NyaHaX'93とは、1993年に同人ゲーム制作集団Bio_100%より発表されたPC-98用のシューティングゲームである。
(ステージBGM「カーニバルだ!」)
概要
こんにちは。わたしくまちゃんなの。
はやくいちにんまえのくまになりたいにゃは。
そんなわけで(謎)、
3分間の試練の旅「にゃはX」に出かけるんだけど。。。
「SuperDepth」「蟹味噌」「CarII GRANDPRIX」など数々の名作を輩出したBio_100%によるフリーウェアの固定画面シューティング。1993年10月1日リリース。
メインの製作者は、SuperDepthの生みの親であり、後にDirectXの振興活動をしたりドワンゴの副社長になったりするBio_100%の代表alty氏と、TURBシリーズや夕”夕”など独特の世界観を繰り広げ、後にたまごっちの企画・デザインを受け持つことになる!J゜U(nanoray)氏。
メルヘンチックな自機と敵機、ユニークなボス、そしてお得意のBeep音による軽快なBGMなど、このゲームも独特の世界観を生み出している。また後述のゲームシステムも秀逸であり、伝説のPC-98ソフトとして語られることも少なくない。
全29面構成。一見オーソドックスな面クリア型固定画面シューティングに見えるが、3分間の時間制限がついており、プレイヤーは3分以内に全29面をクリアしなければならない。また被弾したり敵機に衝突したりすると制限時間が10秒マイナスされ、その面はやり直しになってしまう。その代わりに残機の概念が無く、時間の許す限りはいくらミスをしてもゲームオーバーにはならない。
面構成は通常ステージが4面、ボスステージが1面、ボーナスステージが1面というサイクルを5回繰り返す。ボーナスステージでは制限時間の回復を狙える。また通常ステージでは、2ステージ目にたこ、4ステージ目にいかが捕えられており、救出して自機と合体するとパワーアップする(ただし合体できるのは一度に一種類のみ)。たこは斜め・横方向の敵弾を無効化し、いかは一度に発射する弾が2発になり攻撃力が増す。
敵機はボスを除くと5種類存在し、緑<青<赤<紫<橙の順に得点が高い。また敵機が攻撃中に撃破するとさらに得点が高くなるが、3分という時間制限も存在するため高得点を得ようとするとあっという間に時間が無くなってしまう。このため、時間を取るか得点を取るかでプレイスタイルが180度違う希有なゲームである。(もっともエンディング後のタイムボーナスよりラスボスの得点が高いため、やられるとやり直しになることを利用してラスボスを撃破した直後に自殺し無限ループで得点を稼ぐ者もいたが…)
そんなわけで実際はかなり個性派なタイムトライアルシューティングであり、驚異的な中毒性を誇る。息抜き程度にと一度このゲームに手を出したら最後、気づいたら本業そっちのけで数時間遊んでいたり、ラーメンの麺を伸ばしたり、宿題が片付かなくなったりという現象があちこちで見られたという。
PC-98という媒体のためプレイできる環境が少なくなってきたが、2009年にBio_100%公式ホームページにてこのゲームがFlashゲームとして復刻された。オリジナルにほぼ忠実な再現であり、当時からのファンを沸かせた。
NyaHaX 2010
こんにちは。わたしくまちゃんなの。
くまちゃんの一皮剥けた姿、いかがでしたか。
(あの時のあれはただ暑くて
ちょっと脱いだだけなんだからね)
それから17年。変わらぬご愛顧ありがたいにゃは。
そんなわけで(また)、
にゃはX2010宇宙の旅に出かけるんだけど!
オリジナル版の復刻の盛り上がりに応える形で、2010年には綺麗なグラフィックとBGMでフルリメイクされた「NyaHaX 2010」が公開された。当時を知る人もそうでない人も楽しく遊べる現代風のアレンジがなされており、より遊びやすくなっている。また2012年にはiOS・Androidアプリとしても発売されている(が、iOS版は2015年頃に販売を終了した模様)。
3分間の制限時間のもとステージを次々とクリアしていく従来のルールに加え、新しい仲間「うに」(正面からの被弾を無効化)の追加、新しい敵機の追加、新規ステージ・ボスラッシュの追加、被弾のペナルティはマイナス10秒のみなど全体的にアレンジが加えられている。ステージ構成も(通常5面・ボス1面・ボーナス5面)×5+ボスラッシュ5面の全40ステージに変更、またクリア時に時間に余裕があればさらに難易度の高い41ステージ以降にも挑戦することができる。
関連動画
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関連項目
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