沖縄SV(おきなわ・エス・ファウ)とは、豊見城市、うるま市、沖縄市を中心とする沖縄県全県を本拠地とするJFL所属のサッカークラブである。
正式なチーム名は「沖縄 Sport-Verein(シュポルト・フェァアイン)」。略称はOSV。
概要
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元サッカー日本代表FWの高原直泰がオーナーを務めるクラブであり、2015年に高原が沖縄県うるま市を拠点に設立したサッカーを中心としたスポーツクラブである。「さまざまなスポーツ競技を地域密着で行う」という理念のもとに、沖縄の地域に密着した総合スポーツクラブの活動を目指して取り組んでいる。
チーム名のSVは高原がかつて所属したドイツのハンブルガーSVを由来としており、ドイツ語でスポーツクラブを意味する「シュポルト=フェァイン(Sport-Verein)」の略。また、チームカラーの濃紺と黄色はこれも高原がかつて所属していたアルゼンチンの名門ボカ・ジュニアーズをモデルとしている。
総合スポーツクラブとして、将来はサッカー以外のスポーツ部門にも活動を拡大していく計画を持っており、将来のJリーグ参入を目標としている。2022年の全国地域サッカーチャンピオンズリーグでは2位に入り、2023年よりJFL参入を果たしている。
また、地域密着の一環としてサッカー以外の事業にも積極的に取り組んでおり、企業や地元の大学、組合との共同で沖縄の伝統工芸産業の育成と経済活性化や沖縄の食材を使った商品開発など様々なプロジェクトを立ち上げている。
歴史
- 2015年12月25日、沖縄県うるま市を拠点に元日本代表の高原直泰によって設立。高原はチームの代表・監督・選手を務めることになる。
- 2016年より沖縄県社会人サッカーリーグ3部に参入。チームの中核に元Jリーガーを加えたこともあって他チームとの戦力差を見せつけ、北ブロックで全勝優勝を果たす。
- 2017年にはリーグ戦での全勝優勝などの好成績により、沖縄県サッカー協会の推薦で県3部北から飛び級で県1部へ昇格。リーグ戦は2位に終わったが、優勝した沖縄国際大学には九州各県リーグ決勝大会の出場権がないため繰り上げで出場。優勝し、九州サッカーリーグ昇格を決める。
- 九州サッカーリーグ参入となった2018年は開幕から7連勝し首位に立つなどリーグでは圧倒的1位の攻撃力を誇りながら、J.FC MIYAZAKIに及ばず2位に終わる。第54回全国社会人サッカー選手権大会では、2回戦でいわきFCにPK戦の末敗れ、全国地域サッカーチャンピオンズリーグ出場権を逃す。
- 2019年の九州リーグでは九州リーグで開幕17連勝して初優勝。全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2019では2戦目の福井ユナイテッドFC戦で1-6と大敗した事が響き、決勝ラウンド進出およびJFL昇格を逃す。この年の8月5日、学校法人角川ドワンゴ学園が運営するN高等学校との業務提携を発表。
- 2020年より山本浩正を監督に招聘。九州リーグは4試合を消化したところで新型コロナウイルスの影響により中止となり、前年優勝チームとして推薦で全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2020に出場するものの、1次ラウンドで1勝1分1敗の3位に終わる。
- 2021年はリーグ戦でのヴェロスクロノス都農を追う展開となり、13試合を消化した7月29日に山本監督がGKコーチになり、高原が再び選手兼監督に就任。最終節の都農との直接対決では後半41分に同点に追いつくと後半アディショナルタイムに逆転ゴールを決める劇的勝利で、都農を勝点1上回り逆転優勝を果たす。しかし全国地域サッカーチャンピオンズリーグでは、またも2戦目の福井ユナイテッドFC戦で終了間際に同点ゴールを決められたことが響き、1次ラウンドで敗退。
- 2022年2月28日にJリーグ百年構想クラブに認定。九州リーグでは開幕から18連勝で首位を独走し、最終的に19勝1分無敗、20試合でわずか5失点の堅守で3回目のリーグ優勝を果たす。天皇杯ではJ3リーグのFC今治に4-1で逆転勝ちしジャイアントキリングを達成。全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2022では、鬼門だった1次ラウンドを2勝1分・無失点で終え、初めて決勝ラウンドに進出。決勝ラウンドでもJFL入会条件である2位で終える。ちなみに、1次ラウンドから6試合無失点だった。12月6日、正式にJFL入会が認められる。
- 初のJFL参戦となった2023年だったが、結果はリーグ最下位に終わる。しかし、VONDS市原との入替戦では延長戦の末に勝利し、かろうじてJFL残留を決める。この試合を最後に高原が現役を引退し、監督も退任。オーナー業に専念することになる。
- 2024年は前清水エスパルスユースコーチの小野木玲が就任。前年15得点だった得点数が52得点にまで増えたが、失点数は前年よりも増える。それでも勝率は五割で16チーム中9位と前年を大きく上回っている。
- 2025年は第3節から4連勝、開幕から10試合で7勝1分1敗という快進撃によって前半戦を首位で折り返す。しかし、第15節からは5試合未勝利と調子を落としたことで上位から離されていくと、10月24日に小野木監督の解任に踏み切り、高原直泰CEOが残り6試合の指揮を執ることに。だが、第23節を最後に勝利を挙げられず、監督交代後は6連敗と状況はさらに悪化し、8位で終える。前半戦と後半戦で極端に成績が分かれるシーズンとなった。
おもなタイトル
現在所属するおもな選手
| 背番号 | Pos. | 国籍 | 選手名 | 生年月日 | 加入年 | 前所属 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| - | 監督 | 高原直泰 | 1978.5.28 | 2024 | 沖縄SV 代表取締役CEO | 【新】 | |
| 1 | GK | 花田力 | 1993.11.24 | 2021 | ヴァンラーレ八戸 | ||
| 2 | DF | 水越陽也 | 1999.4.14 | 2022 | 東海大学 | ||
| 3 | DF | 藤﨑将汰(C) | 1993.1.10 | 2024 | FC TIAMO枚方 | ||
| 4 | DF | 矢口駿太郎 | 2004.9.14 | 2025 | ジェフユナイテッド千葉 | 【レ】 | |
| 8 | MF | 沼田圭悟 | 1990.7.24 | 2025 | レノファ山口 | 【完】 | |
| 9 | FW | 我那覇和樹 | 1980.9.26 | 2024 | ジェイリースFC | ||
| 14 | MF | 高塩隼生 | 2004.6.3 | 2025 | ツエーゲン金沢 | 【レ】 | |
| 18 | FW | 上野遥介 | 1998.10.8 | 2025 | ヴィアティン三重 | 【レ】 | |
| 34 | FW | 川中健太 | 1997.11.5 | 2024 | ヴィアティン三重 |
※備考欄は【完】=完全移籍での加入、【レ】=レンタル移籍での加入、【復】=レンタル先からの復帰、【新】=新任の監督、【昇】=トップチーム昇格、【卒】=新卒での加入、【特】=特別指定選手、【2】=2種登録、【H】=ホームグロウン選手
過去に所属したおもな選手
高原直泰(2016 - 2023)
西紀寛(2016)
池端陽介(2016 - 2018)
飯尾一慶(2016 - 2018)
森勇介(2016 - 2018)
前田俊介(2018 - 2020)
山内達朗(2018 - 2020)
岡根直哉(2018 - 2023)
安藝正俊(2018 - 2024)
高柳一誠(2019 - 2022)
歴代監督
| 国籍 | 監督名 | 在任期間 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 高原直泰 | 2016年~2019年 | ・選手兼監督 ・沖縄県3部Bブロック(2016年) ・九州サッカーリーグ(2019年) |
|
| 山本浩正 | 2019年~2021年7月 | ||
| 高原直泰 | 2021年7月~2023年 | ・選手兼監督 ・九州サッカーリーグ(2021年、2022年) ・JFL昇格(2022年) |
|
| 小野木怜 | 2024年~2025年10月 | ||
| 高原直泰 | 2025年10月~ |
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