日本時間2023年1月10日、Windows 8.1のサポートが終了しました。 |
Windows 8とは、かつてMicrosoft社が販売していたOSである。
なお、ここではバージョンアップ版となるWindows 8.1、ARMプロセッサ移植版であるWindows RTについても記述する。
概要
Windows 7の後継OSとして2012年10月26日に発売された。初期コードネームは製品名称と同じで「8」、WindowsのバージョンはNT6.2となっている。
Windows 8の名称の由来は、Windows 1.0から数えて8番目の製品という理由からきている。タブレットにも搭載されることもあり、タブレット端末に最適化されている。(Modern UIやフリック操作等)
標準ブラウザとしてInternet Explorer 10が搭載される。またアプリを入手するためのWindows ストアが利用できる。
※以前ここに記述されていた、Windows Updateを通しているアップグレード関連の問題点は、機能そのものが無くなり不可能であるため削除した。どうしてもという場合は、過去リビジョンを参照のこと(クリックで閲覧)。
Windows 8.1、Windows RT共に2023年1月にサポートが終了している。[1]
Windows 8.1
2013年10月18日に公開された、Windows 8の機能拡張版。Windows RTもWindows RT 8.1とすることが出来る。初期コードネームは「Blue」。Internet Explorer 11が搭載されている。内部バージョンはNT 6.3。
スタートボタンが復活(スタート画面へのショートカット)、スタート画面のカスタマイズ、OneDriveのシステム統合(専用のアプリケーションなしでOneDriveを操作可能に)、さらなる軽量化などが施されている。2014年4月9日にセキュリティアップデートとして追加公開された「Windows 8.1 Update」により、さらなる軽量化・機能追加も施されている。
Windows 8/Windows RTユーザーは、Windows ストアから直接無料でアップデート出来る他、現在は最新版にすると強制的にアップデートされるようになっている。Enterpriseは無料アップデートの対象外。なお現在のバージョンは既にWindows 8.1 Updateが適用されているものとなる。
Windows RT / Windows RT 8.1
Surface RT(無印Surface)の発売と同時に初公開。ARMプロセッサへ移植されたWindows 8/8.1であり、見た目や機能はほぼ変わらない。ただし、いわゆる従来型のプログラムが一切動作せず、アプリのインストールは全てARM対応のWindows ストアアプリのみとなっている。
Windows RT 8.1 Update 3(+追加更新プログラム)のみ、Windows 10の一部デザイン/機能が逆移植されている。Windows 10とは異なるデザインのスタートメニュー復活もその一つである。これは、Windows RT系がどのOSにもアップグレード出来ないためであると見られている。
Officeは特別にデスクトップアプリとして動作するよう移植された「Office 2013 RT」が無料で付属する。それ以外のバージョンは、ストアアプリを除いて何も動作しない。
対象機種はSurface / Surface 2のみ。3以降はx86プロセッサであるため、Windows 8.1を使用する。
エディション
エディション名 | 概要 |
---|---|
Windows 8.1 | 一般向け。 |
Windows 8.1 Pro | ビジネス・上級者向け。 |
Windows 8.1 Enterprise | 大企業向け。一般販売はされない。 |
Windows 8.1 with Bing | 規定の条件を満たしたタブレット端末向け(例外あり)。プリインストールのみ。 Bingがデフォルトの検索エンジンになっていること(ユーザーが変更可能)と、無料であること以外は無印のWindows 8.1と変わりない。 |
Windows RT 8.1 | タブレット端末向け。こちらはARMプロセッサのみで動作し、Windows ストアアプリのみ自由にインストール出来る。プリインストールでしか販売されない。 Windows 10の機能である「スタートメニュー」が特別に使用できる。 |
主な機能
- Modern UI・・・Windows 8.1に取り入れられているUIで、スタート画面やWindows ストア等に取り入れられている。メニューでは複数のパネルで敷き詰められており、タッチ操作でしやすいように全画面で表示される。Windows 8発表以降、永らく「Metro UI」と呼ばれてきたが、商標の問題で2012年8月からはこの呼称となった。ただし、公式ブログで使われていた名前であり、正式名称は未だ発表していない。
- ロック画面・・・AndroidやiOSにもあるロックスクリーンがWindows 8/8.1にも追加され、バッテリ残量や日付時刻が確認できる。
- スタート画面・・・Modern UIで構成されており、アプリ一覧がタイル状に表示される。アプリには天気やメール、ミュージックといった基本的なアプリが標準で用意されている。また設定や電源のOFFなどもここからできる。
- Microsoft アカウント・・・従来のローカルアカウント(Windows アカウント)によるログインに加えて、Microsoft アカウントによるログインができるようになる。これにより複数のPC間で設定を同期したり、HotmailやOneDriveが利用できるようになる。
- コピー機能の強化・・・一つのウィンドウで複数のファイルを同時にコピーできるようになった。
- ファストブートモード・・・システムの起動時間を短縮できる。
- リボンUIの導入拡大・・・Windows 7ではペイントやワードパッドに導入されてたが、Windows 8/8.1ではエクスプローラーにも導入される。
- フリック操作・・・マウスによるフリック操作でタスク切り替えなどができる。
- 軽量化・・・メモリ消費量が改善された。
- スタートメニューとボタンの廃止・・・Modern UIが代わりの機能となる。この辺りがユーザーから不評を買い、あまり普及しなかった一因となっている。ボタンはWindows 8.1で復活している他、Windows10では完全にWindows7までと同じ動作になった。
- クラシックテーマの廃止
トリビア
- Windows 8のリリース後、インストール、アップグレードすることによってすべてのパソコンでタッチ操作ができると思い込んでいた初心者ユーザーが多数いた。中にはタッチ操作ができないことが初期不良だと思い込み、マイクロソフトやパソコンメーカーにクレームを入れた悪質なユーザーもいた。
当たり前のことだが、液晶モニター部分にタッチパネルが搭載されていなければタッチ操作はできない。 - スタートメニューについては、フリーウェアなどでWindows 7などの従来のスタートボタン及びスタートメニューを追加することができ、それによってWindows 7に近い操作系を得ることが可能になっている。
- デスクトップ画面でのウィンドウ表示は透過されなくなったが、これもフリーソフトのAero Glass for Win8をインストールすることで透過表示されるようになる(ただし、公式サイトへの寄付がない場合、一定時間に寄付を促すダイアログが表示される)。
関連動画
関連生放送
関連チャンネル
関連項目
関連リンク
Building Windows 8 - Site Home - MSDN Blogs : より詳細なWindows 8の機能を見ることができる。
脚注
- *2023 年にサポートが終了する製品
- *サポートを既に終了している過去Windowsの記事にも掲載されている通り、(サポート終了状態で)インターネットに繋ぐのはセキュリティの関係上非常に危険。サポートが数年続くウイルス対策ソフトはどうしても使用しなければいけない場合に必ず導入するものであり、安心しきってインターネットに繋ぐことは厳禁である。単独で使用しない限りは早急のアップグレードを。
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