私にいい考えがあるとは、何かを思いついてそれをまわりの人に伝えるときに用いられる言葉である。
本当は成功フラグであるが、現在では主にネット上で失敗フラグとして定着してしまっている。
私にいい概要がある
漫画や映画などでも昔からよく使われる台詞であり、その場合、大体相手の裏を欠いた作戦や思惑が大成功するというのが本来の流れである。
戦え! 超ロボット生命体トランスフォーマーに登場する総司令官コンボイが使用した場合も的確な判断や指示で成功を収めることが多い。
ところが最初の一回目が失敗したことや、検証などがされないままいくつかのWeb百科事典で失敗フラグとして記載され広まってしまったことでその歴史は(彼の名誉も)ある意味大きく変動することとなる。
※TF本編でコンボイが「私にいい考えがある」というセリフを発言したのは以下の5回
3話「地球脱出!」
ハウンドのホログラムを使い燃料基地にデストロンを誘き出す作戦を展開。
しかしメガトロンに見抜かれて失敗してしまう。「失敗」
5話「メガトロンの帰還」
誘拐されたチップを取り戻すため救出メンバーを選出。
選ばれたリジェとハウンドはそれぞれの特技を活かし人質の救出に成功。「成功」
18話「対決!!ダイノボット PART I」
暴れるダイノボット達をグリムロックに任せる。
グリムロックの一喝でダイノボット達は落ち着きを取り戻す。「成功」
43話「ベクターシグマの鍵 PART II」
シルバーボルトをエアーボット部隊の指揮官に任命。
見事にリーダーとしての務めを果たし、更に高所恐怖症も部分的に克服。「成功」
62話「スカイファイヤーの再生」
スパイク親子が攫われたためデストロンの臨時基地に自らサイバトロン戦士を率いて突入。
迅速な作戦が功をなし2人の救出に成功。「成功」
※62話は正確には「いい考えがある」
上記のように失敗したのは初めの一回だけで、実は他の「いい考え」はすべて成功しているのだ。
更に唯一の失敗も厳密に言うと作戦を立案したのはハウンドであり、コンボイはホログラムで偽装する対象を提案しただけである。
実際のところコンボイは洞察力に優れ、自軍の人材を熟知しているため効果的かつ成功率の高い作戦を立案する。
しかし誤用が有名になったことで、この「私にいい考えがある」という台詞は失敗フラグとしての意味合いが強くなってしまった。
当初は一部のトランスフォーマーファンの間で細々とネタや笑い話にされていたが、時が立つにつれて初期のTFシリーズが以前よりも有名になったことやWeb百科に記載されたことで、すっかりインターネットではコンボイの迷台詞として定着した。
後のトランスフォーマープライム(日本版)のミニコーナーやキュートランスフォーマーなどでも、この台詞は執拗にネタにされてしまっている。
また、他の作品でも「私にいい考えがある」という台詞が飛び出すと、脊髄反射的にあの総司令官の顔が浮かんでしまうという人が多数生じている。
もっとも完全にデタラメが流布していたわけではなく、ファンの間でも私にいい考えがあるは失敗フラグだが人事は成功フラグとある程度の正確さを伴って知れ渡っており、また、本当は成功率が高いという事を熟知しているファンも多く、成功フラグであることを前提とした上であえてネタとして使用されるケースもある。
コンボイは本来、非常に高い状況判断力や指揮能力を持っているにもかかわらず、この「私にいい考えがある」の誤用が元で無能扱いされてしまう事も少なくない。
明らかな風評被害ではあるが、その一方でコンボイがキャラクターとして親しまれ、愛される由縁の一つでもあり、害のみがあった訳では無いことも記しておきたい。
「私にいい考えがある」は失敗フラグとして半ば既成事実化してしまったが、司令官の名誉のためにも真相だけは知っておいてあげよう。
良かろう、私にいい関連動画がある
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