煉獄皇竜ドラゴニック・オーバーロード・ザ・グレートとは (レンゴクコウリュウドラゴニックオーバーロードザグレートとは) [単語記事]

煉獄の灼熱に焼かれ、幾度も幾度も蘇る帝国の竜王よ！
炎の中で奮い立て、俺の分身！
《煉獄皇竜ドラゴニック・オーバーロード・ザ・グレート》ォ！！

煉獄皇竜ドラゴニック・オーバーロード・ザ・グレートとは、カードゲーム「カードファイト!! ヴァンガード」のユニットである。
テレビアニメ「レギオンメイト編」、劇場版「ネオンメサイア」の双方において櫂トシキの最後の切り札として登場している。
この項目ではザ・グレートのレギオンメイトである《煉獄竜ドラゴニック・ネオフレイム》についても紹介する。

ザ・スペック

《煉獄皇竜(れんごくこうりゅう) ドラゴニック・オーバーロード・ザ・グレート》
ノーマルユニット
クラン：かげろう　種族：フレイムドラゴン
グレード：3　パワー：11000　クリティカル：1　シールド：なし
効果：起【V】：【双闘 20000】「煉獄竜ドラゴニック・ネオフレイム」（相手ヴァンガードがグレード3以上なら、このユニットは1度だけドロップゾーンから4枚山札に戻し、山札から指定カードを探し、双闘できる）
自【V】：[【CB】(1)，あなたの手札から2枚選び、捨てる] このユニットがリアガードにアタックしたバトルの終了時、このユニットが【双闘】しているなら、コストを払ってよい。払ったら、あなたのヴァンガードをすべて【スタンド】する。そのターン中、この能力は使えなくなる。（コストを払わなくても、この能力は使えなくなる）
自【V】：[あなたの(V)にいるユニットと同名のあなたのリアガードを1枚選び、退却させる] このユニットのアタックがヒットした時、コストを払ってよい。払ったら、相手のリアガードを1枚選び、退却させる。

改変世界に設立された特殊部隊《煉獄》を統べる指揮官。この世界では好敵手である「ブラスター・ブレード」と出会わなかったため、禁断の力、反転の力に触れる必要もなかった。その結果、必要に応じて純粋に力を求め、形態進化を繰り返した姿こそ、この「グレート」なのである。しかし、これほどの力を手にしながら、彼は己という存在に違和感を覚えていた。その答えを握る鍵が、このクレイに迫っている。彼方にて待つ『敵』を見据え、大君主は今、その両翼を力強く広げる。

月刊ブシロード 2014年 10月号より引用

「迸れ煉獄の炎！エターナル・エクスプロージョン！」（RRR版）
「彼は煉獄の王。闘うことで己を語る。」（SP版）
「煉獄の炎は、何度でも燃え上がる。」（レギオンレア版）

《煉獄竜(れんごくりゅう) ドラゴニック・ネオフレイム》
ノーマルユニット
クラン：かげろう　種族：フレイムドラゴン
グレード：2　パワー：9000　クリティカル：1　シールド：5000
効果：自：このユニットが(R)に登場した時、そのターン中、このユニットは『自【R】：[【カウンターブラスト】(1)] このユニットと同じ縦列にいる相手のリアガードがドロップゾーンに置かれた時、コストを払ってよい。払ったら、このユニットと同じ縦列にいる相手のリアガードを１枚選び、退却させる。』を得る。

特殊部隊《煉獄》指揮官「ドラゴニック・オーバーロード」直属の部下。「ドラゴニック・オーバーロード」が形態進化の過程で排出した余剰魔力が、突然変異を起こして形となった存在で、厳密にはドラゴンではなく、魔力で出来た特異生命体である。取り分け強大な戦士から生まれた為か、強い自我と高い知能を持ち、必要とあらば主以外の命令にも従う。正史では姿形も無かった彼らの存在が知らしめる。改変世界が正史とは違う、独自の道を歩もうとしている事実を。

月刊ブシロード 2014年 10月号より引用

「煉獄の炎が、簡単に消えると思うな。」（RR版）
「最も熱い炎は、心の奥深くにある。」（レギオンレア版）

ザ・概要

ムービーパック「ネオンメサイア」収録カード。G2との双闘の例に漏れず続き絵であり、双闘すると続き絵がぴたりと完成する。
特殊レアリティ「レギオンレア」が存在するカードであり、レギオンレアを引き当てたパックには、特殊加工されたザ・グレートとドラゴニック・ネオフレイムの両方が封入されている。
並行世界においてのドラゴニック・オーバーロードの姿。4期において生まれたかげろうの新名称「煉獄」と、「オーバーロード」双方において起用が可能な切り札。例によって例のごとく、名称にTHEのついたオーバーロードだが、このカードはジ・エンドに倣ってか全て片仮名である。
双闘に対応し、レギオンメイトであるドラゴニック・ネオフレイムと双闘できる効果を持つレギオンリーダーである。双闘の効果と弱点については該当記事を参照。
双闘せずに使用できる効果は、ヴァンガードと同名ユニットを使用した1：1交換。攻撃した後の前列リアガードをコストに使えば無駄がないが、そのままではコスト対象が狭いため、なるべくなら双闘と組み合わせて使いたい。双闘状態であればレギオンメイトと同名のカードでもコストに使用できるため、使用機会が大幅に増える。
ヒット先は相手のヴァンガード・リアガードを問わない為、リアガードを狙えば発動は容易。ただし先に前列リアガードで殴ろうとすると、インターセプトで相手前列のグレード2を切られてしまう可能性があるのでそこは注意。
双闘した時のスキルは、リアガードに攻撃をする必要こそあるが、カウンターブラスト1枚と手札2枚をコストにヴァンガードが再スタンドする能力。ツインドライブ!!を失わずスタンドできるため、手札消費2枚はすぐに取り戻すことが可能。攻撃をヒットさせる必要なく発動できるが、双闘アタックで狙われた場合ガードには多大な手札を使用するため、実質ヒットは狙えたも同然である。
レギオンメイトであるドラゴニック・ネオフレイムは、コールしたターン中、かつ位置が指定されているが、カウンターブラスト1の追加消費で相手を追加で退却させることができる。
ネオフレイムをコールした列の正面をザ・グレートで殴りにいけば、ヒット時にその列の両方のユニットを消し炭に変えることができるため、やはり相性はいい。
総じてザ・グレートはコストがそこそこ軽く連発可能な性能であり、「フィニッシャー」としての起用より「主力」としての起用の方が有効に使用できる。「オーバーロード」であるため、勝負を決めたい時はGユニット《覇天皇竜ドラゴニック・オーバーロード“The Ace”》に「超越_{(ストライド)}」するといいだろう。
このカードは、名称を持つユニットではあるが、コスト指定はあって「ヴァンガードと同名カード」であり、名称に依存していない。そのため、癖の少ない双闘能力持ちであるこのカードを、デッキ枚数を著しく消耗する超越軸デッキのサブヴァンガードに据える選択肢もある。
ただし、このカードもまたデッキ枚数を著しく消耗する再スタンド能力持ち。これをデッキを掘り進めて圧縮することによるトリガー率の上昇ととるか、デッキの寿命を縮める行為ととるか。

余談だが、ザ・グレートは2015年 7月現在、「カードファイト!! ヴァンガード」に登場する全てのユニットの中で最も名称が長いユニットである。

ザ・メディアミックスにおける活躍

アニメ「カードファイト!! ヴァンガードレギオンメイト編」の終盤にて、「煉獄」名称という新たなかげろうデッキを手に、月の宮の奥地に辿りついた我等が櫂トシキ。
しかし、獅子心中の虫だの内ゲバだのといったゴタゴタ己の不始末を片づけたオリビエ・ガイヤールと、先導アイチの行く末を賭けてファイトをすることになった。
互いにデッキのトリガーさえも味方につけ、最高のデッキの廻り方で互角の戦いを繰り広げる二人。そのファイトにおいて、櫂が遂に見せた最後の切り札にして「俺の分身」。
ターンを跨いで二度ヴァンガードを再スタンドさせることに成功し、ガイヤールのデッキのヒールトリガー残数を上回るクリティカルの一撃を叩き込むことに成功し、ガイヤールを遂に下し、先導アイチ本人と遂に対面を果たすことになった。

自身を封印することでリンクジョーカーを闇に葬ろうとする先導アイチに対し、それでもと食らいつく櫂。再び道は交差し、ファイトで激突することになった。
櫂はグレード3の初手からザ・グレートにライド。早々にネオフレイムと双闘し、追い詰めようとするが、リンクジョーカーデッキを使うアイチの分身の成れの果て《星輝兵ブラスター・ジョーカー》の効果で、仲間とともに歩む証である双闘状態すらもズタズタに裂かれ、レギオンメイトを喪ってしまう。
一度喪ったレギオンメイトは、二度張り直すことはできない。それでも櫂は残りのザ・グレートを引き当て、何度も再ライドすることでシークメイト能力を有効化、双闘状態を復活させていく。「幾度も幾度も」、そう強調されている冒頭のライド口上はこの時の2回目のライド時の台詞である。
それはまるで、何度裂かれようとも決して消えないメイトとの絆のように。そして―――。←違う！

「全てを焼き尽くす煉獄の炎の中で、幾度も生まれ立つ炎の化身よッ！
《煉獄竜ドラゴニック・ネオフレイム》！　双闘_{（レギオン）}！！」

絶望などもうしない、もう逃げない。
アイチも決死のガード。しかし、再スタンドを絡め純度を高めたファイナルアタックは―――クリティカルトリガー、あの懐かしき《槍の化身ター》をスタンド前後で1種4枚のみ全て引き当て、全ての効果をザ・グレートに集約。ほぼ逆転不可能な５ダメージを貫通させ、遂に勝敗を決した。それによりアイチの身体から解き放たれてしまった"虚無"は・・・。

なお、このファイナルターンから全ての決着までの間、OP曲「KNOCK ON YOUR GATE!」が挿入歌として流れた。
自身を封印し一人になろうとするアイチに対し、必死で食らいつき、絶望の未来を変えようとする櫂の強い意思と歌詞、その歌詞を歌い上げる小野正利氏の力強いハイトーンボイスが絶妙に絡みあい完全に合致しているのが印象的である。作画については何も言わないであげて。

そのクライマックスと、エピローグ２話の間に位置している劇場版アニメ「ネオンメサイア」においても櫂のメインヴァンガードとして登場。制作時期の関係からか、既に対峙したはずのアイチが「あれが櫂くんの新しい切り札・・・！」と呟いているが
劇中では大会「スクランブル・メサイア」において起用。１回戦は光定ケンジとの対戦、《超次元ロボダイユーシャ》との激しい剣戟が描かれた。その後大会どころか世界崩壊の危機に瀕した中で、アイチと共に伊吹コウジに挑む時にも、己の分身としてライドし、未知の侵略者「根絶者_{（デリーター）}」相手に不退転の戦いを繰り広げた。その際、ドラゴニック・ネオフレイムはザ・グレートの腕に纏わりつき、グローブ状の武器となっているシーンが存在する。

ちなみに、出所は不明だが特別なカードとして扱われたりは特にしていないようで、続編「カードファイト!! ヴァンガードG」のドラゴンエンパイア支部主催の催しのクイズ大会においてこのカードが名前当てクイズのお題として出題されたことがある。
なお、その時のコメントは当然のごとく「This is THE 櫂トシキ」で埋まっていた。問題の答えになっていないからそれ。
後に「ギアースクライシス編」にて再登場した櫂が使用。省略ファイトながら安城マモルを下している。