DoGAとは、CGアニメ制作ソフトを開発したり、CGアニメコンテストを開催したりしている団体である。
概要
個人制作CGアニメを新しい文化・産業として振興していくことを目的としている。
1989年よりCGアニメコンテストを毎年開催していた(2023年で終了)。
また、「ロスト・ユニバース」のCGパートを担当していたりするなど、結構長い歴史を持つ。
ニコニコではDoGAが開発しているCGアニメ製作ソフト「DOGA-L」シリーズを使用した動画にDoGAのタグが付けられている。
DOGA-Lシリーズ
『3DCGに興味を持った人でも簡単に3DCGアニメが出来る』というコンセプトのソフト。
ニコニコでは「3Dでエアーマンが倒せないを作ってみた」等で有名。
四角形など単純な形のものから、いかにもロボットに使うためのパーツ・ブロックを組み合わせて3DCGをモデリングする。
(普通の3DCGソフトは1からポリゴンを配置してパーツを作る手間があるが、DOGA-Lシリーズはその手間が省かれているので気軽に使える)
基本的に最初から用意されたパーツしか使えないが、別の3DCGソフト(Shade、メタセコイア等)で作ったパーツを追加することも出来る。また、公式サイトにて追加パーツも公開されている。
モデリングした物体を配置・移動させたデータを作り、そのデータを読み込んでアニメーションを作る。
ただし、アニメーション出力はAVIかGIFに限られるため、MPEG等への変換は別途ソフトを使う必要がある。
L1、L2、L3の3つのソフトがある。これは、このソフト独自の「ステップアップ構想」によるものである。(詳しい説明は公式サイト行って見に行った方が早い)
http://doga.jp/2008/programs/dogal/index.html
- DOGA-L1
フリーウェア。DOGA-Lシリーズの操作の基礎である、「物体のデザイン」「物体の配置・移動」「それを読み込んでアニメーションを作画」をすることができる。ただし、テクスチャを貼り付ける・多関節モデルの製作はできない。 - DOGA-L2
シェアウェア(1000円)。簡単な設定しかできないがテクスチャの設定と多間接モデルの製作が可能。 - DOGA-L3
シェアウェア(3000円だがL2の登録をしている人は2000円)。L2よりさらに高機能。テクスチャに細かい設定ができたりアニメーション製作時にできる項目も増えている(重力、自動接地など)。
L2、L3は有料ではあるが支払わなくてもアニメーションを出力することができないだけで、モデル製作は問題なく行えるため静止画のみであれば実質無料と言える。
また、レンダリング(3DCGの高画質作画)速度には割と定評がある。
このように『簡単に』『気軽に』3DCGアニメが作れるソフトではあるが、高品質なアニメを作るには相当な根気がいることを教えてくれるソフトでもある。
良くも悪くも3DCGを教えてくれるいいソフトです。
なおDOGA-Lシリーズをベースに教育機関向けに開発されたDOGA-Eシリーズも存在する。
http://doga.jp/2008/programs/dogal/index.html
ちなみに、DOGA-Lシリーズの『L』は『Lesson』の頭文字である。
DOGAギャラリー
また、公式サイトにてDOGA-Lシリーズで作った作品を投稿できる『DOGAギャラリー』という掲示板が設けられている。(ちなみに以前は『DOGA-Lシリーズ作品ギャラリー』という長ったらしい名前であった)
ニコニコが出来る以前から作品投稿の場として、かなり多くのユーザーの作品が投稿されている。
ただし、サーバーがあまり強くないためか、投稿には多くの制約がある。
・投稿する動画のサイズは10MB以内(昔は3MB以内であった)
・動画の形式はAVIかMPEGのみ(AVIはDivXコーデックを使うことで何とかなる)
・著作権に触れるものは削除対象となる。
特に、著作権に関することはニコニコよりかなり厳しい。
どのぐらいかっていうと、アニメで使われている楽曲を動画につけるだけで削除対象になるぐらい。
さらにサンライズとエヴァンゲリオン以外の二次著作物は一発でアウトである。エヴァンゲリオンに至っては動画もグレーゾーンらしい。
二次創作の作品はニコニコにアップロードしたほうが良いだろう。
関連動画
関連項目
外部リンク
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