しあわせごはん愛のうたとは、『ハピネスチャージプリキュア!』の挿入歌・キャラクターソングである。
作詞:六ツ見純代/作曲・編曲:高木洋/歌:キュアハニー(北川里奈)
事の起こりは第9話でのこと。オレスキーとサイアークの襲撃に遭って劣勢に立たされるキュアラブリーとキュアプリンセス。もはや後は無し……と思ったその時だった。謎の歌声が聞こえてきたのである。
歌いながら現れたのはプリキュア。とはいえなぜかその歌詞はごはんのおいしさを歌い上げる物。しかしながら、その歌声は周囲を魅了し和ませ、味方には元気を与え、敵の動きを支配する能力があった。その威力は凄まじく、めぐみもアイドル衣装で歌うわ、ぴかりが丘中学では皆がアカペラで歌う位に流行するわ、ホッシーワも替え歌で対抗しようとするわ。ひめも曲が頭の中でぐるぐる回って苦慮する始末。効かなかったのが音楽を聴くことすら面倒くさがるナマケルダだけであった。
実はと言えば、キュアハニーこと大森ゆうこが自ら作詞作曲した歌だった。本人はかなりのりのりで作ったようではあるが、ひめ曰く「へんちくりんな歌」。さすがのゆうこもこの酷評にはショックを受けたものの、その後ひめが「結構いいかもね」と言うと、感激のあまりひめとめぐみに抱きついてしまったりする。
とはいえ、それでも歌詞の内容は「ごはんのおいしさ」を説いた歌。幼児向けアニメとしては食育にもってこいなのではあろうが、それでも「おかず無しでもOK」だの「卵かけご飯が食べたい」だのを歌詞に入れるのはこれくらいしか無いだろう。
ちなみに相楽誠司はといえば、キュアハニーの正体がゆうこだとうすうす感づいていたのだが、その原因はこの歌だった。曰く「ごはんはおいしいな~って歌詞とか、すごく大森っぽいだろ?」至極ごもっともである。
と、ここまでは劇中での設定。実際の曲自体はキュアハニー役の北川里奈が歌っているのは変わらないが、作詞はプリキュアソングではおなじみの六ツ見純代、作曲は劇伴担当の高木洋が手がけている。
ではどういう背景でこの歌が生まれたのかと言えば、ハニーバトンの存在とそれが元となったシリーズディレクターの長峯達也のアイデアによる。
そもそも、本作は攻撃アイテムを使って戦闘するのが基本コンセプトで、そのアイテムがおもちゃとなる。ある日バンダイの担当者からそのおもちゃのコンセプトを提示されたのだが、メインとなるラブプリブレスはそのままパンチなどプリキュア伝統の肉弾戦などができる。その一方でハニーバトンだとずっとバトンを持ちっぱなしになる。では、どういう使い方をしようか?と考えたときに長峯の頭に浮かんだのが、「マイク代わりにして歌わせて、TRPGの僧侶が祝福の魔法で仲間をパワーアップさせる感じにしよう、格闘戦と違う絵面も作れる」というものだった。
そしてゆうこのキャラクターイメージである「ごはんが大好き」ということを念頭に置いて、長峯が詞のイメージ(曰く「僕の中二病全開の詞」)を書いて、それを元に高木が曲を付け、さらにこれらを元に六ツ見が歌詞を書き上げてできたのがこの曲である。レコーディングもアフレコ時ではなく音楽スタジオで行われている(以上アニメージュ2014年6月号より)。
なお、この曲は2014年7月23日発売のボーカルアルバム1にフルバージョンで収録されている。ちなみに、ボーカルアルバムの1枚目と言えば、恒例となったマスクプレイミュージカルで使用される楽曲が収録されることがこれまでのシリーズでの定番となっている。ということは、もしかするとこの曲もミュージカルで使われるかも?そちらも気になるところだろう。また、11月5日発売のサウンドトラック1にはボーナストラックとしてカラオケバージョンが収録されている。
余談だが、Pixivでは正式タイトルが判明する前に「ごはんの歌」というタグができており、そちらの方が定着してしまっている。
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最終更新:2024/04/20(土) 11:00
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