飛騨川バス転落事故とは、1968年8月18日に岐阜県加茂郡白川町の国道41号線で発生した日本のバス事故史上最悪の犠牲者数を出したバス転落事故である。
概要
株式会社奥様ジャーナル主催、名鉄観光サービス協賛のバスツアー「海抜3000メートル乗鞍雲上大パーティ」の参加者を乗せた15台のバスのうち、2台が集中豪雨に伴う土砂崩れに巻き込まれ、折しも増水していた飛騨川へと転落した事故。救助されたのは乗客乗員107名中わずか3名で、消息不明となった104名は遺体未発見者も含めて全員が死亡扱いとなった。文献によっては土砂災害・豪雨災害に跨って紹介されていることもある。
飛騨川へと転落した2台のバスと乗客・乗員は大規模捜索隊の懸命な捜索と中部電力の協力による水位零作戦(事故現場上流にある2つのダムで飛騨川の水を完全に堰き止め、水の引いた僅かな時間を利用して行方不明者と車両の捜索を行う)によって最終的に95名の遺体が回収された。しかし発見された遺体は腕だけなど損傷が激しく、DNA鑑定のない時代のために取り違えによるトラブルも起きたという。なお9名の遺体は今も発見されていない。
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