SONAR (Cakewalk SONAR)とは、BandLab Technologiesにより提供されているDAWである。
概要
初代Cakewalkより一貫してMS-DOS / Windows専用。なおCubase、Vision、Logic、Live、Reason等はクロスプラットフォームである(Logicは過去形)。
他社製品より比較的バージョンアップ頻度が高く、Calewalk時代から累積で9+8+3=20のバージョンを数える。これはLogic(10バージョン)、Cubase(5+6=11バージョン)に比べ2倍前後。このため、バージョンアップ代金(お布施、年貢とも)は他社製品より高くつく傾向がある。
現在は「Cakewalk by Bandlab」という名称になり、無料で提供されている。
歴史
- 前身はTwelve Tone Systems社の開発していた「Cakewalk」シリーズ(Ver9まで存在)。
- その後、「Cakewalk」を社名とし、製品名を「SONAR」と改め現在に至る。
- Cakewalk時代からRoland製品(ミュージ郎など)へのバンドル等が多かった実績あり。
- 2008年、RolandがCakewalkを買収したことで「Cakewalk」名自体がRolandのブランド戦略に組み込まれた。
- 2013年、GibsonがCakewalkを買収。SONAR X3以降はGibson傘下のTASCAMブランドで販売される。
- 2017年11月17日、GibsonはSONARを含むCakewalkブランド製品の積極的な開発と生産を中止すると発表した。
CakewalkのCTO(最高技術責任者)のアナウンスによると、 - 2018年2月23日、星国のBandLab Technologies社がGibson Brands社のCakewalk社の特定の資産と完全な知的財産の取得を発表した。
- 2018年4月より、Cakewalk by Bandlabと名前を替えて無料公開されている。ソフトウェアはSONAR Platinumを引き継いでいるが、プラグインは一部省かれている。[1]
- 2024年、新たに「Cakewalk Next」と「Cakewalk Sonar」が発表された。Bandlabの有料会員向けに提供されているらしい。「Cakewalk by Bandlab」も引き続き提供されるが、新機能の追加などは行われない模様。
機能概要とラインアップ
他社製品に搭載された新機能の取り込みにも積極的であり、「出来ること」という点では非常に多彩なのが大きな特徴。
但し、「LogicのHyperDraw」「CubaseのASIO/VST」のように、先鞭となってその後普及したようなエポックメイキング機能は特に存在しない(失敗例はある)ため、基本的にはフォロワーソフトである。またWindows上での一貫した開発のため、Windowsとの親和性が高めであると言われる(実際は不明)。2016年6月、多くの「MAC版SONAR」を求める要望に答えた「SONAR OS X Alpha」が発表された。
- Acid同様の「オーディオクリップがテンポ・キー自動追従する」機能。Acidフォーマットwavも読み込み可。
- Cubase / Logic同様のMIDIシーケンス、オーディオリージョン編集機能。
- 上記2つを双方兼ね備える製品はそれほど多くないところがポイント(Cubaseは前者がまだ完全でない等)
- ソフト音源規格として、VST/VSTiに対応。DX/DXiも利用可能
- オーディオI/OとしてASIOだけでなくWDMにも対応、更にVista以降のWaveRTにも対応する
- Rewireホスト機能があり、ReasonやVOCALOIDを接続・シンクロ演奏が可能
- 伝統的にRolandハードウェア製品のコントロール等が搭載される。YAMAHAとCubaseの関係に近い。
- 付属音源等もRoland TTS-1(HyperCanvasと大体同等の音源)等、Rolandとの関係が深い。
- その他の付属音源ではサードパーティ製品の同梱(更に買収!)に積極的。例としてsonitus fx等。
他社のDAWと同じく、基本的には最上位版が先にバージョンアップし、順次下位バージョンに移植される(同時の場合もある)。また下位バージョンは付属音源や機能に制限が付くが、最下位のLEであっても一通りの作業が可能である点はCubaseと同様。
SONAR LEについてはCubase AIやCubase LEと同じく、ハードウェア製品にバンドルされる製品。2014年6月現在X3ベースとなっている。
今シリーズでは同一グレードへのアップグレード価格が一律になりX2シリーズ以前の過去バージョンからのアップグレードがしやすくなった。
また、SONARのエントリーユーザー向け製品としてMusicCreatorがある。一万円を下回る価格だが、ほとんどSONAR LEと遜色ない高性能ぶりである。ただし、現在の日本の代理店であるTASCAMが販売する予定がないためか、日本語には対応していない。
2015年4月時点でのMusicCreatorの最新版はMusicCreator7である。
これらのSONARシリーズ及びMusicCreatorシリーズはSteamでも配信されているが、なぜかArtistだけは「おま国」扱いとなっている。
SONARのたましい
他社で出来ることは取り込みまくって、「うちもできますよ」にするよー
- Logicのハイパードロー良い! → つけてみたよ(`・ω・´)
- ACIDいいよーいいよー → 使えるようにしたよ(`・ω・´)
- ACIDクリップビュー便利すぎ → 同じ機能つけたよ(`・ω・´)
- VST使いたいよ → ラッパー装備して使えるようになったよ(`・ω・´)
- Liveのセッションビュー凄いよ → つけたよ!(`・ω・´)
- 最近は1画面で全部出来るのが流行だよ → つくりかえたよ!(`・ω・´)
だって自社で独自のもの作ると失敗するんだよ
しかも無計画に後追いしまくったら「ごちゃごちゃで解りづらすぎる」とか「後追いばっかり」とかいわれるんだ。
でもそれが俺たちのジャスティス!何でも出来るんだからいーじゃない!ヽ(`Д´)ノ
ニコニコ動画内でのSONAR
組曲『ニコニコ動画』の作者であるしも氏も愛用しており、組曲や流星群はこのソフトで製作したとブログに書き込んでいる。そのほか、OSTER project氏などもSONARを使用している模様。
関連動画
外部リンク
脚注
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 3
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