改造アイルーとは、外部ツールなどを使って改変されたオトモアイルーのことである。「悪魔アイルー」とも。
概要
『モンスターハンター』シリーズでは、クエストへオトモアイルーと呼ばれるCPU操作キャラクターを連れて行く事ができるシステムがある。
しかし、元々難度が低い作品では無いため、楽に攻略したり、通常のプレイングでは見る事のできない光景をみたりする……などの目的で、外部ツールなどでオトモアイルーの戦闘能力データを書き換えを行うケースが多くの人の目につくようになり、この単語が生じた。
改造アイルーは理論的にはオトモアイルーの配布が可能な『モンスターハンターダブルクロス』以前のオトモアイルーのシステムで発生する可能性があるが、主に『モンスターハンターポータブル2nd G』時代に蔓延していた。
ちなみにオトモアイルーのシステム自体はMHW以降にもあるが、配布システムは無くなった上、MHWでは下手したら存在する時点でPSNアカウントごと垢BANである。
ネットの小話
友人が、すごいアイルーを連れているという。
何でも攻撃力は5万を超え、防御力も3万はくだらないそうだ。
話を聞くと、数発でアカムも沈めるらしい。
友人は、最近の狩はもっぱらそのオトモに任せきりだと言う。
久しぶりに会った彼からは酒の匂いが強く感じられた。
ここしばらく、武器も手にとっていないようだ。
好奇心から、そのオトモに会って見たいと申し出た。友人は快諾してくれた。
もうすぐ、友人が来る時間だ。
「そろそろ来るから、お茶を頼む」我が家のオトモに言った。彼女は私を一瞥して、
キッチンに引っ込んでいった。私が新しいオトモに会うのが気に食わない様子。
悪いとは思ったが、これもハンターの性だ。スキル構成、トレーニングの配分は
他人のオトモも見て参考にしたほうがいい。
それが、将来一人立ちするオトモのためにもなるのだから。
あとでマタタビでもやって機嫌を取っておこう。
「おーい」玄関から声がした。どうやら友人がオトモを連れて来たようだ。
果たしてどんな出で立ちだろう。毛並みは何かな。玄関に行き、戸を開けた。
「よく来たな、噂のオト
見た瞬間に吐いた。何かがそこに居た。
人間ほどもある体躯。
ぶくぶくと肥大化した筋肉の塊、むき出しの筋繊維に血走った血管。
毛並みどころか皮膚など微塵も残っていない。
半開きの口から垂れる涎が、ババコンガすら逃げ出すほどの汚臭を放つ。
あの澄んだ翡翠の眼は白く霞がかかって、白内障のように澱んでいる。
ガチャンと音がして、茶碗を載せた盆を捨てた我が家のオトモが
私と怪物の間に割って入り、威嚇の声を上げる。
友人が声をかけてくる。「おいどうした、大丈夫か」
大丈夫か、だって?お前、何を言ってるんだ。
そこに居る化け物が見えないのか。
「こいつがオトモだよ。強い、オトモだ」
何処がだ。何を言ってる。
お前のそれは何だ。
それは一体何だ。
MHP2G発売から間もなく、違法改造されたアイルー(通称:悪魔アイルー)が現れた。攻撃力・防御力が50000オーバーなどといった通常の育成では不可能な数値のものが多く、G級の敵でさえ数回攻撃するだけで沈んでしまうというゲームバランスを著しく崩壊させるものである。
万一、既に入手してしまっていたのならそのデータでオンライン接続してはならない。改造アイルーがいることで他の接続者のセーブデータを破壊してしまう危険性がある。改造アイルーとは所謂バグ・ウィルスでありセーブデータにどんな影響を及ぼしているのかわからない。そのデータを一時的とはいえ共有するのである。本当に何が起こっても不思議ではないのだ。
ここまで言えば奴らがどれ程危険な存在かわかってもらえたかと思う。極端な例、カプコンが所有者を特定、頒布の事実を押さえた時点で訴訟沙汰にさえもなり得るのだ。所有自体が違法であるということを覚えておいていただきたい。
ゲーム以外の手段で改造されたセーブデータの違法性について
詳しくは「セーブデータ 改造 違法」などで調べるのが望ましい。
過去に改造セーブデータ販売について最高裁により違法との判決が出たケースはあるが、これ自体が妥当な物であるかどうかは一律に述べるのが難しい。
個人利用にとどめるだけなら違法ではないとの見解があるが、個人利用ではなく事情を知らない第三者を巻き込んだ場合は違法であると強く推測することができる。例えば、自分の使った改造データによって事情を知らない第三者のゲームプレイイングに著作者の想定しない展開を引き起こした場合、まず考えられるのが「電子計算機損壊等業務妨害罪」で、マルチプレイを売りとするモンハンなら尚更な話である。
それ以外にも著作者人格権侵害に該当する可能性が非常に強い。
関連項目
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