A列車で行こうDSとは、2009年4月23日にアートディンクから発売された都市開発シミュレーションゲームである。
アートディンクが開発したA列車で行こうシリーズの中では、携帯機向けとしては最初の作品である。
概要
アートディンク開発・発売。携帯機向けとしては事実上、シリーズ初の作品である。
※本作以前にも、AZがPSP向けに萌え要素を取り入れて移植されたが、その開発はアイデアファクトリーであった。なお、PS向けのAⅣ、A5は、ゲームアーカイヴス経由でPSPでもプレイ可能である。
鉄道経営を中心としたA3系列の正統派で、PS向けA4開発に携わったディレクター・スタッフが参加している。
良質なゲーム内容はもちろん、2画面とタッチパネルを利用した快適な操作、処理落ちやバグが少なく難易度調整も適切という丁寧な作りこみ、DSでありながら高品質な3Dビューモード、可愛い秘書さんなど、シリーズファンの間ではかなりの高評価を得た良作。それまでに発売された7、8(HX)の評価が軒並イマイチだったことも影響しているが。
チュートリアルも親切で、シリーズの興味のある初心者にもオススメの逸品。
続編として、ニンテンドー3DS向けに『A列車で行こう 3D』が当初2011年冬発売予定だったが、長らく続報がなく発売が危ぶまれていたものの、2013年中に発売されることが決定したようだ。
ゲーム内容・特徴
マップごとに決められた条件をクリアするのが目的。ある程度進行すればフリーマップも使用可能。
従来通り、資金が無くなればゲームオーバーとなる。
A6以降廃止されていたバス・トラックの要素が復活しており、道路敷設が可能になっている。
画面
基本的には、A7と同じ2D俯瞰視点である。
全体図と残り資金やカレンダーなどのステータス類は上画面に表示され、操作メニューは下画面に集約されている。
タッチペン操作とボタン操作の両方が使用可能だが、プレイした人からは、タッチによる操作が快適であると好評である。
上に表示されている全体図は、4方向から自由に見る事が出来るようになっている。
また、3Dカメラモードにすると、2Dであったマップが全て3Dポリゴンで描写される(鑑賞のみ)。DS用ソフトの中でも一二を争うほどの細かい書き込みがなされており、A5を上回るレベルである。
さらに、PS版で見られた処理落ちが今作では殆ど起こらず、かなり快適である。
もちろん、経営する鉄道の列車の車窓からの風景も3Dで楽しめる。
難易度調整・チュートリアル
の3段階で難易度調整が可能。初期値は「やさしい」。
「やさしい」では資金が多くヒントも貰えるなど、シリーズ初心者・シミュレーションが苦手な人にもとっつきやすい難易度となっている。
一方で、「いばらの道」の鬼畜ぶりは往年のファンをも震撼させ、上級者にも好評を得ている。
ちなみに、この難易度で全マップをクリアしても何のご褒美も無い。ただただ茨の道である。
マップをプレイできるようになる前には、3つのチュートリアルマップ(「青葉○○」)が用意されている。
『線路を敷く』という必要最低限のコマンドから始まり、一通りのことが出来るようになるまでキャラクター達が教えてくれる。
2chや攻略wikiをはじめとして、このチュートリアルも作りこみが丁寧であると好評である。シリーズに始めて挑戦する人に今作が勧められる理由もここにある。
が、これらのマップをクリアしないと後のマップがプレイできないため、シリーズ経験者は、序盤はちょっと我慢しなくてはならない。
フリーマップ
ゲーム中盤になると、フリーマップを作成可能になる。
これは、
をすることで、オリジナルのマップ・シナリオを作成出来るモード。
緩い条件にして自由に街を作る(実際の都市を再現してみる)、強烈な鬼畜難易度のシナリオを作り出して挑戦するなど、遊び方の幅が広い。
列車・バス
本作では、実在車輌は一切登場しない。
列車はオリジナルのものが2種類のみ登場する。バス・トラックは、従来通りオリジナルである。
この少なさが、今作の数少ない不満点として挙げられているが、塗装などの幅が広く、オリジナルカラーの車輌を作り出すことが可能である。
キャラクター
秘書や経理部長など、様々なキャラクターがゲームプレイを丁寧にサポートする。
水沢涼子秘書と証券会社員(名前不明)の2人がごっさ可愛いと好評を得ている。
関連動画
PV
今作の内容がだいたいわかる。
その他
↑プレイ動画。
実況動画の少ないDS用ソフトにしては珍しく、200以上の動画が投稿されている。
6・2001以前の作品よりも多く、今作より動画が多いのは7以降の作品のみである。
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
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