江北駅とは、佐賀県杵島郡江北町にある、JR長崎本線・佐世保線の駅である。
概要
- 1895年に「山口駅」として開業。1913年に山口線に山口駅が開業したことで、混同を避けるために「肥前山口駅」に改称された。後述する通り、2022年に「江北駅」に改称された。
- 特急停車駅で、佐世保線と分岐するため、かささぎは長崎本線へ、リレーかもめ・みどり・ハウステンボスは佐世保線へと運行する。かつてはかもめが長崎本線へ運行していた他、かもめ・みどりの連結車両は当駅で切り離されていた。
- 2011年3月12日のダイヤ改正後、肥前山口駅を通過する特急車両(かもめ)が走るようになった。これは、「肥前山口駅を特急で利用する乗客が少ないため」という理由で設定された。
- 長崎本線の普通車両は概ねここで終点となる。一部電車が長崎方面に運行している。
- 佐世保線の普通車両はここから早岐(一部佐世保)まで運行している。一部電車が鳥栖駅から早岐(佐世保)駅まで運行する。
- ホームは3面5線で、1番のりばのみ単線、2番のりばから5番のりばは2面の島式となっている。
- 現在、『最長片道切符』の終着駅として知られている。稚内から肥前山口まで実質片道切符で行けた。ただし、2022年に西九州新幹線が暫定開通し、終着駅は新大村駅に変わった。
- 近くには平屋のイオン江北店がある。イオン江北店にはダイソーがある。
- 長らく売店等がない上に駅周辺にコンビニもないため、南側にあるイオンまで行かないと食料調達が困難であったが、2022年5月4日に北口にコンテナショップ「エキ・キタ」がオープンし、スイーツや弁当等を取り扱う。
- 上記「エキ・キタ」にある「桝屋」では「かしわめし」やムツゴロウの蒲焼きを載せた「むつごろうちらし寿司」を販売している。元々は「常盤軒」と言う別の仕出し店が出していた駅弁であり、後者に関しては肥前山口駅の名物駅弁として知られていたが、1990年代に撤退(2002年廃業)。その後、地元有志による江北町駅弁研究会で駅弁の再現が行われ、何度か限定販売された後に、復活することになった。
- 2022年8月10日から江北町制80周年を記念して「くるり」が制作した楽曲『宝探し』が入線・発車メロディとして使われる。
- 西九州新幹線がスーパー特急→フリーゲージトレインとして計画されていた時期は、当駅が新幹線の停車駅になるとされていた。しかし、計画見直しによるルート再検討が行われているため、現時点では新幹線の停車駅となるかは不透明である。
駅名改称
当駅の名前は「肥前山口」であるのに対して、町名は「江北」と一致していない。これは開業当初は山口村に位置していたが、1932年(昭和7年)に合併によって江北町が成立したことによる。結果として「肥前山口駅」と言う駅名は知っていても、どの自治体にあるのか「江北町」はどこにあるのかと町名が知られていない状況であった。
このため、町名の知名度を上げるために駅名を「江北駅」に改称する動きがあり、町制施行70年ならびに九州新幹線西九州ルートが暫定開通する2022年に改称することで町は動くことになった。一部では反対の動きがあったが、2021年3月に町の予算案が賛成多数で可決し、4月21日にJR九州と杵島郡江北町は2022年秋の西九州新幹線開業と同時期に江北駅に改称することを発表した(後の西九州新幹線開業日決定により、2022年9月23日に改称される予定)。
ちなみに当初は「肥前江北駅」への改称が検討されていたが、JRや関係する会社に「江北駅」と名乗る駅が無いことから「肥前」を外したようである(東京都にある日暮里・舎人ライナーに「江北駅」があるが、JR九州とは連絡運輸を扱っていないと言う事情がある)。
隣の駅
| 隣の駅(下り方面) | 当駅 | 隣の駅(上り方面) | |
|---|---|---|---|
| ■長崎本線 ■特急 | 肥前鹿島駅 | 江北駅 | 佐賀駅 |
| ■長崎本線 ■普通 | 肥前白石駅 | 牛津駅 | |
| ■佐世保線 ■特急 | 武雄温泉駅 | 佐賀駅 | |
| ■佐世保線 ■普通 | 大町駅 | ― |
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関連項目
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