ホビットの冒険とは、J・R・R・トールキン著のファンタジー小説である。
“In a hole in the ground there lived a hobbit.”
原題はThe Hobbitで、1937年にイギリスで出版されたホビット族の主人公ビルボ・バギンズの冒険と活躍を描いた児童文学である。トールキンが試験の採点用紙にふと思いついて書き付けた “In a hole in the ground there lived in a hobbit.”という一文が始まりとなって執筆が行われた。
本作のヒットを受けて作られた続編が映画「ロード・オブ・ザ・リング」で有名になった「指輪物語」であり、こちらは本作以上の成功をおさめ、トールキンの世界観は多くの人々に受け入れられるようになった。
現代に至るまでナルニア国物語などと並んでファンタジー分野における児童文学の古典的名作として世界中で愛されている。
ホビット村の袋小路屋敷に住むビルボ・バギンズは平穏だが、ありふれた毎日を送っていた。しかし、ある日魔法使いのガンダルフが彼の前に現れたことによって彼の日常は一変する。魔法使いはかつて竜によって奪われたドワーフの王国「エレボール」の富を奪還するというドワーフたちの計画にビルボを推薦したのだ。
最初は旅の途中でも袋小路屋敷のことばかりを考えてばかりいたビルボだったが、数々の冒険やエルフを初めとする他種族との出会いを通して心身ともに成長していく。旅の中でビルボはつらぬき丸、ミスリルの鎖帷子、そして身につけると姿が見えなくなる「指輪」などを手に入れ、ビルボの存在意義を疑っていたドワーフたちを逆に助けるようになる。
数々の冒険を経てビルボ達はついにエレボールまでたどり着くが、彼らの冒険は最終的には人間・エルフを巻き込んだ思いがけない決着を見ることとなる。
ロード・オブ・ザ・リングと同じく、ピーター・ジャクソンが監督となって製作された。ホビットの冒険の映画化は「王の帰還」公開後早い段階から計画されていたが、製作会社とジャクソンの訴訟問題を中心に様々な問題が重なって計画はなかなか進まなかった(この頃のジャクソンはかなり痩せてしまっており、関係者を心配させた 実際にはこの前にジャクソンが撮影した『キング・コング』公開時にはダイエットしてスリムになっていたのだが、『ホビット』撮影前よりどんどん太って、『ホビット』3部作完成のころにはほぼ『ロード・オブ・ザ・リング』撮影時の体型に戻ってしまった)。2011年になってようやく撮影が開始され、計画段階では二部作だったのが三部作に改められた。
第2部の原題を直訳すると「スマウグの荒らし場」であったが、日本での上映に際し監督側と話し合った結果、わかりやすい「竜に奪われた王国」に変更された。
最終作(第3部)は二部作段階から「ゆきてかえりし物語」を題としていたが、三部作化によって主人公ビルボが目的地に到着してしまったことから原題をBattle of the Five Armies(五軍の合戦)に変更することになった。また、「ホビット」自体が日本では人口に膾炙していないためか、邦題は「決戦のゆくえ」とされた。
名前 | 備考 | キャスト | 吹き替え |
ビルボ・バギンズ | ホビット族の青年。 母方から冒険好きなトゥック家の血を受け継いだ。 後に「指輪物語」の主人公フロドを養子にしている。 |
マーティン・フリーマン | 森川智之 |
ガンダルフ | 魔法使でトーリンにビルボを推薦した張本人。 映画では他の魔法使いとの接触も描かれる。 吹き替えも有川博が死去したため羽佐間道夫が後任。 |
イアン・マッケラン | 羽佐間道夫 |
トーリン | 一行の長で、かつてのエレボールの王スロールの孫。 「樫の盾オーケンシールド」の異名を持つ。 |
リチャード・アーミティッジ | 東地宏樹 |
バーリン | 一行のドワーフの中の年長者。 トーリンとは最も長いつきあいで、その補佐役を務める。 |
ケン・ストット | 稲垣隆史 |
ドワーリン | バーリンの弟で、オイン、グローインの従兄弟。 | グレアム・マクタビッシュ | 玄田哲章 |
フィーリ | キーリの兄で、トーリンの甥。 キーリと彼は一行のドワーフの中で一番年が若い。 |
ディーン・オゴーマン | 落合弘治 |
キーリ | フィーリの弟で、トーリンの甥。 映画では弓を使って活躍する。 |
エイダン・ターナー | 土田大 |
オイン | グローインの兄。映画では補聴器を使っている。 | ジョン・カレン | 小島敏彦 |
グローイン | オインの弟。彼の息子が「指輪物語」のギムリ。 | ピーター・ハンブルトン | 稲葉実 |
ドーリ | ノーリとオーリの兄。この三人もドゥリン王家の 血を引くが、トーリン達からはかなりの遠縁。 |
マーク・ハドロウ | 茶風林 |
ノーリ | ドーリの弟で、オーリの兄。 | ジェド・ブロフィー | 佐藤せつじ |
オーリ | ドーリとノーリの弟。 | アダム・ブラウン | 宮田幸季 |
ビフール | ボフール、ボンブールの従兄弟。 この三人はドゥリン王家の血は引いていない。 |
ウィリアム・キルシャー | |
ボフール | ボンブールの弟で、ビフールの従兄弟。 | ジェイムズ・ネスビット | 平田広明 |
ボンブール | ボフールの兄。かなりの大食らいで かつかなりの肥満体だが、動きは敏捷。 |
スティーブン・ハンター |
岩波版。原作旧版を元としているが、初めての人にはこちらがおすすめ。
こちらが映画公開と同時に発売された新版。固有名詞や独特の台詞の翻訳に難がある。
掲示板
74 ななしのよっしん
2022/08/29(月) 15:55:32 ID: As4gH+MCj+
MCUのドラマのファルコン&ウィンターソルジャーで「ガンダルフ知ってるの?」と言われたバッキーが「ホビットの冒険なら1937年に本で読んでる!」って返してたな。
バッキーもスティーブも原作リアルタイム世代なんだよなって不思議な感慨がわいた。
75 ななしのよっしん
2022/09/06(火) 11:25:33 ID: rpv0ZFXqLS
正直ロードオブザリング3部作よりホビット3部作の方が面白かったな
ロードオブザリングは指輪に翻弄されるシーンが多すぎていまいち爽快感がない
76 ななしのよっしん
2022/09/08(木) 15:37:12 ID: 1KagosyZyQ
サウロンの力もまだ弱かったとはいえ、ビルボが指輪の魔力(誘惑)効かない公式チートだから仕方ない
60年持ち続けて自分で手放せるとか、どういう精神してんだと
フロドはモルグルの刃で貫かれたせいで、体の一部が幽鬼化しちゃってるから仕方ない。でも任務を完遂したし、流石はビルボの薫陶を受けただけのことはある
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最終更新:2024/11/27(水) 00:00
最終更新:2024/11/27(水) 00:00
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