忘却探偵シリーズとは、2014年から講談社BOXで刊行されている西尾維新のライトノベルである。
概要
1日経つとそれまでの記憶を失ってしまう(正確には、寝る・気絶するなどで意識が途切れると失う)「忘却探偵」の掟上今日子(おきてがみ きょうこ)が、事件をほぼ1日で解決するミステリー作品。タイトルは『掟上今日子の○○○(書類・書物などに関係する漢字三文字の単語)』で統一されている。
レーベルは講談社BOXだが、同作者の『〈物語〉シリーズ』とは違って箱入りではなく普通のソフトカバー単行本。イラストはVOFAN。2025年4月現在、既刊15巻。また2018年から講談社文庫で文庫版も出ている(既刊10巻。表紙イラストはくろのくろに変更されている)。
アクの強いキャラクターが多数登場する西尾作品の中では比較的一般受けしやすい内容であり、2015年には西尾作品としては初めて実写ドラマ化された。
既刊リスト
- 掟上今日子の備忘録 (2014年、講談社BOX→2018年、講談社文庫)
- 掟上今日子の推薦文 (2015年、講談社BOX→2019年、講談社文庫)
- 掟上今日子の挑戦状 (2015年、講談社BOX→2019年、講談社文庫)
- 掟上今日子の遺言書 (2015年、講談社BOX→2020年、講談社文庫)
- 掟上今日子の退職願 (2015年、講談社BOX→2020年、講談社文庫)
- 掟上今日子の婚姻届 (2016年、講談社BOX→2021年、講談社文庫)
- 掟上今日子の家計簿 (2016年、講談社BOX→2022年、講談社文庫)
- 掟上今日子の旅行記 (2016年、講談社BOX→2023年、講談社文庫)
- 掟上今日子の裏表紙 (2017年、講談社BOX→2024年、講談社文庫)
- 掟上今日子の色見本 (2018年、講談社BOX→2025年、講談社文庫)
- 掟上今日子の乗車券 (2018年、講談社BOX)
- 掟上今日子の設計図 (2020年、講談社BOX)
- 掟上今日子の鑑札票 (2021年、講談社BOX)
- 掟上今日子の忍法帖 (2022年、講談社BOX)
- 掟上今日子の保険証 (2025年、講談社BOX)
アニメーションPV
第1巻刊行を記念して制作されたPV。作者が同じ〈物語〉シリーズとのコラボレーション作品で、アニメーション制作はアニメ版〈物語〉シリーズを制作しているシャフト、ナレーションはアニメ版〈物語〉シリーズに羽川翼役で出演している堀江由衣。
漫画
2015年から『月刊少年マガジン』で「掟上今日子の備忘録」のタイトルで2017年まで連載していた。作画は浅見よう。単行本は全5巻。
『月刊少年マガジン』と『マガジンR』が「ニコニコ静画 (マンガ)」とコラボした企画「別館月マガ」の一環として、2016年3月4日からニコニコ静画 (マンガ)にて第1話が無料公開されている。
テレビドラマ
2015年10月から12月まで日本テレビにて『掟上今日子の備忘録』のタイトルで放送。全10話。主演(掟上今日子役)は新垣結衣。
原作第4巻までの内容を、ドラマ独自の要素も盛り込みつつドラマ化している。独自要素や変更点については以下のようなものがある。
- 登場人物たちが集まる施設として、アパルトマン兼カフェ兼服屋兼探偵斡旋所「サンドグラス」が登場。
- 原作では第2巻以外の長編にのみ登場する語り部・隠舘厄介(かくしだて やくすけ)が、それ以外の話にも登場する。これに伴い、第2巻語り部の親切守(おやぎり まもる)の設定が厄介に統合され、守は登場しない。
- 第4巻は、長編を1話に収める都合上か、内容が大きく変わっている。
- 1話だけ、原作と犯人が違う話がある。
- 第9話後半、第10話はドラマオリジナルストーリーで、今日子の過去を巡る内容となっている。
関連動画
関連リンク
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 3
- 0pt


