氷川きよしとは、日本の歌手である。普段は演歌・歌謡曲を歌うが、KIYOSHI名義でポップスも歌う。
概要
高校三年の時に参加したNHKのカラオケ勝ち抜き番組にて水森英夫に出会い、3年半ものレッスンを経て日本コロムビア創立90周年記念アーティストとして、2000年に「箱根八里の半次郎」でデビュー。男性演歌歌手としては異例の記録(オリコン演歌チャートで初登場7位、第33回日本作詩大賞では史上初のデビュー曲による大賞を受賞)を叩き出し、国民的歌手へと前進を始める。
2008年の紅白歌合戦では白組の大トリをつとめ、第42回日本有線大賞では最多リクエスト曲賞、最多リクエスト歌手賞、日本有線大賞の三冠を達成するなど、名実共に次世代演歌歌手の代表格となった。
普段はまた旅物でも洋服で歌い、シングル曲には簡単な振り付けがついている。歌声を知っているものならご存知の通り、高音での演歌も歌える事から、積極的に往年の名曲演歌、歌謡曲などをカバーしてはアルバムとしてリリースしている。また、そのルックスから「演歌界の貴公子」とも呼ばれている。
近況
2000年のデビューからは一貫して「貴公子」というイメージが定着していた氷川だが、現在はジェンダーレスを公言し、髪を伸ばし生足やドレスを披露する等、中世的なビジュアルが主流になっている。
そのきっかけは2014年に喉のポリープ除去手術を行った事で、喉の負担が改善されると同時に高い声質の歌唱が可能になったことが挙げられ、これを機にポップスやロック等も楽曲に盛り込むようになったという。
実際それを如実に表したのが2017年の「限界突破×サバイバー」を歌唱した際の出で立ちで、マスコミやファンからは「氷川きよしが限界突破」などと取り上げられ話題を集めた。この時期を機に氷川にゲイ疑惑が向けられるなどしていたが、デビュー20周年の節目である2019年に自身がジェンダーレスである事をカミングアウトした(LGBTとは異なる)。
長年続けてきたイメージとの差が激しい事から、一部の従来のファンの心境は複雑で賛否はある(家族からも父親からは反対されている事を告白している)事は事実だが、本人の「長年自分を押し殺し辛い時もあった。残りの半分の人生は我慢することなく活動をしていきたい」という証言もあり、今尚ファンからは理解や支持を得ている事も事実である。
2022年4月に声帯ポリープの摘出手術を行った。また同年末をもって心身の休養を理由に活動を休止する事を発表した。
関連動画
関連項目
- 2
- 0pt