美に入り彩を穿つ(びにいり さいをうがつ)は、「アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ」(デレステ)のオリジナル楽曲である。
概要
楽曲情報 | |||||||
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曲名 | 美に入り彩を穿つ | 初出 | 「美に入り彩を穿つ」 (2018年1月12日-1月18日) | ||||
作詞 | 野口圭 | 曲タイプ | 全タイプ | ||||
作曲・編曲 | 渡部チェル | BPM | 206 | ||||
試聴 | 試聴(YouTube) | 難易度 | DEBUT | REGULAR | PRO | MASTER | MASTER+ |
タグ | 美に入り彩を穿つ | 9 | 14 | 19 | 27 | 30 |
2018年1月12日~18日開催のイベント「美に入り彩を穿つ」でお披露目された楽曲。同イベントの報酬は、10,000ポイント達成報酬が「SR[美に入り彩を穿つ]小早川紗枝」、18,000ポイント達成及びランキング上位報酬が「SR[美に入り彩を穿つ]塩見周子」。
小早川紗枝(CV:立花理香)と塩見周子(CV:ルゥ・ティン)の京都出身アイドル2名で構成された、たおやかながらも腹の内が読めない京女ユニット「羽衣小町」による新曲。美しい歌詞にギターサウンドと和楽器の音がシンクロした華麗な和ロックである。はんなり系の曲を予想して意表を突かれた人も多いのでは。
2021年10月30日の更新でうたいわけが追加(告知ツイート)。2人の編成位置を並び替えると歌唱パートが変化する。
- 作詞の野口圭氏は元々ロックバンド・SURFACEの専属作詞家として業界入りし、多数のJポップやアニメソングを手掛けてきた人物。今回がアイマスシリーズ初参加である。
- 作編曲は「With Love」以来の参加となるお馴染み渡部チェル氏。ちなみに曲中で用いられている琴と三味線はさすがに生演奏ではなくサンプリングらしい。
- 「Jet to the Future」[1]や「あんきら!?狂騒曲」[2]など、タイプ混成の2人ユニット曲は一方の属性の曲として扱われることが多かったが、今回はキュートとクールの組み合わせで全タイプ曲となっている。
- イベントコミュは、京都・神宮[3]で凱旋ライブを行うことになった2人が、ライブの準備を進めながらユニット結成当初からの歩みを振り返っていくもの。回想をメインにした珍しい形式のコミュで、まだよそよそしい雰囲気だった二人が徐々に打ち解けていく様子を見られる。ゲストとして宮本フレデリカと水本ゆかりも登場。
- デレステのイベントは「月末から翌月上旬にメドレー形式のイベント(Live Grooveかライブパレード)」→「月上旬にアイテムドロップ式のイベント(シンデレラキャラバン)」→「月下旬に楽曲周回型のイベント(アタポン形式)」というスケジュールが基本になっているが、今回はこのローテーションを崩し、キャラバンを挟まずLive Grooveの直後がいきなりアタポン形式の本楽曲イベントとなった。スタドリが足りねえよ! なお、この直後に久方ぶりの新イベント「ススメ!シンデレラロード」が登場しており、それに関連したローテーション変化であったと考えられる。
- 曲名は「微に入り細を穿つ(細かいところまで及ぶ)」という慣用句のもじり。
演出の特徴
センターに紗枝、左から2番目に周子が正規配置。他のユニットメンバー3名はMVには登場しない。
和傘や反物・手毬などの小物が散りばめられ、美しい襖絵に彩られた豪華絢爛な和室のセットが舞台。中でも和傘は楽曲途中でアイドルが実際に差したり、デレステMVでは珍しくアイドルが一切映らない静物のみのカットとして演出されたりと、この楽曲のもうひとつの主役とも呼べる域までフィーチャーされている。置かれた小物の中には、2017年に受注販売された羽衣小町モデルの和風ライトシェードがこっそり混ざっている。
さらに場面は、風車とつるし雛が無数に吊るされた空間や、満月の月明かりを障子越しに背にした逆光の中、三色の反物で垂れ幕のように彩られた空間など、いずれも異空間のような別セットへと次々に移り変わっていく。歌っているアイドルまでこの世ならざる存在であるかのように錯覚してしまう……かもしれない。
非常に幻想的な舞台と演出、そしてそこで歌うアイドルが時折見せる物憂げな表情も相まって、あどけない少女の恋心を歌いながらも、そこはかとなく妖艶な雰囲気が漂うMVに仕立て上げられている。
イベント中は2Dリッチには未対応だったが、後に対応予定という告知がされ、予告通りイベント終了後1ヵ月を経た2月中旬に正式実装。後奏では歌詞にある「墨絵の龍」が本当に登場したり、和傘をくるくる回す紗枝の隣で、なんと三味線をかき鳴らす周子の姿を見ることができる。お前が弾いとるんかーい。可愛い。
譜面の特徴
持ち歌の「花簪 HANAKANZASHI」「青の一番星」が共に高難易度曲である羽衣小町の2人だが、この曲もそれに負けず劣らずの高難易度である。
特に指摘されるのがPROの難しさ。474ノーツは低レベルのMASTER曲に匹敵する多さであり、配置も明らかにPROのレベルを超えたものがあちこちに存在する。デレステの仕様上PROのレベル上限は19なのだが明らかにそんな程度ではなく、人によってはレベル23~24のMASTER曲に匹敵する難度に感じるかもしれない。
MASTERもレベル27の中ではかなり難しい部類。840ノーツは並み居るレベル28曲や、これまで最高だった「共鳴世界の存在論」を抑え、堂々のMASTER最多ノーツである。序盤は「青の一番星」の高速乱打、中盤は「花簪」の変則フリックと、それぞれのソロ曲で苦しめられた要素がこれでもかと襲ってくる。そしてサビでは大方の予想通り、「花簪」にも「青の一番星」にも共通して盛り込まれていた京都名物、ロングノーツからの終点フリックが左右交互に繰り返される、通称「こんちきフリック(京都フリック)」が待っている。
MASTER+も990ノーツと、歴代マスプラでも五指に入る高密度を誇る。PROとMASTERで苦しめられたいけずなフリックはそのままに、高速のジグザグスライドに振り回される、レベル30に相応しい難曲である。
関連動画
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「美に入り彩を穿つ」を収録したCD「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER 26 美に入り彩を穿つ」は2019年2月20日発売。
関連項目
脚注
- *クール属性の多田李衣菜とパッション属性の木村夏樹による曲だが、楽曲属性はクール
- *キュート属性の双葉杏とパッション属性の諸星きらりによる曲だが、楽曲タイプはキュート
- *テキストでは権利の都合か「神宮」としか呼ばれないが、背景イラストを見る限りライブ会場は平安神宮である。ちなみに平安神宮は現実でも何度かライブの開催実績がある。
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