熱中症警戒アラートとは、気象庁と環境省が発表する防災情報の1つで、熱中症のリスクが極めて高くなることを警告するものである。
概要
暑さ指数の予測値が極めて危険な水準にある地域に出される警報である。熱中症の危険性が極めて高いと予測された場合に出され、該当地域の住民に熱中症予防の行動をとってもらうことを目的として、令和3年4月から全国的に運用が開始された。
アラートは暑さ指数の予測値が33を超えた際に発せられる。従来は高温注意報が該当していたが、令和3年度からは熱中症警戒アラートに置き換えられた。
アラートが発令されると、テレビやラジオでの通知、メールサービス等での通知、防災無線などでの通知、学校やイベント等の運営への通知などが行われ、適時対応を行うことが求められる。
熱中症警戒アラートが発せられたら
- 不要不急の外出を避け、涼しい屋内に留まる
- エアコン等が設置されていない場所での運動は軽いものであっても中止する
- 外出などで屋外を移動する際には10分~20分おきに休憩を取り、水分とミネラルを補給する
- 昼夜を問わず、エアコンを使用して室温を下げる
- 喉が渇いたと感じる前に水分補給をする
- 高齢者や子供は特に注意が必要で、周囲から声掛けなどを行う
暑さ指数(WBGT)
熱中症警戒アラートの発令基準となる暑さ指数(WBGT)とは、気温だけでなく、湿度や輻射熱、風の影響などを加味した指数のこと。特に湿度が重要視され、発汗作用での体温調節がうまくいかない場合のリスクを大きく反映した数値が算出される。
暑さ指数が28を超えると熱中症患者が著しく増加することが統計上わかっており、熱中症警戒アラートが発せられる暑さ指数33の予測とは極めて危険な状況が予測されていることを示している。詳しくは「熱中症」のページにある該当項目を参照。
関連動画
関連リンク
関連項目
- 1
- 0pt