マシーネンクリーガーとは、イラストレーター横山宏による模型企画、およびそれに関連した企画の総称である。
通称Ma.k、マシーネン。改名前のS.F.3.D ORIGINALとも呼ばれる。
現在では珍しくはない、模型雑誌主導で行うオリジナルロボット作品企画であり、それらの走り。
かつて月刊ホビージャパンで連載された"SF3D"という模型誌企画に端を発する。
横山宏によるミクロマン・パワードアーマーの改造品に、当時編集者だった市村弘が興味を示し、雑誌企画として連載。
ストーリーを市村が担当。
かくして1982年5月号、第一作目"AFS"が発表される。
これが読者に好評となり、以後3年以上にわたり連載される。
ミリタリー路線で、かつ独自の味わいのあるデザインは読者の心をつかみ、やがてNITTOからキット化されるに至る。
特にAFSの発展型、"スーパーAFS"こと"SAFS"は強烈な人気もありバリエーションがたくさん存在する。
その後、権利関連からいろいろと複雑な経緯がありつつも、今も多くのファンがいる。
海外人気が妙に高いなども特徴的である。
29世紀。第四次世界大戦で致命的な環境汚染を受けた地球は死の星となり、人類は一時地球を捨てた。
やがて地球環境が回復し、人類は少しずつ地球へと移住し始める。
しかし、外宇宙からの帰還者の多くが傭兵であり、治安の悪化が問題視される。
そこで軍事国家シュトラール共和国が地球の統治権を委任。
反発した地球側は傭兵軍を後ろ盾に地球連邦政府の独立宣言をする。
当初、シュトラール軍の圧勝を思わせたが、傭兵軍は作業用パワースーツを改造したAFSを投入。
戦況は膠着状態となる……。
マシーネンは現在も新作が発売されており、入門自体は難しくはない。
そもそも横山氏の作る原型は、ほかのキットなどを組み合わせて作るスクラッチビルドと呼ばれるものなので、元の素材を集めれば完全再現も不可能ではない。これに挑戦するものもいる。
最初のAFSの素材であるミクロマンがほぼ1/20スケールだったので、マシーネンもそのほとんどが1/20スケールである。
基本的にガンプラのような色分けはされておらず、現在でも塗装必須のジャンルである。
が、すこしコツをつかめば問題はない。(筆者談)
また、横山氏が塗装をほとんど筆塗りで行っており、エアブラシなしでも作れる点は敷居が低い…気がする。
とにかくオリーブドラブだ。ミドルストーンだ。あずき色だ。
後述する旧キットは関節が死んでおり、故に全身に針金状のものを通し、関節をパテ(粘土)で造形して固定モデルとするのが基本である。
航空機なども(今でこそ珍しくなったが当時はよくある)組み合わせても合わせ目が合わない、機体が歪む等の問題を修正しながら作る必要がある。
しかし近年発売されている新キットは関節がポリパーツ化しており可動もそれなりに楽しめる。
ガンプラと同じスナップフィット(接着剤がいらない)なので組むのも慣れれば30分でできる。。
まずは新キットをふつうに組んで、楽しんで塗装するといいだろう。
(ものによっては接着や穴あけが必要になる場合もあるので接着剤とヤスリにピンバイスは揃えたい)
多くの種類が発売されているが、ガンプラと違って再生産されにくい。
なので、登場機体すべて量産機ということもあり、マシーネン中毒者は毎回複数買いしてストックする。
初心者は気になった機体があればすぐに予約するのが吉だろう。
ある程度の腕前になると、異常なまでの工作自由度の高さと塗装の楽しさがクセになってくる。
世界観の下地の懐が広大なので、思うが儘に自分専用マシーネンを作ることができる。
現在は、かつてNITTOから発売されたキットの金型を横山氏が保持しており、WAVEとハセガワから一部追加パーツなどを付加しながら再販されている。
これらのキットは、プロポーション等が後述するものより手足太めであり、こちらを好む人も多い。
また、こちらでしか発売されていない(リニューアルされていない)キットもある。
前述したとおり、上級者向けキット。
主にWAVEから数多く出ている。AFS、SAFS、PKAのバリエーションキットが満載。
関節はポリパーツ化され、スナップフィットなので組むのも楽々。
プロポーションはやや手足が細身で、関節の影響で全体の身長が高い。
(腕のある中毒者はぜんぶ修正する)
2015年は多数の新キットと再販キットにより盛り上がっているが、基本的に再販機会は少ない。
初心者はこちらから選ぶべし。
ハセガワからはファルケ等の大型の機体をメインで発売しており、これらも完成度が高い。
また2014年には横山氏の別企画『ロボットバトル』からMK44アンモナイツというAFS系よりすこし大きい機体が発売され、そのバリエーションも展開された。
マシーネンの横山流制作術がわかる。
独特の塗装技法や工作のコツやらあれこれ載っているがガンプラをパチ組みしかしない人には難しいかもしれない。
「SF3D」時代に作られた特撮ビデオ。製作は円谷プロが担当した。
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最終更新:2024/12/26(木) 22:00
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