベットにすると「MUR**A」であること、段位も近いこと、イベントに引っ張りだこであること等々の共通点があり、間違える人が後を絶たない。特に室谷と室田については名字の「室」が共通するほかに、関西を拠点としている(いた)こと、振り飛車党の美人棋士であること(全局振り飛車でなく、たまに居飛車を指すこと)、揮毫が達筆の域に属すること、出身地の観光大使を務めること、特定のアーティストの熱狂的ファンであること、ツイッターのフォロワー数が同程度で推移していること、20代で結婚して20代で離婚したことなど、共通点が多すぎることから、室田が井山裕太と結婚した際には室谷に対して「ご結婚おめでとうございます」と言われることが頻繁にあり、「ありがとうございます。本人に伝えておきます」と返すのがお約束(様式美)であった。
また、頻度としては上記より少ないが、たまに室谷由紀と長谷川優貴が混同される「YUKI」(ゆき・ゆうき)問題もあり、こちらはいずれも若くして谷口姓の男性と結婚したことから、「ゆゆしき問題」(千葉幸生談)として今後もくすぶり続けることになる。
関連動画
関連生放送
関連項目
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