空知とは、
- 空知…日本の名字の一つ。現在は北海道に5世帯が存在するのみらしい。
- 空知総合振興局…日本の北海道の出先機関。北海道の総合振興局の一つ(旧名:空知支庁)。この総合振興局が管轄する地域のことを「空知地方」もしくは単に「空知」と呼んだりする。空知英秋のペンネームの由来にもなっている。
- 空知郡…項目2と上川総合振興局にまたがって存在する、北海道の郡。現在は南幌町・奈井江町・上砂川町・上富良野町・中富良野町・南富良野町の6つの町で構成されている。
本稿では2について説明する。
概要
北海道の中央からやや西側の内陸部にある10の市と15の町で構成されている地域で、北海道の14振興局の中では最も市町村数が多い。南北に長いため北空知・中空知・南空知の3地域に細分されることが多い。空知は一般的に道央エリアに区分されているが、北空知は道北エリアに位置づけられることも多く、自動車が札幌ナンバーではなく旭川ナンバーだったりNHKの電波を旭川からもらってたりもする。
かつては炭鉱で栄えていたが、現在はすべて閉山してしまったため衰退してしまっている地域が多く、特に札幌~旭川間に位置しない夕張・歌志内などのほぼ炭鉱のみで栄えていた地域はそのあおりが大きく、市の人口の日本全国ワースト1位~4位までがすべて空知管内にあるというすさまじい状態である。日本海側のため豪雪地帯が多い。農業は全般的に道内で一番米作が盛んなエリアである。
空知の市町村の一覧
南空知
- 岩見沢市
空知総合振興局の所在地であるとともに空知地方最大の市。人口9万人ちょい。2006年にいわゆる平成の大合併で栗沢町・北村と編入合併した。また、JR函館本線とJR室蘭本線が乗り入れる市の中心駅「岩見沢駅」は最近新しい駅舎になり、グッドデザイン賞大賞を受賞した。「岩見沢市」の項目も参考にしてください。かつてはばんえい競馬で知られ、また玉ねぎの産地でもあるのだが、前者は廃止、帯広の代名詞となり、後者も北見に比べ知名度が大きく劣っている。市の東側は万字という炭鉱集落があり、かつては国鉄万字線も通っていた。 - 美唄市
炭鉱の閉山で人口が激減した都市その1。ビューティフルソングと書いて「びばい」と読ませるちょっとしゃれたネーミングセンスの町。たまに美瑛と間違えられる。鳥肉のほかに鳥のモツも串に刺すのが特徴の「美唄やきとり」で知られる。ハスカップ(果物)や、秘密のケンミンショーでも紹介された袋のまますぐ食べることができる角屋のやきそばなども有名。かつては炭鉱都市として9万人近い人口を数えたが、現在は3万未満に(それでも内陸に比べるとまだ衰退は緩やか)。代わりに道内屈指の穀倉地帯となっている。 - 夕張市
炭鉱の閉山で人口が激減した都市その2。云わずと知れた、夕張メロンとゆうばり国際ファンタスティック映画祭のまち。しかし、メロン栽培も加工品製造などの六次化に乗り遅れ、箱物ばかり建ててしまったばっかりに財政再建団体になってしまった。かつては13万人近い人口があったが、今や日本の市の人口ワースト3位。最近はメロン熊というやけにリアルなゆるキャラ(?)が売られている。詳細は「夕張市」の項目をご覧になっていただきたい。 - 三笠市
炭鉱の閉山で人口が激減した都市その3。三笠鉄道記念館とアンモナイトの化石が有名。ザ・ドリフターズのアレンジでもおなじみの北海盆歌の発祥地。福岡県山田市が合併して消えたため繰り上がって日本の市の人口ワースト2位になっちゃったまち・・・なのだがなぜかイオン三笠ショッピングセンターがある(そのおかげで移住者が増えているとのこと)。うらやましい、ウチの近所にくれ。また、あすか梅の杜という道内最大の梅林がある(元々は炭住があった場所に梅を植え始め、今や1万本を超える規模に)。 - 南幌町
キャベツの町。南幌温泉等で売っているキャベツ天丼とキャベツキムチ( ゚Д゚)ウマー。後、なんぽろジンギスカンも美味い。空知とはいえ、江別市や北広島市と隣接していて石狩振興局との結びつきも強く、都市圏分類でも札幌都市圏に入っていてベッドタウン化が進んでいる。そのため空知管内では唯一人口が順調に増えている。
有力なラーメン店が5店舗(1つはなんぽろ温泉の食堂)もあり、バリエーションが豊富である。札幌で成功したラーメンの2号店や札幌から移転したあっさり醤油特化のラーメン店、南幌らしくキャベツキムチを使ったラーメンを扱う店や南幌で繁盛したラーメン店を継承した店があり、ラーメン巡りだけでも楽しい町である。 - 由仁町
トリビアの泉などの面白い情報を紹介するタイプのバラエティ番組でたびたび出てくるヤリキレナイ川がある。穂別町などとともに国内最古のマンモス臼歯やオオツノシカなど、古代生物の化石が多く発掘される町でもある。
四季折々のさまざまな花やハーブがたのしめ、ハーブや近郊で取れた野菜をいただけるレストランもある英国風庭園施設『ゆにガーデン』がある。
東京ホルモンという店のホルモン焼き(煮込み焼き)は絶品なので訪れたら食べるべし。 - 長沼町
三日月湖(川の流れが変わって残った細長い湖)がたくさんあったので長沼町。長沼ジンギスカンがめちゃめちゃ(゚д゚)ウ-(゚Д゚)マー(゚A゚)イ-…ヽ(゚∀゚)ノ…ゾォォォォォ!!!!。ナイキ訴訟のことはあまり触れてはいけない。 - 栗山町
以前は近くの栗沢町と混同されまくっていた(栗沢町は岩見沢と合併)。駅名(室蘭本線)で見ると「栗山」「栗丘」「栗沢」と3駅続いている(栗丘は旧栗沢町内)。
以前から名前が縁で交流があったり私設の野球場「栗の樹ファーム」をつくったりしてた栗山英樹さんが日ハムの新監督に就任!!それにより注目度が上がった。小林酒造というおいしいお酒を造るメーカーもあって栗山監督とタイアップした『夢は正夢』というお酒も造っている。
町とはいえ、東隣の夕張市よりも人口が多い(2013年現在、栗山町が約1万3千人、夕張市が約1万人)。 - 月形町
北海道最初の監獄である「樺戸集治監」の設置とともに誕生した町で、町の名称は監獄の初代典獄(今風に言うところの刑務所長)の名前「月形潔」から取られている。そんな歴史もあってか、後世になって中野刑務所の廃監による移転先探しの際には真っ先に候補地として手を上げた結果、町内に刑務所が設置されている他、中心街には監獄時代の資料を扱う博物館もある(他の自治体はマイナスイメージが付くということで避けていたが、月形町は監獄で成り立った町ということであまりマイナスイメージがなく、更に刑務所職員が住むことで経済効果が期待が出来ると睨んだ結果である)。かつては札幌と道都所在地を争ったことがあるらしい。
主要な産業は農業で、特に切り花に関しては北海道有数の産地となっている。かつては鉄道(JR札沼線)も通っていて、その中には豊ヶ岡駅というなかなか凄い秘境駅もあった。
中空知
- 滝川市
”たきかわ”市であり、濁らない。中空知の中心都市。農業・工業・商業がバランスよく発展していて、郊外型の大型小売店もけっこう進出している。松尾ジンギスカンの本店があり、味付けジンギスカン発祥の地も滝川市内にある。JR根室本線の起点となる滝川駅がある。グライダーの飛行場があり、市内上空を白いグライダーが優雅に飛んでいる様をたびたび見ることができる。ちなみにミキティこと藤本美貴の出身地。
道の駅「たきかわ」にある焼き鳥屋は絶品なのでおすすめする。 - 赤平市
炭鉱の閉山で人口が激減した都市その4。日本の市の人口ワースト4位。水曜どうでしょうでおなじみ鈴井貴之社長の出身地で、彼が作った連続ドラマ『不便な便利屋』のロケ地となっている。ハンマーで勝ち割って食べる塊炭飴という石炭を模した黒飴が有名。『あかびら火まつり』という京都人がちょっとびっくりしそうなお祭りをやっている。 - 芦別市
炭鉱の閉山で人口が激減した都市その5。9万人いた人口も今や2万人を切っており、人口密度は非常に低い。赤毛のアンを題材にしたカナディアンワールド公園があったり、高さ88メートルの北海道大観音があったり(この跡地に宗教団体が入り込み芦別市の悩みの種になっている)、なぜかプロのバレーボールチームが合宿に来たり(なまこ山総合運動公園。施設としてはかなり立派であり、合宿には最適な設備が用意されている)とやたらカオスな謎のまち。豚丼やしゃぶしゃぶのたれで有名なソラチの本社とタングロンをつくってる日本酵素産業もここにあるよ。最近は満州料理をアレンジした名物のスープ「ガタタン」が秘密のケンミンショー等で紹介され有名になった。 - 歌志内市
炭鉱の閉山で人口が激減した都市その6。炭鉱がなくなって、日本の市の人口ワースト1位になっちゃった(炭鉱があるときも5万人には届いていなかったが今や5000人も割ってしまった。もう潔く村になっちゃえよ)。くわしくは「歌志内市」の項目を見てください。北秋田から伝来したといわれる、馬のモツを煮込んで作るなんこ鍋が名物。 - 砂川市
日本最北のサービスエリアである砂川SAがあり、ハイウェイオアシス館とアスレチックなどが楽しめる北海道こどもの国が併設されている。
夕張メロンピュアゼリーやとうきびチョコをつくってるホリとその子会社北菓楼の本拠地。さくまあきら氏がピュアゼリーを気に入っており、桃太郎電鉄2010では隣の比較的栄えている滝川を差し置いて物件駅として登場している。他にも「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」で更に有名となったナカヤ菓子店のアップルパイなど市内には菓子店が多く、「砂川スイートロード」という名前を付けている。 - 奈井江町
メロン、ユリ根、米が名産品。ハウスヤルビ奈井江っていう変な名前の道の駅があるけど国道12号線沿いのかなり恵まれた立地のため札幌・旭川間を移動する人々に多く利用されている。地味な町であり、地元の人の「奈井江町にはなんにもないえ!」というギャグがお約束だった。なお、国内最長の国道直線区間(12号線)が南北に貫く。 - 上砂川町
倉本總が「昨日、悲別で」っていうテレビドラマのロケ地に使ったところ。シイタケが特産。北海道に数多ある市町村のなかでも一番面積が小さいが、全国にはここよりも狭い市町村が300以上も…さすが北海道。かつては坑道跡を使って無重力の実験をしていた施設があった。その頃のキャッチフレーズは「無重力の町」であり、カントリーサインにも採用されていた。漫画家、山岸凉子とあさりよしとおの出身地でもある。 - 浦臼町
ワイン用ブドウの作付け面積と収穫量が日本一で、鶴沼ワイナリーが有名。「神内和牛あか」のCMで有名な神内ファームもある。難読地名として有名(?)な「晩生内(おそきない)」はこの町にあります。かつてここにウラウスリゾートという大規模スキーリゾートを作ろうとしたことがあるらしいが、バブル崩壊で三セク業者が破産し頓挫した。でも、ここはそこまで雪は降らないので、作らなくて正解です。 - 新十津川町
奈良県十津川村の十津川水害の被災民が入植してできたから新十津川。その入植する時のストーリーが「新十津川物語」という小説になって、NHKでドラマ化もされている。かつてはJR札沼線の終着地であったが、2020年に廃止されたため現在鉄道はない。 - 雨竜町
某滅却士のメガネ君とは一切関係ありません。暑寒別天売焼尻国定公園の主要景勝地で「北の尾瀬」とも呼ばれる雨竜沼湿原と暑寒ジンギスカンと暑寒メロンが有名。
北空知
- 深川市
北空知の中心、というか唯一の市。そばの生産量は幌加内に次いで国内第2位、そば通なら多度志とかは聞いたことあるのではないだろうか。とはいえ、メインは稲作であり、ほかに酪農など、かなり農業がさかんな町。うろこだんご( ゚Д゚)ウマー。後、道の駅「ライスランド ふかがわ」の釜めしも( ゚Д゚)ウマー。 - 妹背牛町
難読地名で、読みは「もせうしちょう」。北海道の市町村のなかでは3番目に面積が小さい。土地は全体が平坦で農耕に適しており、北海道内有数の穀倉地帯となっている。 - 秩父別町
こちらも難読地名で、読みは「ちちぶべつ」じゃなくて「ちっぷべつ」。こちらは北海道の市町村の中では上砂川町に次いで2番目に面積が小さい。羊と触れ合うことのできる観光体験牧場「めぇーめぇーランド」や、バラを中心とした花を咲かせる庭園「ローズガーデンちっぷべつ」などの観光名所がある。特産のブロッコリーを使ったご当地グルメ「緑のナポリタン」もぜひ食べていただきたい。 - 北竜町
ヒマワリの作付面積日本一を誇る町。詳細は「北竜町」の項目をご覧になっていただきたい。 - 沼田町
ホタルの町として、また連続テレビ小説「すずらん」のロケ地として知られる。現在の北竜町にあたる「北竜村」から分離した町だが、その名残で町内に北竜の名を冠する地名があり、結構ややこしい。かつて国鉄札沼線や留萌鉄道が通っていたが、現在通っている鉄道はJR留萌本線のみ。昔は炭鉱で栄えた集落が北部に点在し、坑道をくり抜いた市場「隧道マーケット」が名所で、新日本紀行にも登場していた。
※幌加内町
かつては空知支庁内にあったが上川総合振興局に編入された町。名残惜しいけど、まあ、岩見沢より断然旭川の方が近いから不便もあっただろうし、地図上でも幌加内だけひょろっと北に飛び出てたし、仕方ないね。公共交通機関では旭川に直結してないのだが。そばと朱鞠内ダム、最低気温の-41.2度で有名。
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