This is THE 櫂トシキ 単語

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ディスイズザカイトシキ

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This is THE 櫂トシキとは、TVアニメカードファイト!! ヴァンガード リンクジョーカー編第54話の概要である。

また、このたった一言で櫂トシキに関するすべてを片づけられる魔法の言葉でもある。

This is THE 概要

リンクジョーカー編第54話(通算第158話)の雀ヶ森レン櫂トシキファイト中に、この迷言は生まれた。

レンは、立ビル屋上で、最強ライバルの一人であり憧れでもあった男──“最強”となるべく《リンクジョーカー》を手にし全に自身のものとした櫂と対峙していた。

福原高校に不穏な動きが見られた時から、レンは薄々勘付いていた。この騒動には櫂が関わっていることに、本で。
同時に彼は感情を昂らせる──「強くなった櫂と戦いたい」「櫂を倒したい」。
リバース騒動に深く関わっているであろう、そして今も強くなり続けているであろう櫂とファイトしたいという、ヴァンガードファイターとしては当然の欲求が、レンの胸を焦がした。

そうして新城テツ鳴海アサカ先導アイチと共に立タクトのもとへ駆けつけたレンは遂に、櫂と邂逅を果たした。
最高の櫂との命を削り合うギリギリのファイトは、レンが待ち焦がれ望み続けたファイトそのものだった。
世界の命運など関係ない、けれど真剣りつけ合うような一進一退のファイトの中で、リンクジョーカーを捨てて再び《かげろう》を手にした櫂がライドしたG3ユニット──それは、『ドラゴニック・オーバーロード』。
その姿(※イメージにしたレンは湧き上がる奮に胸を震わせる。
 

オーバーロード──
その名こそ、This is THE 櫂トシキ。
ユニット

 
……こうして、この名言はこの世に生まれ落ちた。
何が何だかもはやよくわからないが、レンの櫂への熱い想いと、とにかく櫂がすごいということだけはよく伝わってくる。

少しだけ解説すると、『ドラゴニック・オーバーロード』はアニメ1期の頃から櫂の徴的ユニットとして描かれており、《かげろう》使わなくなった2期以降も、アイチや三和などのさまざまな登場人物達が『ドラゴニック・オーバーロード』および『ドラゴニック・オーバーロード・ジ・エンド』を、櫂を徴する強力なユニット、櫂の大切な仲間であると捉えている。
レンがこれほどまでに櫂とのファイトに焦がれる要因として、アニメ1期第5758話における『オーバーロード』同士のファイト櫂トシキというファイターとの本気のぶつかり合いを経たことにある、とレン自身が挙げている。そしてそれは櫂も同様だったようだ。

レンはこの他にも「君を倒す──これほどの快楽、この世に存在しないのですよ!」「興味は、櫂に勝つことだけ!」「君とのファイトほどを昂らせてくれるものはない!」「君と戦うことは、の最高の悦楽なんだ!!」と末期ヴァンガっぷりおよび櫂っぷりを、顔芸と共に惜しげもなく披露している。レン様と櫂くんが楽しそうで何よりです
そんなレンに対して、二人のファイト行方を見守っていたアイチは「まるでPSYクオリアに魅せられていた時のレンさんみたいだ」と心の中でコメントしていた。

余談だが、放送中の字幕では実は「ディス イズ ザ 櫂トシキ表記だった。
しかし視聴者には何故か「This is THE 櫂トシキ」表記の方が浸透しているようである。きっと「THE」のせいだろう。

This is THE 文法解説

まず、視聴者の間では「THE」表記が定着しているためここでは便宜上「THE」と表現しているが、
文中に存在するので、正確には「THE」ではなく「the」である。

最初に生まれる疑問としては、「なぜ固有名詞、それも人名の前に『THE』が付くのか?」ということだろう。
通常、人名の前に「the」や「a」などの定冠詞は付かないため、これは文法上誤りだと感じるかもしれないが、実はこういった用法も存在する。

「the」が固有名詞と共に使われること自体は何ら問題はなく、よく見られる用法である。
名、・山脈といった地名、建造物乗り物民族名、歴史的・社会的に有名な人物名などの前に「the」を付けることは、一般的な用法のひとつとして辞書にも記載されている。ただし、定冠詞「the」+固有名詞の形は必ずしも一定という訳ではなく、付ける時もあれば付けない時もあったりと一概には言えない。

それらを念頭に置いた上で今回のケースを考えると、確かに「櫂トシキ」という個人は全大会、ひいてはVFサーキットアジア大会で活躍している、つまりある程度有名であると考えれられるため、間違ってはいないと言えるだろう。

だがそれでも、「この台詞が発せられたシチュエーションではおかしい」と思う方も、中にはいるのではなかろうか?

では、この台詞の意味を考えてみよう。
直訳すると「これはその櫂トシキです」である。しかしこれでは櫂トシキがまるでペンか何かのようであり、更に前後の台詞も含めれば「オーバーロード──その名こそ、これはその櫂トシキです。ユニット!」などとレンが支離滅裂で頭のおかしな人であるかのようになってしまう。わけがわからない。

かしここで落ち着いて思い出してみてほしい。
直前で「その名こそ」とある。
「こそ」──強調の助詞、つまりここでは、直後の「the」も同様に強調の意味で使われていると推測できる。
「the」にはたくさんの意味が存在する。そして、その中には「強調の『the』」もあるのだ。
この意味で使用される「the」も、上述の用法と同様に、固有名詞と共に「the」が用いられるケースのひとつである。
その場合、「the」は「の、一の、あの有名な、まさにその」などと訳すことになり、これを当てはめると、
「This is THE 櫂トシキ」は「これぞまさに櫂トシキという意味合いになるだろう。
……論それでも「その名こそ、これぞまさに櫂トシキ」と訳が被ってしまい、それなら「This is」は要らないだろうという話になってしまうのだが考えたら負けのような気がしなくもない。そもそもレンがここまで深く考えて使っていたかどうかも判らない。もしかするとただの語感の問題かもしれないし、そうではないかもしれない。真実惑星レイの中である。こまけぇこたぁいいんだよ!

ちなみに、強調の意味で「the」が用いられる場合、イタリック体の「the」で表記・印刷されることが多い。
詳しくは各自お手元の英和辞典等を参照されたし。

一年以上も先の話になるが、英語版放送でどういった訳になっているか非常に楽しみであ……ったのだが、に遺憾ながら3期序盤で放送が々に打ち切られてしまった。

This is THE 結論

つまるところこの言葉さえあれば、
櫂のツンデレも、櫂の悪い顔も、櫂のヴァンガも、櫂ひいてはレンやたらと『THE』を乱発するのも、
あんなにらしかった中学生時代のレンがこんなに立ヤンホモヴァンガ子ォへと成長してしまったことも、
一年前は何も知らなかったアイチがこれまたヤンホモ期を経て世界トップクラスヴァンガへと成長を遂げたことも、
レンアイチが櫂のためにPSYクオリアに溺れたことも、その結果二人が揺るがぬ強さを手にしたことも、
それゆえに櫂が二人に対して焦りや劣等感を抱き、リンクジョーカーに身を委ねて悪堕ちしてしまったことも、
お前は強いのか」などという新な挨拶の文句が生まれたことも、
三和がTVアニメ放送開始から現在までの約三年間で築き上げてきた面倒見のいいキャラから一転、1期のレンアイチにも負けないヤンホモヤンデレキャラという新たな一面と数々の迷言視聴者すことになったのも、
櫂が何故か立凪ビルのエントランス部分にある屋根上に立って待ち構えていたことも、地上から3~4mの高さはあるだろうそこから飛び降りても何故か怪我ひとつしなかったことも、それを見て全お茶の間が笑いに包まれたことも、
櫂が健気に駆け寄るらがメインヒロイン主人公アイチに働いたDV体も、その後の胸糞熱いリバースも、
最強になるためなら何度でも力をアイチ達を傷つけ世界危機に陥れる」と自認するほど最強であることも、
アイチが「櫂くん」と呼びすぎるあまり視聴者カウントに執心してしまったことも、櫂くんのベンチだと長らく思われていたことも、飴色に炒めた玉葱がルーにコクを与えることも、南の星空の下で乙女花火いたことも、
櫂がラスボスを前にして二人だけの世界を築きアイチへ熱に陳謝したことも、宮地学園文化祭屋台焼きそばいいソースが使われていることも、4期では櫂が正正銘主人公になることも、「友」「仲間」という言葉を前触れもなく「メイト」などというの言葉で言い替えたことも、櫂の使用クランが全期を通して安定しないことも、メイトであるアイチにもう探さないでほしいと言われたことも、コーリンブラスター・ブレードを奪われたことも、カトルナイツを倒すための特訓中にチェン姉妹に二度もに落とされたことも、本当の自分でアイチに会うために再びかげろうを使うことも、
櫂トシキなりきりセットЯが発売されたことも、櫂がアニメ作中で生み出した元ヤンデレ三人デュエットした櫂のキャラソンCDが三枚同時発売されたことも、櫂トシキファンブックである「This is THE 櫂トシキBook」が2014年8月8日に発売されたことも、漫画版では櫂のアイチに対する態度がアニメ版と違いすぎて逆にむず痒くなってしまうのも──櫂トシキが関わるあらゆる事の説明がつくのだ。

そう。これもそれもあれもどれも何もかも、すべてはThis is THE 櫂トシキ。この一言に尽きるのである。
 


 
もしも今後、櫂トシキについて何か思うところが出てくることがあったなら、まずはこの言葉を唱えてみよう。

「This is THE 櫂トシキ」

そうすればきっと、何もかもが解決するはずだ。

…………たぶん。

This is THE アイチのへや

TVアニメカードファイト!! ヴァンガード レギオンメイト編では、先導アイチ役・代永翼ホストォ!パーソナリティとして毎週ゲストを呼び、放送内容についてトークを繰り広げる副音企画、通称『アイチのへや』が行われている。
その『アイチのへや』にゲストとしてォ!雀ヶ森レン役・阿部敦を迎えた第3話(通算第166話)、石田ナオキ櫂トシキメイト」および「双闘」発言を思い浮かべた回想シーンの副音として、その会話は全お茶の間に流れた。

 「これはあれですか? “This is THE 櫂トシキ”ですか?」
 「その通りです!」
 「Is this THE 櫂トシキ?」
 「Yes, this is THE 櫂トシキ!」

……まったくもってその通りである。いろんな意味で。
中の人にまでネタにされた挙句、地上波で言及されたこのやりとりすらThis is THE 櫂トシキということなのだろう。

This is THE バーチャル・ステージ

放送から約3年後の2017年4月1日4月9日に上演された、
舞台カードファイト!! ヴァンガードバーチャルステージ リンクジョーカーにおいても、まさかのこの迷言が使用された。
雀ヶ森レン役・染谷俊之櫂トシキ役・健人による熱演も相俟って再現度はいろんな意味で非常に高く、
かつて日曜お茶の間でこの名(?)シーン撃し、今回の上演を観劇すべくシアターに集った全ヴァンガードファイター達も思わずこう感じたのではないだろうか──これぞまさに雀ヶ森レン、と。
ぶっちゃけこれをやってくれた舞台ヴァン制作ならきっとやってくれるって信じてた。

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