果てしなく広がる氷結したベーリング海峡の氷上を舞台に、人間離れしたイヌイット、ジョー・アガスラックと伝説の狙撃手デューク東郷の超人対決を描く。
多くのファンからゴルゴ史上最低のゴルゴが見れる回と評されている半ば黒歴史的な話。
デューク東郷
お馴染みゴルゴ13。今回は“ちょっと”卑怯な手を使い、暗闇のなか聴力が発達した相手に如何に近づき狙撃するかという難題をクリアする。
ジョー・アガスラック
イヌイットから“超人イヌイット”と評される氷の中で生まれた男。31歳。普段の職業は猟師でスパイ行為は今回が初。冬のベーリング海峡を徒歩4kmで進行し銃もナイフの腕も最高。1マイル先の音も聴き逃さず鼻も利き、アザラシはおろかホッキョクグマさえナイフ一本で仕留める氷の怪物。女に関しては純情一途でスージーという恋人の写真をいつも懐に入れている。大金を得るためアメリカへ向かうが……
スージー・マガズック
ジョーの恋人。ジョーとはお互いが深い愛で結ばれており、仲間内からも二人は絶対に上手くやっていけると太鼓判を押されている。ジョーがスパイ行為に走ったのはスージーを暖房付きの家に住まわせるため、金回りのいいアメリカ海軍に従事したから。両親とジョーとの温かい未来を話し合っている最中に予期せぬ来訪者がやってきて……
軍事機密をアメリカ海軍に雇われたイヌイットのスパイ、ジョーに盗まれたソビエト海軍から、彼がアメリカの基地に到達する前に始末してほしいという依頼を受けたゴルゴ。
この時期、零下30度で一日中ブリザードが吹き荒れる暗黒の世界と化した冬のベーリング海峡。
近代装備は使い物にならず、イヌイット仲間から超人と呼ばれるほどの怪物相手に人間の限界に挑戦する闘いを強いられたゴルゴは、アラスカのノーム市で敵の情報収集に努める。
そこで彼の唯一の弱点が恋人スージーへの純朴な愛情だということを聴きだし、スージーの家へ直行。家族と団らん中の彼女を腹パンで気絶させ拉致すると、藁が敷き詰められた小屋で嫌がるスージーの服を破り去り、ジョーの名を泣き叫ぶ彼女を強姦。
しばらくして、犬ぞりを駆りジョーを追跡するゴルゴ。数匹の犬を失いながらも、ジョーとの距離を1マイル以内に縮め、ソ連側に用意させたスターライト・スコープを銃に装着し犬が反応した方向を向いてしばし待機。
そこに、当然のように侵入者の気配を察知したジョーが闇に紛れ歩を進めてきた。一歩一歩着実にゴルゴににじり寄るジョー。そのとき唐突に女の悲鳴が辺り一面に響き渡る。それはゴルゴがスージーをレイプした時に録音しておいた、彼女の嬌声とは言えない叫び声だった。
その声を聴いて、我を忘れ声を上げ突進した瞬間、ジョーの左胸と眉間を、ゴルゴの非情な弾丸が闇の雪嵐を縫って貫いていた。
掲示板
19 ななしのよっしん
2024/12/06(金) 22:42:04 ID: YuqoNNa9rK
>>16
「いかなる手段を用いてでも任務を達成する冷徹なスナイパー』」はそもそも物語の格好いいハリウッドヒーローではないし、「下衆な戦法に出る、主人公の踏み台にされそう二流敵キャラ」は普通に格好いいハリウッドヒーローに勝つってことだろう
正直俺はこれでゴルゴという作品に興味を持った口だし
このエピソードをゴルゴというキャラの歴史から消すと、ゴルゴが単なるいくらでもいる「一般人の好きなハリウッドヒーロー」に堕すると思う
20 ななしのよっしん
2025/02/28(金) 15:28:47 ID: I0xBcJPhkk
「幾ら何でもゴルゴが卑劣すぎる」という感情面で評価が低いのは言うまでもないが
そもそもの話にアラが多すぎて完成度の低いのも低評価の原因
時間が無いという前提なのに、アラスカで標的の情報集める→婚約者の家に行って拉致
→目が覚めるの待って襲う→準備整える→現地に移動→仕事に取り掛かると「やる事が多い!」状態
こんなことやってる暇があるならそれこそ別の作戦用意する余裕は十分にあっただろう
加えて言えば、婚約者の存在と彼女への愛情が地元で噂になるくらいなら依頼者(CIA)が把握してるはず
拉致ってジョーにそのことを言うだけであっさり裏切るだろうに何故かそんな考えも浮かばないという
21 ななしのよっしん
2025/06/07(土) 09:28:42 ID: YuE2br6Hnb
無料配信中なので読んでみた
…ジョーが強者なだけに色々と勿体ない作品とは思う、も少し描きようあったろうに
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最終更新:2025/11/09(日) 21:00
最終更新:2025/11/09(日) 21:00
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