水銀燈

もしかして：水銀灯（照明器具）

水銀燈とは

▲美しく微笑まれる銀様

水銀燈(すいぎんとう)とは、アニメ「ローゼンメイデン」に登場する、誇り高きローゼンメイデンの第一ドールである。声優は田中理恵。

銀様とも(一部では銀ちゃん等)呼ばれる。人工精霊はメイメイ。
媒介(原作：マスター、アニメ：ミーディアム)は柿崎めぐ。

アニメにおける初出演回は、第1期の第3話「水銀燈(Mercury Lampe)」。

普段は、猫撫で声で喋るが、激昂時には激しい口調となる。
ニコニコ動画内においては、大量のコメントを集める程度の能力を持つ。

ラジオ番組「水銀燈の今宵もアンニュ～イ」のパーソナリティも務めている(という設定)。

アニメ版における設定

水銀燈は、ローゼンメイデンシリーズとしては、作りかけの人形。
従って、ローザミスティカも保有していなかった。
ローザミスティカを保有していない、または奪われた人形は本来、自ら動くことが出来ないのだが^[1]、水銀燈は作り手であるローゼンへの愛により動き出した。

その後、真紅の元に現れ(送られ？)るが、その時点での水銀燈は、まともに歩くことも出来なかった。
それを見かねて、真紅は、水銀燈の歩行練習を手伝う。当初は、警戒していた水銀燈も、献身的に練習に付き合ってくれる真紅に対し、次第に心を許し始め、友人とも言える関係を築く。

だが、ある日、たまたま真紅と蒼星石とのアリスゲームに乱入してしまう。

蒼星石は、水銀燈をローゼンメイデンのドール(つまり、アリスゲームにおける対戦相手)と認識して、水銀燈に攻撃を仕掛け、腹部を両断し、破壊する。
その際に、水銀燈は真紅に対して助けを求めるが、真紅は、水銀燈をローゼンメイデンとは認めないと受け取れる発言をし、水銀燈が消滅するのを静観する。

しかし、ローゼンからローザミスティカを貰い、復活。

その後、真紅に裏切られたと思った水銀燈は、真紅に対して勝負を挑み、ローゼンから貰ったという彼女のブローチを嫉妬心から破壊する。その際に、真紅から「ジャンク」といわれ、酷く傷つく^[2]。以来、水銀燈は、(他のドールと比較して特に)真紅をジャンクにすることに執念を燃やすことになる。

元々は、純粋な性格であったが、真紅とのこのような関わりにより、性格に歪みを持つようになる。
また、真紅に対して、憎悪の念を抱いている。ただし、物語が進むにつれ、真紅との関係も段々と良い方向へ進みだし、真紅を助けるような場面も見られた。

原作における設定

媒介(原作：マスター、アニメ：ミーディアム)の力を契約なしに奪い取る能力を持っている点で、他ドールと一線を画す。
この点において、真紅から「ジャンク」呼ばわりされた。

また、病弱な柿崎めぐとの契約になかなか踏み出せないでいた(最終的には契約する)。

原作では他ドール同様少女らしさの強い外見だが、アニメでは長女(=最年長)というイメージを前面に出した外見になっている。その他にも、ドレスの色、ヘッドドレスのリボンの数が違う、など、原作とアニメとで外見的な変化が大きい。

原作では作りかけという描写はなく、腹部も描かれている。ローゼンの愛を渇望し、そのためには手段を選ばない、という点においては原作もアニメも同じである。

アリスゲームにおける戦闘

水銀燈は姉妹の中でも、戦闘には長けている方である。
戦闘時には、背中から生えた羽根を使って攻撃を行う。
方法としては、羽根を弾幕状に展開して、相手に突き刺したり、動きを封じたりなどである。
また、攻撃方法のレパートリーが他のドールたちに比べ、広いことも記述しておく。

水銀党

▲華麗に厳命を仰せつけられる銀様

熱心な水銀燈崇拝者たちの団体は、水銀党と呼ばれる(団員は水銀党員と呼ばれる)。

党首はもちろん水銀燈総統陛下であられる。バックには、偉大なるお父様・麻生太郎閣下が支援している。その類稀な団結力と行動力の高さは、宗教団体と言えるほどである。

後に愚民が現れるまで、ニコニコ動画における最初の一大勢力であり、特にγ時代は多くの党員が増え、ニコニコ動画内で社会問題になる等まさに最盛期を迎えた。

現在では、北は北海道から南は沖縄まで、日本全国に支部を持つ巨大組織となっている。また、最近では、台湾での活動例も報告されている。

関連組織

こういった後援団体は、水銀燈にだけ存在する物ではなく、他のドールたちにも後援団体が存在する。

水銀党以外にも　各ドールごとに党名がついている。その中にあっても、最も活動が盛んなのが、こ の水銀党と言えるだろう。

各ドールには、以下のような党が存在する。

金糸雀	ピチカー党
翠星石	翠星会
蒼星石	蒼星会
雛苺	うにゅー連合
真紅	真党紅
薔薇水晶	薔薇水省
雪華綺晶	雪華綺省（白薔薇党）

ピチカー党とは、友好関係にあるらしい。

活動目的

水銀党の活動目的は、銀様を愛でる事、この一点のみである。

活動内容

活動内容は、党員により、様々であるが、主に以下の様な活動が挙げられる。

• 支援動画のうｐ
• 支援動画へのコメント支援
• イラスト作成
• 支援サイト運営

派閥

党内には、他のドールに対する意識において異なる三つの派閥が存在する。友好派と敵対派、中立派である。

• 友好派
  他のドールも水銀燈と同じローゼンメイデンである以上、愛すべきドールである。争うことは間違いであるとする派閥。

• 敵対派
  水銀燈以外のドールは皆、水銀燈の敵であり、党員の敵でもあるとする派閥。

• 中立派
  水銀燈が至高であるとするが、他のドールに対しては干渉しない派閥。

以前は、ドール同士が比較される（コメント数を競わされる）動画が乱立しており、しばしば、敵対派が他のドール支援動画に対して、妨害工作とも取れるコメントを書き込むなど、問題になっていた。

しかし、現在では、そういった動画も減っており、問題もおきていない。

乳酸菌

乳酸菌とってるぅ～？

これはアニメ1期の第8話「蒼星石(Lapislazuri Stern)」において、銀様が発せられた名言。
第8話の脚本担当・岡田麿里が発案したと言われている。

乳酸菌は、ヨーグルトや乳酸菌飲料、漬物などの発酵食品の製造に利用される菌で、殆ど病原性は無い。
人体には良いとされ、高血圧などに効果がある。

よって、水銀党員はこれら乳酸菌飲料・乳酸菌食品を主食としている。いや、せねばならない。
毎日1本のヤクルトは最早義務である。

関連動画

水銀燈の今宵もアンニュ～イ

銀様がパーソナリティのラジオ(という設定のドラマCD)。

関連静画

関連コミュニティ

関連項目

• ローゼンメイデン
• 山本匠馬(婿)
• SP田中
• 乳銀燈

脚注

1. *ローゼンメイデンのドールが操っている場合を除く。
2. *この「ジャンク」という言葉は、ローゼンメイデンのドール達にとっては、アリスになれない、即ち存在価値を否定されること。