ロケットでつきぬけろ!とは、週刊少年ジャンプで2000年34号から44号まで連載されていた漫画である。単行本は全1巻。作者はキユ。Live Like Rocket!
カートレース漫画。主人公・春田倫雄(はるた みちお)がプロのレーサーを目指す物語。しかし、連載がロケットのように突きぬけて打ち切られてしまった(打ち切り漫画を突き抜けると表現するのはここから来ている)。Live Like Rocket!
ちなみに作者のキユは打ち切られた号の巻末コメントで、以下のような名言を残している。
後に同じようなストーリーの漫画、capetaがヒットしている。その礎の一つになった作品…かもしれない。
母子家庭に育った17歳(物語開始時)の少年。逆立てた髪の毛をオレンジ色に染め、耳と唇にピアスをしているなど、見た目はDQNっぽい。だが、性格は極めて明朗快活で純真である。ひょんなことから始めたレーシングカートの魅力にハマり、「茶畑カートランド」のコースレコードに挑戦しながら走りの才能に目覚め始める。そして、そのコースレコードの記録者本人である現役F1ドライバー赤城にそれと知らずレースを挑む。その縁から赤城の引退レースを見て、本気でF1参戦を目指すことになる。
それから、赤城が立ち上げたF1ドライバー育成プロジェクトに参加。本格的にレーシングカートに参戦し…
いろいろあって、全日本F3チャンピオンに上り詰める…のだが、この過程(おそらく作者がとても描きたかったであろう部分)はホンの数コマの回想シーンに端折られてしまった。そして、F3ドライバーの世界一決定戦であるマカオGPに参戦し、エド・グッドスピードを打ち破り優勝する。
数年後(正確な時間軸の描写はない)、「茶畑カートランド」のイベントには、赤城と共にF1ドライバーとなった彼の姿があった。
現役のF1ドライバー(物語開始時)。その面差しに影を感じさせる青年。かつてはトップチームのグッドスピードに属し、日本人初の優勝を期待されたが、突然チームを離脱。それ以降は低迷し、ついに現役を引退した。しかし、F1参戦を目指す自らのレーシングチームを立ち上げる。
その目的は、グッドスピードのチームオーナー、シド・グッドスピードへの復讐だった。数年前、赤城の身内の女性が重病に陥り、彼女に優勝を見せて勇気づけようとした彼は、シドの出すチームオーダーを無視して優勝を狙った。結局赤城はシドの遠隔操作によって意図的にリタイアさせられ、身内の女性も救われることなく亡くなった。自らのチームでシドを破ることで、彼はその怨恨を晴らそうとしていたのだ。
春田が頭角を現したことにより、赤城の復讐は思ったよりも早く成し遂げられようとしていたが、シドが余命いくばくも無いことを知り、目的を見失った彼はチームをやめようとする。だが、仲間の叱責と、春田のレースを心底から楽しんで戦う姿に自分を取り戻し、自らの復讐にケリを付けてチームをF1へ押し上げることを決意する。
「茶畑カートランド」常連の眼鏡を掛けた少年。春田とはある事件をきっかけに親友になる。父親はF3ドライバーだったが事故で死亡している。モータースポーツや自動車のメカに詳しく、春田がタイムが伸びないことに悩んでいた時、カートの改善点を的確に指摘し、彼のスタイルに合ったセッティングを施した。のち赤城のチームのメカニックになり、この時のセッティングを生かして春田の勝利を呼び込むことになる。(作者にとっては数年越しの伏線になる予定だったはず…無情)
「茶畑カートランド」でアルバイトする女子大生。春田の憧れの人。春田が彼女の飼い猫「たつよし」を救おうとして、茶畑カートランドの営業車を壊してしまったことが春田がカートを始めるきっかけとなった。と言うか、彼女に会いたくて、(あわよくば交際したくて)春田は茶畑カートランドに通っていたようなものである(下記の通り、金を返すためでもあったが)。正義感が強くて気立てがいいお姉さんだが、小金井の過去を語りながら彼に気があるような冗談を言い、春田を狼狽させて「私って性悪?」と心のなかでほくそ笑む一面もある。
高岡浩美(たかおか ひろみ)
「茶畑カートランド」の店長。白髪とヒゲの紳士的な中年男性。営業車を春田に壊されてしまい、金を返させるためにアルバイトとして雇う。時にムチャクチャな行動に出る春田を暖かく見守る。
春田の母親。愛車のトラック「Rockin'onMother」号を駆るヤンママトラッカー。15歳の時に駆け落ち同然で結婚し、春田を産むも22歳で離婚した。要するにバツイチのシングルマザー。離婚の時に敢えて自分を慕ってついてきた息子を外見はともかく心は真っ直ぐな子に育て上げた。そのため、レースに目覚める前の春田はトラックドライバー志望だった。
F1のトップチーム「グッドスピード」のオーナー。車いすに乗り、禿げ上がった頭には大きな傷跡がある眼光鋭い老人。勝利のためには手段を選ばない完璧主義者で、自チームのスタッフでも切り捨てることを厭わない冷徹な人物。しかし、一方でそれ故の孤独を感じており、孫のエドをF1チャンピオンに育てることに残された命をつぎ込んでいる。
エド・グッドスピード
「グッドスピード」のジュニアチームからエントリーするF3ドライバー。マッシュルームカットが特徴の若者。来シーズンのF1昇格が決定しており、初めて来た鈴鹿サーキットを一目見て、イメージでは4・5番手のタイムを出せると豪語していた。祖父のシドのためだけにレースをしており、シドの死期が近いことを知ってレースへの情熱を失いかけるが、春田の「お前はレース楽しくねぇのか?」という言葉に心を揺すぶられたまま、マカオGPで春田の挑戦を受けることになる。
本作のヒロイン。古風なオカッパ頭の少女。ちょっと関西弁風にしゃべる春田の彼女である。大企業の令嬢でもある。春田がレースの活動資金の枯渇にあえいでいた時期に出会い、彼の「おれをお前のヒモにしてくれ!」の言葉をきっかけに付き合うことになる。その時、春田がヒモになれたか、いやスポンサードを得られたかは不明。(例によって、そのあたりの顛末は全てキング・クリムゾンされてしまったので確かめようもない。くどいが作者の無念はいかばかりだったろうか)
最終回で、春田の目の前でお腹を押さえ、妊娠をカミングアウトする…かと思ったがフェイクニュースだった。だが、本気で春田を始め周囲のみんなが驚いていたことから、心当たりはあったということである。
掲示板
34 ななしのよっしん
2023/02/19(日) 21:57:09 ID: R/lWAp3bzx
35 ななしのよっしん
2023/02/28(火) 19:17:17 ID: IxNSR0/bM2
痛みを知らない子供→ロケットでつきぬけろ!を評価しなかった未熟な子ども
心をなくした大人→ロケットでつきぬけろ!を打ち切った算盤勘定によって純粋さを失った編集
優しい漫画→ロケットでつきぬけろ!
バイバイ→あばよ!
36 ななしのよっしん
2024/04/16(火) 01:21:22 ID: VTWNv2MiJs
>>12
ちょっとというかだいぶ違う
ジャンプは1年に48冊出て、年に4回改編期がある(たまに例外もあるが基本そう)
だから、だいたい12回で1クールを構成して出入りが決まってくる
最短1クールで打ち切られて終わるから、その場合の話数は12話前後になる
実際には始まる順番と終わる順番の兼ね合いで前後するので、遅めに始まって早めに始まると10話になる
実際には10話打ち切りってかなり珍しいんだけど、キリがいいので代名詞みたいに使われてるだけ
8話とか9話もごくまれにあるが、これも入れ替えの関係、あと冨樫のコンディションで発生する
急上昇ワード改
最終更新:2024/10/13(日) 08:00
最終更新:2024/10/13(日) 07:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。