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Avicii(アビィチー)とは、スウェーデン、ストックホルム出身のDJ/プロデューサーである。
1989年9月8日生まれ、2018年4月没。
本名は、Tim Bergling(ティム・バークリング)。別名義として、Tim Berg(ティム・バーグ)、Tom Hangs(トム・ハングス)としても活動。2010年代を代表するDJ/プロデューサーの一人であり、同ジャンルにて世界で最も成功を収めた一人。
概要
弱冠18歳にてキャリアをスタート。独学で音楽制作を学び、2010年、同じスウェーデン人のJohn Dahlbäckとの共作「Don't Hold Back」をリリース。
Aviciiの才能に目を付けたTiëstoとSebastian Ingrossoらとのプロジェクトでさらに知名度を上げた彼は、同年、EMIから「Seek Bromance」をリリース。これがベルギー、フランス、オランダ、イギリス、スウェーデンを含む数カ国のチャートでTOP20に入るヒット曲となり、そしてNadia Aliの「Rapture」のRemixが大きな話題を呼び、彼は世界的に脚光を浴びる存在となる。
怒涛のペースで良質トラックをリリースし続けていく中、翌2011年、名曲「Levels」をリリース。間奏にEtta Jamesの「Something's Got a Hold on Me」を引用したこの曲は、世界各国でTOP10に入る爆発的ヒットソングとなる。
恐ろしいスピードでスターダムへの階段の駆け上がっていく彼は、以降も「Silhouettes」,Lenny Kravitzとの共作「Superlove」,Eric Turnerとの共作「Dancing in My Head」などクラシックを連発し、大規模なアリーナツアーも敢行。2012年12月にはずっとライヴで演奏され、発売が待たれていた曲のVocal Version、「I Could Be The One」をリリース。2013年にはファーストアルバム「True」がリリースされ、これも大ヒットとなった。
一方で過酷なツアー日程消化のため酒に頼る一面もあった事から、膵炎にかかり体調を崩すことも多くなったため、2016年3月29日に自身の公式サイトとFacebookで年内を以てDJ活動から引退すると発表。同年8月28日にイビザ島で行ったUshuaïa Ibizaで最後のライブを行い、Aviciiはツアー活動を終結させた。
ツアー活動引退から2年後、2018年4月にオマーンの首都マスカットにて死去。Aviciiは天国へライブ活動に行ってしまったが、エレクトロニック音楽界を長年けん引した彼の意志は死してなお受け継がれている。
余談・その他
- Avicii引退後の家族インタビューによると、本人は期待される以上の成功を収めてしまったことで、音楽業界との関係や自身の成功に関する重圧に苦しんでいたという。ファンは大切にしたいし音楽も好きだが、スポットライトを浴びることは別に好きではなかったようで、引退したのも「一度スポットライトから離れてただ音楽をやることに専念したかった」ためだという。 [1]
発言録
「世界中を飛び回って演奏できるなんて本当に恵まれているとわかっている。でも、アーティストとしての人生が大きくなりすぎて、人間としての人生がほんの少しになってしまった」
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関連項目
脚注
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