マーク・ウォルバーグ(Mark Wahlberg, 本名: Mark Robert Michael Wahlberg, 1971年6月5日)とは、アメリカ合衆国の俳優、元マーキーマーク&ザ・ファンキー・バンチのラッパー、モデル。
貧しい生い立ちで育ったマークは若い頃とにかく荒れており、警察には20回以上世話になった。ベトナム人男性に激しい暴行を加えて殺人未遂の容疑で逮捕された事もある、ちなみにこの被害者は片方の目を失明している。
その後立ち直ったマークはミュージシャンとして成功した後、1994年「勇気あるもの」でハリウッド・デビュー。1995年、レオナルド・ディカプリオ主演「バスケットボール・ダイアリーズ」で注目され、1997年「ブギーナイツ」で広く一般に知られる存在となった。大作「PLANET OF THE APES 猿の惑星」の主演でスターとしての地位を不動のものにした。
レオナルド・ディカプリオと共に助け合いながら、アイドルから実力派へと着実に成長し、成功している人気俳優。
出世作「ブギーナイツ」のダーク・ディグラー役は当初、レオナルド・ディカプリオが演じるはずだったが、AV男優という設定がスポンサー、エージェント側に問題ありと判断され、急遽代役として「バスケットボール・ダイアリーズ」からの親友であるマーク・ウォルバーグをレオナルド・ディカプリオが推薦。マークはダーク・ディグラー役で俳優としての高い評価を得た。
「ブギーナイツ」は、AV業界という内容が過激な故、アカデミー賞の受賞はなかったが、ゴールデングローブ賞、NY映画批評家協会賞、LA映画批評家協会賞、全米映画批評家賞を受賞した、アメリカ映画史上からみても高く評価された作品であり、「ブギーナイツ」を一番好きな映画として挙げる著名人も多い。
「ブギーナイツ」の成功により、マークは実力派俳優としての地位と、アメリカ国民が認める巨匠監督の最高傑作と言われる名作が、自身の代表作であり出世作あるという不動のブランドを手に入れる。
ダーク・ディグラー役を演じた事により、同性からの親近感と、映画評論家、愛好家層からの強い支持も得る。
2012年、主演映画「コントラバンド」が興行成績1位を記録。
ハリウッドのアイドル俳優という激戦区を勝ち残った3巨頭、レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、マーク・ウォルバーグの3大メジャー俳優が本気で競演し、話題となった2006年のサスペンス映画「ディパーテッド」では、皆の予想通り、一番知名度が低くギャランティの安いマーク・ウォルバーグの名演技だけが大きな話題となった。
「ディパーテッド」で第79回アカデミー賞助演男優賞、第64回ゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネート。
レオナルド・ディカプリオ側に何らかの都合があり、降板せざるをえなかった主役クラスの大役を代理で務めた事が2度あり、どちらもレオナルド・ディカプリオ側の予想を大きく上回る大きな成功へと結びつけている。
ブラッド・ピッド、マット・デイモンの代役を務めたことも話題になった。
無謀ともいえる大幅なキャラクター像の変更が、成功につながった良い例であると評価する声もある。
「ブギーナイツ」のダーク・ディグラー役を譲った事に関してレオナルド・ディカプリオは、「俳優として唯一後悔している事」であり「タイタニックではなくブギーナイツに出たかった」とオーストラリアのラジオ番組 The Kyle & Jackie O Showで語っている。
製作費130億円の大作「PLANET OF THE APE 猿の惑星」も、降板したマット・デイモンの代役として急遽主演が決定。「PLANET OF THE APE 猿の惑星」は700億円以上の興行収入を記録した。
「ラブリーボーン」ジャック役も、ライアン・ゴスリングが急遽降板した為、撮影前夜にマークへの代役が決まった。マーク・ウォルバーグがシナリオを手にしたのは撮影開始の2時間前である。「ラブリーボーン」の娘を児童性犯罪の被害者として殺されてしまうというセンセーショナルな父親役が大きな話題となった。
大役がつくたびに、根拠なく「レオナルド・ディカプリオかマット・デイモンの代役として抜擢された」という噂が、必ず立つ。唯一噂の立たなかった話題作がレオナルド・ディカプリオ、マット・デイモンと共演した「ディパーテッド」。
雑誌「メンズジャーナル」2012年1月号インタビューにて「911のテロリストにハイジャックされた飛行機に、もし自分が乗り合わせていたらテロが防げた」という発言が物議を醸すが、2001年9月11日にハイジャックされてペンシルバニアの地上に激突したユナイテッド93便に、マーク・ウォルバーグは実際に乗機する予定だったものの、予定を変更してチャーター機を利用した事が明らかになり、ものの例えや威勢ではなく、本気でそう発言している事が明らかになった。
急遽、ウィル・スミスの代役を務めた事もある。
アメリカ合衆国における主に高校に根強いアメリカ式学校文化の最上級階級であるジョック(正義感の強い体育会系男子・チア・リーディング部幹部クラスの女子)へのアメリカ合衆国国民が持つ多数派のイメージと、マーク・ウォルバーグのキャラクター像は重なる要素が多い。しかし、デビュー時に打ちだされたキャラクター像は、全く逆の労働階級の劣等生だった為、別人説、都市伝説、マーキーマーク捏造説が根強くある。
「ブギーナイツ」でマークが演じたサイズ以外何の取り柄もない男、ダーク・ディグラーは、同性から圧倒的な支持を得ている実在するAV男優の半生をモチーフにした作品。群像劇の巨匠ポール・トーマス・アンダーソン監督の代表的な群像劇である為、群像劇を語る上での名作として引き合いに出される事が多い。ダーク・ディグラー役でマークは同性や映画批評家、愛好家からの大きな支持を得た。
「ブギーナイツ」は作品自体が主演俳優の確執とエゴを描いたものであり、「タイタニック」という歴史的大作の主演俳優イメージにまつわる交代劇という内部事情とリンクした事も、作品の評価につながっている。ジュリアン・ムーア、フィリップ・シーモア・ホフマンも、まだ無名に近い俳優であったが、「ブギーナイツ」での演技が話題になり、世界的認知度を上げた。
レオナルド・ディカプリオが「タイタニック」の次の作品として「ザ・ビーチ」のバックパッカー青年役でなく、「ブギーナイツ」のカリスマAV俳優役を選んでいた場合、現在のレオナルド・ディカプリオ像は全く違うものだったであろうし、経済効果も大きく違うというのが一般的な考え。
大失敗に終わった「ザ・ビーチ」制作側もレオナルド・ディカプリオが「タイタニック」の次に演じる作品だという理由で、大幅なストーリー変更を要求されたと公表した上で、「ザ・ビーチ」は、ユアン・マクレガーを主役として制作したかったと発言している。
同じくデビューが早く、ブレイクした時期もほぼ一緒であるレオナルド・ディカプリオとはお互いに高めあえる戦友であると公言しており、私生活でも親友の関係。
1997年 「ブギーナイツ」レオナルド・ディカプリオからの代役
1999年 「スリー・キングス」ブラッド・ピッドからの代役
2000年 「パーフェクト ストーム」
2001年 「PLANET OF THE APES 猿の惑星」マット・デイモンからの代役
2003年 「ミニミニ大作戦」
2006年 「ディパーテッド」
2009年 「ラブリーボーン」ライアン・ゴスリングからの代役
2012年 「コントラバント」
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最終更新:2025/12/09(火) 07:00
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