King Crimson(キング・クリムゾン)とは、イングランドのプログレッシブ・ロックバンドである。
概要
結成当時から現在まで一貫して在籍しているのはギタリストのロバート・フリップのみ。その他のメンバーは活動時期によって異なるが、在籍期間が長いメンバーとして、ビル・ブルーフォード、エイドリアン・ブリュー、トニー・レヴィンが挙げられる。また、在籍期間は決して長くないが、ジョン・ウェットン、ピート・シンフィールド(作詞やライブ演出担当。後に脱退)も大きな貢献をしている。
Jazz、クラシックからメタル、即興演奏まで幅広いジャンルを取り入れ進化を続けるプログレッシブ・ロックを代表するバンドである。もっとも、主要メンバーであるロバート・フリップはKing Crimsonがプログレッシブであったのはごく初期だけでその後は全く別の物に進化している、という考えを持っており現在進行形で「プログレ」と呼ばれる事を快く思っていない。
音楽性もメンバーも変化が激しいため、その評価は聴く人や活動時期によりさまざま。この時期の音楽は好きだが他の時期は嫌い、という人もいれば、全部が好きだ、という人もいる。
1969年のデビューアルバム『クリムゾン・キングの宮殿』はプログレッシブロックの金字塔と呼ばれている。また、1973年の『太陽と戦慄』、1974年の『レッド』も一般的に評価が高い。何から聴けばいいか分からない方はとりあえずこの3本から入ってみよう。
上記3枚を聴いてハマった方は、『USA(ライヴ)』、『アイランズ』や大量に出ているライブ盤などで深い海にいくといいだろう。
2011年にロバート・フリップが音楽業界から引退、活動終了(裁判の絡みで引退を発表)となったが、2013年に活動再開が発表され、。その後はダブル・トリオやトリプル・トリオなどでのツアーやライブ音源発売などを行っていたが、2021年の日本公演が現時点でのクリムゾンとしてのラストライブになっている。
ロバート・フリップは現在、奥方のトーヤと共に毎週日曜日に公開している夫婦漫才/映像シリーズ「Toyah & Robert's Sunday Lunch」を精力的に行っており、ライブツアーも決定している。
クリムゾン本体としては、2022年12月に『クリムゾン・キングの宮殿:キング・クリムゾン・アット50』という新作ドキュメンタリーが発売する。
バンド名
キング・クリムゾン成立以前のバンド名は Giles, Giles and Fripp であった。ありがちなメンバーの名前入りのグループ名である。
現在のバンド名はメンバー変遷を経た後にシンフィールド作詞の『クリムゾン・キングの宮殿』から名前をとった。シンフィールド曰く「Led Zeeppelin のようでいてもっとパワフルな名前にしたかった」
在籍メンバー
・50年近くの中で在籍したメンバーは大量だが、結成時からのメンバーはロバートだけである。
・主なメンバー:イアン・マクドナルド、グレッグ・レイク、ゴードン・ハスケル、ボズ・バレル、ビル・ブルーフォード 、エイドリアン・ブリュー、トニー・レヴィン、パット・マステロット、ジョン・ウェットンなど。
関連動画
MAD
関連商品
1stアルバム『クリムゾン・キングの宮殿』
2nd~13th オリジナル・スタジオアルバム
※1. 1999年から2004年にかけて24bitリマスターされた、いわゆる30周年記念版で統一。
※2. 一口に30周年記念版といっても、1999年から2002年までの初回盤(内1st~4thアルバムがGOLD-CD仕様でそれ以降は全てHDCD仕様)がポニーキャニオンより発売、2003年と2004年の初盤及び再販盤がユニバーサルインターナショナルより発売、そしてWHDエンタテインメントより2006年と2008年に2タイプの廉価版が発売・・・という具合に、国内盤だけでも2度版権が変わっているが、年と会社こそ違えど海外盤も同様に版権が移り変わっている。そのため、GOLD-CDから引き継がれた音源はカッティングし直され、特に4thアルバムは2006年に一部の演奏パートが改変されているので要注意である。
※3.2022年の10月に出た新装盤の内、レッド【SHM-CD エディション】は収録曲が1曲減ったので注意。神の導き(フル・ヴァージョン)が削除。
また、クリムゾンの音源発売は現在ユニバーサル・ミュージックがスタジオ盤と一部ライブ盤、ボックス物などはDGM/WOWOW Entertainment、ディスクユニオンが行っている。さらにDGMではライブ音源の無料ダウンロードなども時々やっている。
ライブ盤
関連項目とリンク
- キングクリムゾン - ニコニコ動画内ではこのバンド名を指さない事が多いので注意が必要である。
- 音楽
- プログレッシブ・ロック
- ミュージシャンの一覧
- キング・クリムゾン・データ・ベース
- DGMLIVE(キング・クリムゾン公式サイト)
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