麻雀放浪記とは、阿佐田哲也作の小説である。
またこれを原作として映画、マンガ、ゲームも作られている。
概要
主人公の坊や哲が魑魅魍魎が跳梁跋扈する博打の世界で生きていく様を書いた小説。青春編・風雲編・激闘編・番外編の四つからなり、それぞれ個性豊かな玄人(バイニン)が登場する。麻雀小説らしく作中では麻雀牌の絵が幾度となく使われているのが特徴。
昭和40年代における麻雀ブームの火付け役となり、麻雀からギャンブルという枠をはずし娯楽として大衆に認知させたという大きな功績を残している。
当時他に類を見ない麻雀を題材にして作られたパイオニア的小説であり、現在に至るまでその影響は大きい。
この作品により阿佐田哲也は雀聖として神様のような扱いを受けることとなり、他の麻雀に関する作品にキャラクターとして出る際には桜井章一と並び最強のボスキャラとして描かれることが多い。
多くのイカサマなどにも触れられており、二の二の天和やツバメ返しなどが記録に残る形で書かれたというのはこの作品が始めてだと思われる。これらのイカサマはマンガなどになる際非常に派手で綺麗であり『哲也-雀聖と呼ばれた男』でも数多く描かれた。
また九蓮宝燈を上がると死ぬ(この話自体は昔からあったといわれる)という話を作中で使い定着させるなど、麻雀への影響は計り知れないものがある。
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