秋田内陸縦貫鉄道

秋田内陸縦貫鉄道とは、秋田県に存在する第三セクターの鉄道事業者である。

素朴な風景、贅沢な時間
秋田の自然に囲まれて、ゆったりとしたひとときを。

(公式サイトキャッチフレーズ)

概要

国鉄から角館線、阿仁合線、および両線を結ぶ鷹角線（日本鉄道建設公団建設線）を引き継いだ「秋田内陸線」を経営する鉄道事業者である。当初は両線がつながっておらず、鷹巣側は「秋田内陸北線」、角館側は「秋田内陸南線」と呼ばれていた。かつては「あきた♥美人ライン」という愛称がついていたが、何かとまずかったのか2017年に「スマイルレール秋田内陸線」に改められている。

急行列車「もりよし」を運行している。かつてはサロン調の専用車両を使用していたが、資金不足で廃止となり、現在は特定日に観光型車両が使われる以外は普通列車と同じ車両による運転となっている（ただし急行券は購入する必要がある）。

とにかく客が少なく経営が非常に厳しい。
東日本大震災時は路線は無傷だったが、燃料不足で間引き運転を行っていた。
阿仁マタギ（あにまたぎ：東北の駅100選）駅があり「マタギ資料館」（無料送迎バスあり）や打当温泉マタギの湯やクマ牧場などとにかくマタギに親しめる鉄道である。

超が付くほどのローカル線だが、観光客のためにフリーWi-Fiが整備されている。

車両

形式名は導入年にちなんでいる。

• AN-8800形
  • 普通列車用車両。改造車を除きセミクロスシート・トイレ付き。
  • 1両は2003年にお座敷列車に改造されていたが2022年に再整備され、大型テーブル付きのボックスシートを配置した観光列車「秋田マタギ号」となった。
  • その他の車両も全車が「秋田犬っこ列車」というラッピング車両になり、犬柄のモケットへの交換や車内への犬の画像貼り付けが施された。
• AN-8900形
  • 急行列車用車両。転換クロスシートを基本に、車端部にスクエア型のサロン席を設けている。
  • 資金難により1両を除いて廃車となり、残った1両は壁紙とモケットを張り替えた観光列車「笑」としてリニューアルされた。
• AN-2000形
  • 臨時列車用車両。転換クロスシートを基本に、車端部にカラオケセット付きのフリースペースを設けていた。
  • 2021年にフリースペースを展望スペースに改造のうえ内装を更新し、観光列車「秋田縄文号」としてリニューアルされた。

秋田内陸線駅一覧

全て秋田県内に所在。
* : 交換可能　● : 停車　▲ : 一部のみ停車　※ : カタクリシーズンのみ停車　| : 通過

駅	よみがな	停車駅		■乗り換え路線 ○周辺施設・観光名所 等	所在地
		快速	急行
鷹巣駅	たかのす	●	●	■JR東日本 奥羽本線（鷹ノ巣駅） ○北秋田市役所	北秋田市
西鷹巣駅	にしたかのす	●	|
縄文小ヶ田駅	じょうもんおがた	●	●	○大館能代空港
大野台駅	おおのだい	●	|	○秋田県立北欧の杜公園
合川駅*	あいかわ	●	●
上杉駅	かみすぎ	●	|
米内沢駅	よないざわ	●	●
桂瀬駅	かつらせ	●	|
阿仁前田温泉駅*	あにまえだおんせん	●	●	○クウィンス森吉 ○太平湖・小又峡 ○杣温泉
前田南駅	まえだみなみ	●	|
小渕駅	こぶち	●	|
阿仁合駅*	あにあい	●	●	○阿仁異人館・伝承館
荒瀬駅	あらせ	▲	|
萱草駅	かやくさ	▲	|
笑内駅	おかしない	▲	|	○根子集落
岩野目駅	いわのめ	▲	|
比立内駅*	ひたちない	●	●	○道の駅あに またたび館
奥阿仁駅	おくあに	▲	|
阿仁マタギ駅	あにまたぎ	●	●	○マタギ資料館 ○打当温泉 ○阿仁熊牧場
戸沢駅	とざわ	▲	|	○戸沢城址	仙北市
上桧木内駅*	かみひのきない	●	●
左通駅	さどおり	▲	|
羽後中里駅	うごなかざと	▲	|
松葉駅	まつば	●	●	○田沢湖
羽後長戸呂駅	うごながとろ	▲	|
八津駅*	やつ	▲	※	○カタクリ群生地
西明寺駅	さいみょうじ	●	●	○西木温泉ふれあいプラザクリオン
羽後太田駅	うごおおた	▲	|
角館駅	かくのだて	●	●	■JR東日本 秋田新幹線・田沢湖線 ○武家屋敷通り ○あきた芸術村

関連動画

関連商品

関連コミュニティ

関連項目・外部リンク

• 日本国有鉄道
• 秋田県
• 秋田内陸線
• 鉄道事業者・路線一覧
• 鉄道in東北
• 第三セクター
• 東北地方太平洋沖地震
• 秋田内陸縦貫鉄道公式サイト