新日本風土記とは、NHK BSプレミアムで放送されているTV番組である。
概要
2011年4月1日から放送されている一時間弱の紀行ドキュメント。もともとNHKで大変な好評を博した「新日本紀行」をセルフリスペクトした番組であり、番組制作スタッフも同じ人物がいるという。その頃よりはやや住民の人情物語を採り上げることも多いが、ご当地へのリスペクトといったエッセンスは前身の頃からスタイルを変えていない。
再放送が多いものの、NHKらしく高クオリティな造りで、日本の文化や土地、そこに生きる人々をオムニバス形式で紹介する。
中盤に差し込まれる松たかこのポエムを売りとしており、公式ウェブサイトでも主演の扱いにしている(しかし、実際1時間の作品でポエムが差し込まれるのは30秒ほどだけ)。
また、新日本紀行で採り上げた場所を再度、新日本風土記でも採り上げたりもしており、その頃と比較した目まぐるしい移り変わりが話題になったりもしている。
例:東京湾。新日本風土記では佃・月島や船橋を採り上げ、目まぐるしい東京湾岸の変貌ぶりを採り上げている。
例:新日本紀行の頃は、空知の炭鉱が全盛期であり、在りし頃の夕張市(人口10万以上)の殷賑ぶりを伝えていた。この回もリクエストが多かった。
ポエム
- 老いも若きもいで湯もワクワク。全山総出のおもてなしフェス!来る度心躍るのは 彼らの鼓動とシンクロするから?(箱根)
- それはどん底に咲いた花。這い上がる力 一歩踏み出す勇気の源。ひばりさん あなたが今 歌ってくれたら…。(横浜 野毛)
- 魚湧く海。星湧く空。おじいおばあの 深い笑いじわ。この宝島のキラキラで不自然な僕を洗おう。(石垣島)
- 夕日は知っている。山あり谷ありの街があまねく染まる 永遠の一瞬を。自分の場所で 汗を流す人々の 極楽浄土を。(大阪 天王寺界わい)
- 空を映し 柳を映し 私を映す水鏡。人と水とのありようを 深く掘り下げ さらさら語る。体の水まで しゃんとした。(水郷 柳川)
- 光も影も濃い この季節のやり場のない思い。 抱きしめるように 僕らは歌う。 でも本当は 叫びたいのかもしれない。(夏のうた)
- 老いも若きも 魚も虫も 同じ川の飲み仲間。 ほいっ! 今宵 朝まで踊ろうじゃないか。(郡上八幡)
- 山のあなたの 奥深く。踏み込まないと 触れられない。ゴールドラッシュの夢の跡。太古の記憶を宿す種。この世界の本当。(オクシズ 奥静岡)
- 風と太陽を味方につけて 火の神様 御先祖様と暮らしてる。こういう朗らかな たたずまいに 旅人は弱いのだ。(沖縄の家)
- 闇は雄弁だ。本当に尊きもの おぞましきものを 教えてくれる。へるんさんの愛したこの国の鼓動 全身で感じてみる。(松江)
- ここにしか咲かない花がある。ここでしかできないことを突き詰める。過酷な環境を生き抜いた北海道の背骨は骨太だ。(北海道 日高)
- 大きなタイムカプセルが欲しい。ポンポン船の人情も、カニの平和な日常も、特攻隊の記憶も、全部入るやつ。残したいものが多すぎる。(三浦半島)
- ハフハフ アフッ! もう一杯! 寒がりな 体と心の大発明。 人間は冬眠しないから お鍋が必要なんだね。(鍋のしあわせ)
関連動画
関連リンク
関連項目
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