天翔の龍馬とは、週刊コミックバンチで連載されていた漫画作品である。原作:梅村真也、漫画:橋本エイジ。
本作は龍馬がこの事件で死なず、倒幕派と佐幕派による戦争を回避する為に奔走するifストーリー。
史実では有り得なかった坂本龍馬と土方歳三のタッグ、個性的な登場人物、それぞれの思惑や政治的駆け引き・・・等々魅力的な作品なのだが、諸々の事情により王政復古編(KC5巻)にて第一部完と打ち切りに近い形で連載が終了している(但し梅村・橋本両氏とも続きを書きたいと語っている)。
なお、現在は月刊コミックバンチにて、本作のスピンオフ作品にあたる『ちるらん新撰組鎮魂歌』が連載されている。
坂本龍馬は、暗殺を目的とした謎の刺客たちによる襲撃を受けた。
新たな龍馬を描く誰も見たことのない幕末群像活劇が此処に躍動する!!
本作の主人公。大政奉還を成し遂げ中岡慎太郎と近江屋で未来を語りあっていたところを刺客たちの襲撃を受け、瀕死の重傷を負うが中岡の機転で一命を取り留める(その際髪の色が銀髪に変わる)。多くの仲間たちの死を目の当たりにし、これ以上日本人同士の殺し合いを止めるため、そして平和革命の実現のために薩長らが画策するクーデターを阻止すべく土方歳三と共に奔走する。武士庶民問わず笑い合って暮らせる国を理想とし、他人の命を奪うことを好まない。基本は素手(銃を持ってるがあくまで威嚇用)で戦い、それが自らを襲う刺客相手でも、生きるよう説得しようとする・・・が、土方からはそのことを甘いと窘められる。
写真家で元医者。中岡から龍馬が生きていると教わり、龍馬の介抱をする。嘘をつくと小鼻が膨らむ癖があり、それで中岡自身が助からないこと、また死んだことを龍馬に見抜かれ、中岡の最期の言葉を彼に伝える。龍馬の死に顔を撮る為、そして龍馬と傍にいれば世界を驚かせる写真が撮れるという自身の勘から、龍馬、そしてその護衛の土方と行動をともにする。
陸援隊隊長。近江屋で龍馬と共に襲撃を受ける。逃走の際、瀕死の龍馬を川から投げて逃がし、後を追ってきた刺客に斬りかかるが、深手を負い土佐藩邸に運び込まれる。そこで龍馬が死んだと思わせる証言をし、彦馬にのみ龍馬が生きてることを伝え、後を託す。死の際、龍馬の作る新しい国をこの目で見たかったという自身の夢、そして龍馬に「海を天翔(と)べ」と言い残し息絶える。
新撰組副長でもう一人の主人公といえる人物。武士を体現した人物で剣の腕は確かではあるが、白昼でも堂々と人斬りを行うため、新撰組が民衆から恐れられてる元凶的存在。徳川慶喜の命で龍馬護衛の任を命じられ、当初は新撰組を守る為と拒んでいたが、近藤と沖田の説得、そして倒幕派に対する龍馬と共に戦ってみたいという自身の内に秘めた思いもあって任を受ける。龍馬とは火に油といったところで、最初は懐疑的だったが、行動を共にし、その理想を認めはしつつも、それは多くの者が血を流すことで初めて成り立つものと指摘する。
新撰組局長。土方からは「近藤さん」と呼ばれ、自身は土方を「歳さん」と呼んでいる。近江屋事件後、実行犯と疑われるが土方の脅し睨みで嫌疑が晴れる。土方に龍馬護衛の任を伝え、離れたら新撰組が潰れるという土方の言葉に、そうなれば試衛館に戻ればいいと彼に語る。後に御所会議の折、薩摩藩士相手に単身斬りこみをかけ窮地に陥った土方を新撰組隊士達と共に救い出す。ちなみに彼の口元には刀傷があるが、これは後に『ちるらん新撰組鎮魂歌』で意外な人物に付けられた事が判明する。
新撰組一番隊隊長。子供のような容姿ではあるが、剣才はたしかで、三段突きの使い手。紀州藩邸の前で龍馬と対峙するが龍馬本人と判明すると剣を納め見逃す。すでに労咳で先が長くないことを悟っており、この時龍馬に何のために生きるのかを問いかける。土方が龍馬護衛の任を受けた際、彼に龍馬と会ったこと、そしてその胸の内を見抜き、行かなければ士道不覚悟だと説得する。
薩摩藩藩士。近江屋事件を画策した中心人物。龍馬とはかつて日本を行く末を語り合った仲で、龍馬の死を聞いた際に涙を流し、後に生き延びたことを知ると安堵した表情を浮かべたり…と根は情の人ではあるが、倒幕なくして国は変えられないと語り、私情を捨て龍馬と真っ向から挑む決意を固める。
薩摩藩藩士。西郷が武の人であればこの人は智の人。中山忠能ら朝廷の重鎮、土佐藩らにクーデター計画の賛同を得る。
薩摩藩藩士。幕末のスラッガー人斬り半次郎の異名を持っており、西郷と共に近江屋事件を画策した。薩摩にいた頃、西郷にその力を見いだされ、以来、深く信奉しており、また龍馬にも好意をもっている…が同時に彼ほど西郷の心に近づけないという嫉妬も抱いている。近江屋事件で龍馬殺害に失敗したのち、岩倉の命で、刺客である丸目兄弟とともに龍馬達の前に立ちはだかる。
幕末のレスラー兼ビルダー公卿の一人で、倒幕派の首魁。権力は戦いで勝ってこそ価値があるという持論を持ち、クーデターにより日本を未曾有の戦乱に巻き込もうとし、その中で障害となるであろう龍馬を西郷らに襲撃させた。その後も半次郎を刺客に送りこんだり、ある人物の心理を利用したり…と終始龍馬たちの前に立ちはだかる。
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最終更新:2024/12/31(火) 02:00
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