基礎データ | |
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正式名称 | ツバル Tuvalu |
国旗 | |
国歌 | 全能の神のためのツバル Tuvalu mo te Atua |
公用語 | ツバル語、英語 |
首都 | フナフティ(Funafuti) |
面積 | 26 km2(世界第192位) |
人口(’18) | 約1万1000人 |
通貨 | オーストラリア・ドル |
ツバル(ツバル語: Tuvalu)は、オセアニアのポリネシアに位置する立憲君主制国家。イギリス連邦加盟国であり、英連邦王国の一員としてイギリスの国王を自国の君主としている。
ポリネシアに浮かぶ小さな島々(9つの環礁島)からなり、全部合わせても面積は26km2(日本の市で一番面積が近いのは大阪府交野市)しかない、世界で4番目に小さい国。人口も僅か1万人強と、世界で3番目に少ないミニ国家である。
国内で最も標高が高い地点でも海抜5mしかなく、「地球温暖化による海面上昇で沈没しそうな国」として知られる(国土沈没の危険が実際にあるか否か、またその原因については諸説あり)。
紀元前、トンガやサモアからやってきたポリネシア人が住み始めたのがツバルの歴史の始まりと言われる。16世紀にスペインの冒険家アルヴァロ・メンダナによってヨーロッパ人に発見されたが、その後しばらくは放っておかれていた。本格的にヨーロッパ人に荒らされるのは19世紀になってからで、住民の多くが奴隷として強制連行され、2万人いた住民が3000人まで減ったと伝えられている。
1892年に現在のキリバスともども「ギルバート・エリス諸島」としてイギリスの保護領となり、1915年には植民地となる。その後、住民の人種や文化の違いから1975年にギルバート諸島と分離し「ツバル」と改名。1978年に独立して現在に至る。
フィジーとの間に航空便があり、海外からツバルに行くにはフィジー経由で行くしかない。フィジーの人々からはド辺境、電気も通っていないド田舎みたいに扱われているとかなんとか(もちろんツバルにも電気はある)。
国土の大半が珊瑚礁(環礁)であるため、前述の通り国土全体の海抜が非常に低く、地球温暖化による海面上昇で国全体が水没する危機に晒されている――という話は、21世紀に入ってから環境保護の必要性の話題と絡めてよく言われ、海岸線の浸食が起こっているのも事実である。だが、本当に国土水没の危機が現実問題としてあるのか、また海岸線の浸食の原因などについてはもうちょっと長期的なスパンで観測してみないとまだよくわからないというのが実際のところであるようだ。しかし、実際に本格的な海面上昇なりが起こった場合において、それに対し非常に脆弱な国であることは確かである。また、河川がないため水資源はほぼ雨水頼り。
政治形態は議院内閣制。一院制で議会の定数は15議席、政党は存在せず、誰を首相に推すかで派閥が形成されるらしい。国教はイギリス国教会系のツバル教会で、国民のほとんどがプロテスタントである。
経済的にはいわゆる最貧国で、資源らしい資源がなく、観光業も発展しておらず、国民の生活はほぼ自給自足。輸出産業がほぼ存在しないため、他国からの援助への依存度が非常に高い。主な収入源は出稼ぎ労働者の送金、入漁料、ツバル信託基金の運用収入など。変わった収入源としてドメイン使用料があり、これはツバルに割り振られたインターネットのccTLD「.tv」の独占使用権契約をアメリカの企業と結んだことによる使用料収入で、この収入のおかげでツバルは国連に加盟できたらしい。
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最終更新:2024/12/22(日) 20:00
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