のことである。主に2.について解説するが、1.についても軽く触れておくことにする。
1.の概要
myrmecoleonはギリシャ語 μυρμηκολεων のローマ字転写。なお2.のユーザーは好んで使うが必ずしも一般的な表記ではない。日本ではミルメコレオ(女神転生シリーズ)、アントライオンなどの呼称で紹介されることが多い。
μυρμηκο-は蟻、λεωνはライオンの意で「蟻のライオン」を意味する。英訳するとant-lionとなるが、この語の組み合わせはヨーロッパ一般にウスバカゲロウの幼虫(いわゆるアリジゴク)を意味する。ファイナルファンタジーIVのアントリオン、ウルトラマンに登場する怪獣のアントラーはこちらが元ネタ。
μυρμηκολεων の表記は旧約聖書に含まれるヨブ記の七十人訳(最初のギリシャ語訳)にはじめて登場するが、これは誤訳であり本来はライオンを意味するליש<(layish)。ヨブ記の原文は「老いたる獅子、獲物なくして亡ぶ」と訳されるが,この誤訳の影響で後世「老いたるアリライオン、獲物なくして亡ぶ」といった文意に誤解された。
この誤解から前半身がライオン,後半身が蟻(またはライオンの頭の蟻)というものすごくアンバランスな体型の生き物がヨーロッパの動物寓話の中で語られるようになった。誤解された文意を反映し,この生き物はライオンの本能ゆえにアリが食べる様な雑草種子や蜜などは食べられず(アリは雑食,肉食のものも多いがヨーロッパでは草食性のアリがよく知られた),アリの身体ゆえライオンの好む肉を食べる事も出来ないため,生まれてすぐに餓死するという。
まさしく誰得生物。ちなみに聖書の誤訳に由来する空想上の生き物の同期としてはほかにユニコーンがいる。なんという扱われ方の格差だろうか。
ちなみにキリスト教ではこの怪物を「欲望に動かされて身を滅ぼす悪徳」の象徴と考え、また二重人格者の例えとして説教に使用したという。生殖器が逆向きについているなんていう話もある。
2.の概要
生粋のニコ厨にして、データ派・理論派のランク厨である。ユーザ名は「doodlebug(英語でアリジゴクを意味し,当然antlionに掛けてある)」。→現在はユーザ名も「myrmecoleon」である。
はてなダイアリーではライオンの頭の蟻の画像のアイコンを使用しているが、ニコニコ動画ユーザーページおよびTwitter上のアイコンはしばしば氏の擬人化版である「ありらいおん子」になっている。絵はわんこそば氏ほか数名が描いている(pixivのありらいおん子タグなどを参照)。
「myrmecoleon」と書かれても初見では絶対に読めないため、通称「ありらいおん(の人)」等で呼ばれる事が多い。
ニコニコ動画に関する話題を集約したはてなグループ「ニコニコ部」の一員であり、再生数・コメント数・マイリスト数といった数の推移や、タグ関連の推移、カテゴリ別分析をグラフなど見やすい形に可視化・単純化して視聴者に伝える技術に長けている。はてなブックマークの人気エントリー順でも「おっくせんまんの歌詞ができるまで」の追跡調査に代表される有名エントリーを始め、読み応えたっぷりの分析記事がズラリ並んでいる。ニコ厨、特に予想スレ在住のようなランク厨には必見である。
関連動画
動画も稀に投稿する。「しもメドレーの弾幕コメントを再現してみた」系動画が多い。その他は実験作的な要素が強い。
関連静画
外部リンク
- Myrmecoleon in Paradoxical Library. ニコニコ分室
- myrmecoleon (myrmecoleon) on Twitter
- 「ありらいおん子」のイラスト一覧 [pixiv]
関連項目
- 11
- 0pt