成川哲夫とは (ナリカワテツオとは) [単語記事]

「成川哲夫」とは、「スペクトルマン」の主人公「蒲生譲二」を演じた元俳優、国際空手道連盟玄制流成道会総師範である。

代表作の「スペクトルマン」の「蒲生譲二」の他、三枚目も演じられる二枚目俳優として、不思議な魅力の笑顔を振りまく演技に定評がある。

俳優時代の別名は伍代勝也・伍代達弘

概要

小学生時代に3年間柔道を学んだ後に、中学生時代の1956年に空手道と出会い、柔道から転向した。

法政大学在学中の1967年 3月に「悪魔くん」第23話に俳優として初出演し、第8期の東宝ニューフェース合格後、法政大学を中退して正式に俳優デビューすると共に、拳栄会に入門して綾瀬貞男に師事し、俳優を続けながら空手道を研鑽した。

東宝を退社後、「柔道一直線」へのゲスト出演の後に、江木俊夫が当時所属していたジャニーズ事務所のメリー喜多川に紹介されるかたちで、「マグマ大使」で江木が主演した事でつながりのあったピープロ鷲巣富雄の「宇宙猿人ゴリ（後に「宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン」「スペクトルマン」に改題）の主役「「蒲生譲二」役を演じる事になり、成川哲夫のキャラクターと三枚目も出来る演技力から、鷲巣富雄が当初想定していた純然たる二枚目キャラの予定から、三のセンもある笑顔の魅力的なキャラとなり、裏番組の「巨人の星」を視聴率で圧倒するなど成川哲夫の代表作となった。

※なおパイロット版では「帰ってきたウルトラマン」の「郷秀樹」役の団時朗が演じていた。

「スペクトルマン」を熱演中の1971年に同期の女優「関口昭子」と結婚し、「スペクトルマン」終了後には、一時期芸名を「伍代勝也」「伍代達弘」に改めた後に元に戻し、「噂の刑事トミーとマツ」シリーズにレギュラー出演する等活躍していたが、1982年に死去した空手の師匠の道場を引き継いで師範となり、1983年に「日本空手道連盟玄制流成道会」を発足させた事から、総師範として普及と発展に尽力する為に俳優業を引退した。

成道会では、伝統的な玄制流空手道を老若男女を問わず世界中の人々に学んでいだきたいと願うものです。そして、青少年の健全育成に臨み、空手道を通して健全な精神を築き心身の両面で日本を、そして世界をリードする人材の育成に全力を傾けるつもりです。

1997年には、「国際空手道連盟玄制流成道会」に改称して引き続き会長・総師範を務める一方、本部道場のある東京都狛江市の体育協会や空手道連盟・スポーツ振興審議会の会長を務める等、空手道の普及に尽力し、特撮関係の雑誌や関係者のブログでは頼りがいのある二枚目俳優の姿を見せていたが、2010年1月1日肺癌により65歳で死去した。

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