四宮小次郎 単語


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シノミヤコジロウ

3.0千文字の記事

料理長は

が創ったルセットに手を加える事が下っ端に許されるわけねぇだろう!

四宮小次郎(しのみや こじろう)とは、週刊少年ジャンプで連載されている『食戟のソーマ』に登場するキャラクターである。初登場は第15話。

CV中村悠一少年時代小林由美子

概要

学園第79期卒業生。
現在フランス料理店「SHINO'S」でシェフをしている。
卒業到達率一桁台の遠学園を卒業し、 フランスのプルスポール勲章を日本人で初めて受賞するなど、確かな実績を持つ料理人のようだ。
(ちなみにプルスポール勲章は架の勲章である。レジオンドヌール勲章をモデルにしていると思われる。)

合宿の料理課題審のために招かれたゲスト講師の1人である。
初登場の15話では柑橘系の整料を使用していた学生退学宣告した。
この時四宮は十数メートル離れた場所からこの匂いを嗅ぎ、が匂いを出しているのか判別した。
四宮が厳しい審をする人物であること、そして常人離れした嗅覚を持っていることが伺えるシーンであった。
 

自分の設定した課題のルセット(作り方、レシピ)に忠実でない料理はたとえ美味であっても失格とする方針であり、
第20,21話の合宿2日課題では、傷んだ食材をカバーしようとルセットを変更した田所恵退学を宣告した。

四宮の苦悩

四宮日本人初のプルスポール勲章獲得をし、フランスに「SHINO'S」をオープンした。
しかし、四宮には想像を絶する苦難が待っていた。
東洋人への差別意識、若い四宮への嫉妬、勝手にルセットを変更するスタッフ雑誌での酷評。
店の経営は傾いていった。
自分の野望が潰える事を恐れた四宮は、スタッフすら敵と考え、自分だけを信じて突き進んだ。
セット変更を決して許ず、周囲の意見を聞き入れない四宮はここで生まれた。

こうして1人で突き進んできた結果、四宮は見事プルスポール勲章を獲得した。
普通ならここで潰れてしまうところを、彼はそれを補って余りある才で乗り切ってしまったのだ。
だが、勲章を獲った後、どこへ向かえばいいか分からなくなり、料理人として停滞してしまった。

 

なのに なのに何故 こんなにも心に染みるのか この味は・・・まるで―――

あんたまケンカしたと!?どーせつまらん意地ったとやろ!

フン・・・! しゃあしか!!おいは独りでよか・・・!にも分かってもらえんでもよかったい!!

アンタはいつもそげんしてつっぱっとるけ 誤解されやすいばってん・・・

ほんとは優しか子やってお母さん分かっとるけんね

さ もうすぐ暗くなるばい・・・今アンタの好物ば作ったけん

はよぉ帰って食べようね

田所退学を取り消させるべく「食戟」をふっかけてきた幸平創真。もちろん四宮は取り合う気などかったが、合宿の責任者であり、大先輩でもある堂の執り成しもあって、非公式ながらこの勝負を受けることにした。
そこで出された田所料理は、審をすることになった当時の同級生たちであるゲスト講師の面々から見ても、明らかに拙いものであり、審の結果は四宮勝利…に見えた。だが、敢えて田所に票を投じた堂は、四宮に「停滞」に陥っていることを摘し、田所料理を食べてみることを勧める。
四宮が実際に食べてみると、やはり彼の基準からは大きく劣る拙いもの。だが、それは彼に忘れかけていたものを思い出させたのである。上の囲み内の回想シーンがそうだった。自分はのために料理を作りたかったのか…、知らず四宮した。
結局、田所退学は「引き分け」と言う形で半ばウヤムヤとなった。自分が「たった一人で」突き進んでしまったことを自覚した四宮は、自分の料理人としての前進のために心を改めることにする。合宿終了後、合宿に合格した創田所を見届けると、自らの店をパリ一番の名店にし、「三ツ」の称号を得るという明確な標を持ち、フランスへと戻っていった。

東京への出店

店に戻った四宮は、以前と変わらぬ厳しい態度でスタッフに接しながらも、明らかスタッフたちにもわかる変化を見せていた。聞き分けよく、取り入れるべきものは取り入れるようになったのである。
これ以降、スタッフたちとの関係も改善した四宮。あとは「三ツ」を取るのみ。そう思われたが、彼の心には別の考えがあった。東京の二号店「SHINO'S TOKYO」の出店である。もちろん常連客たちを始め、関係者からはこぞって反対されたが、彼は計画を押し通し、開店まで漕ぎ着ける。
そして開店準備の慌ただしい日々の中、堂から遠学園の新たな課題「スタジエール」の研修先となることを要請される。渋々受けながらも「使えねぇがやって来たら即刻叩き出すだけだぜ」と息巻く四宮。果たしてやって来たのは、あの合宿で自分に喧嘩同然の食戟をふっかけてきた相手…幸平創真だった。

幸平創真と師弟関係に

SHINO'S TOKYO」はプレオープンの運びとなり、知り合い客などを招いての「店の試運転期間」に入った。自らの必殺料理スペシャルテ)完成に近づくために最終日に行われるスタッフ間の新作メニューコンペへの参加を狙う創。だが、いざ始まるとこれまでの自身の経験と本格的なフランス料理コースを作り上げる作業の難しさのギャップに苦戦することになる。しかし、四宮は敢えて何の助言もあたえない。表では「手取り足取り教えてられるかよ」と突き放すような態度を取るが…。創はそれを見事に乗り越えてみせた。四宮独りごちる「このオレに喧嘩を売った男なんだ。スタジエなんかで終わる料理人じゃないだろ?」

プレオープン最終日、遠学園時代の仲間たちや先生と共に、自らのを招待した四宮。幼少の頃、両と一緒に一度だけ食事したフランス料理。その時の笑顔が彼の料理人としての出発点だった。そして、日本出店を決めたのは、その出発点ともう一度向き合い、料理人としての土台を再確認するため。「三ツ」を取るにはどうしても必要なことだったのだ。

さて、最後に行われた新作メニューコンペ。敢えて挑戦してきた創の新作料理に対し、四宮は一定の評価を与える。ただ、このまま「SHINO'S TOKYO」の正式メニューにするにはクオリティが低い。「だったらこうするってのを叩き込むことは出来るが」と今度こそ手取り足取りの導をする四宮であった。こうして、たった一週間とはいえ四宮のもとで充実した修行をした創は、彼を「師匠」と呼ぶようになる。こそばゆい思いをしながらも、「獲れよ、第一席」と創を送り出す四宮であった。

まるで前作主人公…?

四宮小次郎というキャラクターを見ると、

以上のように、全に主人公としか思えない過去を持っている。
登場当初の状態はまさに「闇堕ちした前作主人公」と言えるものだった。

これらの要素のためか、レギュラーキャラを向こうに回して人気上位のキャラとなり、ついにスピンオフ作品『食戟のソーマ L'etoile-エトワール』(遠卒業後にフランス修行する四宮を描く)まで作られるに至っている。

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