燃えよドラゴンとは、1973年に制作されたブルース・リー主演の映画である。
概要
1973年公開。
世界で大ブレイクし、ブルース・リーとカンフーを一躍有名にした映画である。
作曲家のラロ・シフリンが作曲したテーマ曲もヒットチャート一位を記録し、現在にいたるまで多くのメディアに重宝されてきた。
リーの主演映画には中国版も英語版もすべて声優の吹き替えだが本作の英語版のセリフはすべて本人の肉声だ。
1973年12月に日本公開となったが既にブルース・リーは1973年7月に亡くなっていた。
撮影当時から脳腫瘍はかなり進行しており、それはリーの顔つきからも見てとれ、他の作品のリーの顔と見比べると明らかに分かる。(多少役作りによるせいもあるが)
世界的大ヒットにもかかわらず、前作の「ドラゴンへの道」をしのぐ記録にはならなかった。
なお、ヌンチャクを使うことが有名であるが、実はこのシーンではあまり敵を倒していないばかりか、直後に閉じ込められてしまうという場面である。
DVDやビデオのパッケージがヌンチャクを構えているリーの姿なのでヌンチャクのイメージがついてしまった可能性が高い。
しかし敵に対して凄まじいヌンチャクテクニックを見せつけるシーンは非常にかっこいいので必見。
ブルース・リーの演じる主役は基本的に圧倒的強さで敵のラスボスですら終始優勢に勝負を運ぶような主人公を演ずるが、この映画のブルース・リーは他作品と比べても最強の主人公で、100人くらいの敵を肉弾戦のみでノーダメージで叩きのめすなど圧倒的強さを誇る。
あの伝説の三人組
有名な話であるがこの映画にはブルース・リー亡き後下火となっていたカンフー映画界を燃え上がらせた時代の申し子、サモ・ハン・キンポー、ジャッキー・チェン、ユン・ピョウがエキストラ役含め初めて揃って共演した作品である。
サモ・ハン・キンポーは映画序盤でブルース・リーと試合をしている男を演じ、リーに引けを取らぬ見事なアクションを決め、ジャッキー・チェンは映画後半で襲いかかってくるエキストラの一人として、ユン・ピョウは映画中盤に訓練しているエキストラの一人として登場している。
三人とも登場するシーンはバラバラ、しかもうち二人はエキストラ役だったりするが、それでもなおこの三人が初共演で、しかもそれがブルース・リーの最高傑作の燃えよドラゴンというのは、カンフーファンにとってはたまらない奇跡である。
スタッフ
登場人物
- リー(ブルース・リー)
- ローパー(ジョン・サクソン)
- ウイリアムス(ジム・ケリー)
- タニア(アーナ・カプリ)
- オハラ(ボブ・ウォール)
- ス・リン(アンジェラ・マオ)
- ハン(シー・キエン)
- ブレスウェイト(ジェフリー・ウィークス)
- ボロ(ヤン・スエ)
- パーゾンス(ピーター・アーチャー)
キャストはとにかく豪華!上記の伝説の3人のほか、超ベテラン悪役カンフースターのシー・キエンをラスボスに据えて、その幹部には後に日本のドラマハードボイルドGメン75で活躍するヤン・スエや、ドラゴンへの道や死亡遊戯でも戦った1970年アメリカ空手王者ボブ・ウォールで固めている。
そしてそのボブ・ウォールの紹介で当時ミドル級で最強クラスの空手家で映画でもバキバキに割れた腹筋を披露したジム・ケリー、アメリカで数々の映画に出演しているジョン・サクソン、女性カンフースターのパイオニアのアンジェラ・マオ等など。
関連動画
関連商品
関連項目
- 7
- 0pt