家鳴将軍家御側人十一人衆とは西尾維新の小説『刀語』の登場人物であり、将軍 家鳴匡綱から一心同体と言われるほどの厚い忠義心と実力を持つ戦闘集団である。 かませ犬でもある。でも、皿工舎は忠誠心が尽きていた。
概要
最終巻『炎刀・銃』にて主人公 鑢七花が尾張城の天守閣へ向かう際に、ヒロイン とがめと七花が一年かけて集めた完成形変体刀11本を手にし、将軍を守るべく立ちふさがる。
以下にそれぞれの名前を記す。
- 般若丸(はんにゃまる)
世界の何よりも固き折れず曲がらぬ絶対の刀、絶刀「鉋」を持つ。 - 鬼宿不埒(おにやどりふらち)
ありとあらゆる存在を一刀両断にできる鋭利な刀、斬刀「鈍」を持つ。 - 巴暁(ともえあかつき)
いくらでも替えが利く恐るべき消耗品としての刀、千刀「鎩」を持つ。千刀流の使い手。 - 浮義待秋(ふぎまつあき)
羽毛のように軽く硝子細工のように脆い美しき刀、薄刀「針」を持つ。自称 錆白兵の好敵手。 - 伊賀甲斐路(いがかいろ)
守りに重きを置いた巨大な防御力を有する甲冑を模した刀、賊刀「鎧」を持つ。忍者出身。 - 真庭孑孑(まにわぼうふら)
すさまじい質量の塊であり持ち上げることさえ満足に敵わない刀、双刀「鎚」を持つ。先祖は真庭忍軍の抜け忍。 - 胡乱(うろん)
所有者の死さえ許さず、無理矢理に人を生かし続ける凶悪な刀、悪党「鐚」を持つ。 - 灰賀欧(はいがおう)
武器でありながら人である、恋する殺人人形とも言える刀、微刀「釵」を持つ。 - 墨ヶ丘黒母(すみがおかこくぼ)
人を正し心を正す、精神的王道を歩ませる教導的な解毒の刀、王刀「鋸」を持つ。自称『尾張一の獰猛者』 - 皿場工舎(さらばこうしゃ)
人間の姿勢を天秤にかけるように、人によって受け取り方さえ違う曖昧な刀、誠刀「銓」を持つ。 - 呂桐番外(ろぎりばんがい)
所有すると人が斬りたくなる、刀の毒がもっとも強く内包された刀、毒刀「鍍」を持つ。
ちなみに、原作で彼らの奮闘に割かれたページ数は、十二巻の118ページから151ページまでの一人あたり約3ページの計算、アニメでは全員で総計9分弱。瞬殺瞬殺&瞬殺である。
とは言え、決して彼らが弱かったというわけではなく、場所の有利、本人の長所を殺すかのような刀を与えられていることも多分にある。
広い城内での斬刀「鈍」、地の利を生かせない屋内での千刀流、白兵に劣るとしても大変な実力者である浮義に絶刀、斬刀などが与えられていない、獰猛な性質の墨ヶ丘にそれを殺す王刀、善人であるらしい呂桐に毒刀が与えられているなど、将軍家の滅亡を密かに狙う否定姫の介入が考えられる。
刀語の二十年前を描いた第零話「虚刀・鑢」にて歴史上最強の剣士錆黒鍵が十一人衆に一人で匹敵すると言われているので、当時の十一人衆は非常に強力な戦闘集団であったのだろう。
(錆黒鍵はただの素振りで地を割り天を裂き全てを吹き飛ばすというわけのわからない強さを持つ。)
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