ウィンダム(MS)とは (ウィンダムとは) [単語記事]

概要

既に旧式化していた現行主力モビルスーツ「ダガーL」に代わる次期主力機を欲した地球連合軍は、ユニウス条約締結後にウィンダムの開発を開始した。M9409LビームライフルとES04Bビームサーベル、ミサイルやブレードが仕込まれたシールドA52攻盾タイプEが標準装備となっている。そして固定武装として頭部にトーデスシュレッケン(イーゲルシュテルンの発展型)を装備している。

ダガーLと比べてスリムなボディとなっており、カタログスペック上ではストライクガンダムと同一の性能を持つ。ただしコスト削減のためフェイズシフト装甲の採用は見送られている
(・・・なのだが、本来は指揮官機にはトランスフェイズ装甲を採用する設定だったようで後年のゲームで実装されている)実体弾でも撃墜される危険があるが、この時期にはどの勢力にもビーム持ちの量産モビルスーツがいるためあまり問題視されていない。

フルスペックでのストライクガンダムの完全量産化は地球軍にとって悲願であり、それを達成したウィンダムは地球軍製モビルスーツの終着点とも言える。パイロットの腕次第では、ザフト軍のザクウォーリアと対等に戦える模様。
ダガーLからストライカーパックシステムを受け継いでいるため、ジェットストライカーを装備可能。そのため大気圏内でも単独で飛行する事が出来、ウィンダムの汎用性の高さを証明している。
一方で宇宙空間ではジェットストライカーは必要ないので、無装備か別のストライカーパックを装着する。
ストライカーパック対応とはいえ、ストライクのように多種多様なストライカーを使うような場面は残念ながら描かれなかった(量産機なので、特定のストライカーパックしか使わないのは当然である)。また、ストライクとは肩の形状が異なるため、ソードストライカーのマイダスメッサーやランチャーストライカーのコンボウェポンポッドなどは装備できない。

ブレイク・ザ・ワールドの時点で相当数が配備されており、各地でザフト軍モビルスーツと交戦している。その一方で、ウィンダムの数が足りないのか暴徒やレジスタンス鎮圧には旧式のダガーLが投入されている。そのため抵抗勢力を威圧するガルナハン基地ではウィンダムが1機も配備されていなかった。

機体の色を赤紫に塗装したネオ・ロアノーク専用機も存在し、リミッターを意図的に解除する事で他のウィンダムではありえない機動力を獲得している(一部ゲームでトランスフェイズ装甲を装備している)

ウィンダムのメカニックデザインは大河原邦男が担当している。そのため量産機にしてはやけにカッコ良く、やられメカの座に留めておくには惜しいという声が少なからず存在する。

その声が届いたのか、2020年 5月に待望のHG CEにて初キット化。ジンやザクを差し置いて、HG CE初の量産機として発売されることとなった。ジェットストライカーが付属し、これまでのHG シリーズのストライカーが装備可能という豪華な仕様となっている。

開戦と同時にプラントを殲滅するため、核武装を施したウィンダムが初の出番となった。クルセイターズと名付けられた核攻撃隊はプラントに肉薄し、核ミサイルを放った。しかし、後少しのところでザフト軍の新兵器「ニュートロンスタンビーダー」によって核ミサイルは全て起爆・破壊され、クルセイターズは壊滅。後続の艦隊も核ミサイルを起爆され殲滅されてしまった。電撃的にプラントを潰す作戦は失敗に終わった。

一方、地球ではザフトのジブラルタル基地とカーペンタリア基地を地球軍艦隊が包囲していた。プラントを核攻撃で潰した後、地上に残ったザフトの残党を艦隊が討ち果たす手はずだったが作戦が失敗したため包囲艦隊は手持ち無沙汰だった。そんな中、地球軍艦隊にザフト軍の降下揚陸隊が襲い掛かる。すかさずスクランブルが掛けられ、数多くのウィンダムが迎撃、ザフト軍の部隊と交戦した。戦いの推移は描かれていないものの、どうやらザフト軍に敗退し退けられたようである。

その後、インド洋の島の対カーペンタリア前線基地に配備されていた30機のウィンダムがファントムペインに徴用されミネルバへと差し向けられた。ネオの指揮によりインパルスを苦しめはしたものの、最終的にはインパルスとセイバーによって30機すべてが撃墜されるという大敗北を喫した。あまつさえ防衛戦力を失った対カーペンタリア前線基地はインパルスに破壊されている。他にもヘブンズベース、レクイエム中継点、ダイダロスでの戦いにも出撃しザフト軍モビルスーツと干戈を交えた。