一神教 単語

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イッシンキョウ

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一神教とは、宗教のうち、は一人しかいないという宗教のことである。⇔多神教

概要

・・・と単純に言っても「は一人しかいない」という意味であったり「は複数いるが一番偉いがいてそいつだけ崇拝する」という意味だったり、「すべての民族が一つのを崇拝すべきであるという思想」という意味だったり、多義的な言葉ではあるが、通常、学術的な場面ではなく日常的な意味では「は一人しかいないのでそのだけを崇拝する」という意味で使われることが多い。以降もこの意味で記述する。

通常、ユダヤ教イスラム教キリスト教などの「アブラハムの宗教」をして言うことが多い。これらの宗教YHVH一のであり、他にはいないとする教義を持つからである。旧約聖書にはモーセエジプトから脱出した際、一部の民がの像を作ってYHVH以外のを崇拝したため殺されたり、バアル預言者ユダヤ教預言者が術べをしてユダヤ教預言者勝利バアル預言者は殺されたり、バアル信仰をイスラエルに持ち込んだイザベルが悲惨な死を遂げたり、YHVH以外のを崇めるとロクなに合わないよ、的なことが描かれている。

他には、現存しない宗教ではあるが、エジプトアメンホテプ4世の始めたアテン信仰などが知られている。古代エジプトは基本的にオシリスラーセトなど多数のがいる多神教だったのだが、彼の作った新宗教太陽アテンだけをとする一神教であった。これは世界最古の一神教であるとも言われ、一説にはユダヤ教ルーツもここにあるのではないかと言われている。

かつては、アニミズム的な多神教から進歩的な一神教に進化していくという、進化論的な一神教優位論があったが、現在では否定されている。確かにギリシャエジプトでは多神教駆逐され一神教になっていったが、それはどちらかというとキリスト教が強大な国家であるローマ教になり、それを属州にも押し付けていったから、またのちにはスペインポルトガルが中南米でも同様にキリスト教を押し付けていったから、つまり宗教的に優れているとかではなく物理的にキリスト教国家が強かったから、というのがな原因である。

逆に、「多神教は他宗教に寛容であり、一神教は戦争を起こす」という言説もある。が、インドにおけるヒンズー教過激派仏教弾圧、スリランカにおける仏教ヒンズー教の対立、仏教ミャンマーにおけるイスラム教徒の少数民族ロヒンギャ弾圧、などなど世界を見渡せば多神教戦争の火種になっているし、日本史的にも蘇我氏と物部中臣氏の崇論争、一向一揆文法の乱など宗教戦争は起きている。

そもそも、一神教とされるキリスト教イエス格化することでユダヤ教から分裂してったものであるし、カトリック正教会における天使信仰聖人信仰のように多神教的な側面は見られる。
逆に多神教とされる仏教でも日蓮宗釈迦如来を一絶対の本としているし日蓮宗だけが正しいという立場だし、浄土真宗なども本来は不拝、つまり神社などへの参拝を否定している。(どちらも現在は強くしていないけどね。)浄土宗浄土真宗は一部ではキリスト教を受けているとの説もあるくらいである。なので、結局のところ「多神教が寛容」なのではなく、「日本人は一応儀礼的には葬式もするしお祭りも行くけど深い所では宗教は信じていない、むしろ宗教なんて気持ち悪い興味がない」というのが功を奏しているにすぎない、ようである。

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