赤軍合唱団

赤軍合唱団とは、赤軍、ソ連軍、ロシア軍の合唱・舞踊団である。

概要

赤軍合唱団とは、赤軍、ソ連軍、ロシア軍に所属する「歌と踊りのアンサンブル」(Ансамбль песни и пляски)を指す言葉である。
(単一の「赤軍合唱団」という組織が存在するわけではない。軍種、軍管区、艦隊など軍組織の様々な階層に属し、各地に点在する類似の集団を「(旧)赤軍の合唱団」であるということでまとめてそう呼んでいるのである。)

これらアンサンブルはそれぞれ違った伝統、違ったスタイル、違ったレパートリーを持つが、

• 歌唱 (軍歌、戦時歌謡、愛国歌、流行歌、民謡など)
• 舞踊 (兵士の踊り、コサック等の民族舞踊など)

を「歌と踊りのアンサンブル」の名の通り表現の二本柱としている点はどこでも同じである。

彼らは軍楽隊と並ぶ軍内部の芸術集団として、兵士への娯楽の提供、文化水準の向上、軍民への愛国教育、ロシア文化の海外への紹介など幅広い任務を担っており、そのためロシア国内を、また時には海外を飛び回るスケジュールを日々こなしている。

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アレクサンドロフ・アンサンブル

正式名称: 赤旗勲章2回受章А.В.アレクサンドロフ記念アカデミーロシア軍歌と踊りのアンサンブル

赤軍合唱団の代名詞的存在。軍に直属し、実力も権威もトップクラス。

2016年12月25日、「アレクサンドロフ・アンサンブル」のほぼ全メンバーを乗せたロシア国防省所属のジェット旅客機Tu-154が、ロシア南部のソチから離陸直後に黒海に墜落、メンバー64人を含む搭乗者92人全員が死亡する大事故が起こる。音楽総監督であり対独戦勝記念軍事パレードの総指揮者などを務めたことで著名なヴァレリー・ミハイロヴィチ・ハリロフ中将なども死亡した。
「アレクサンドロフ・アンサンブル」は、内戦の続くシリア共和国に駐留するロシア軍の為に、新年のお祝いと慰問を兼ねた演奏会を行うためにシリアに向かっていた。
この事故により、アンサンブルのメンバーで生き残ったのは同機に搭乗しなかったソリスト、ワジム・ペトロヴィチ・アナニエフ氏、ヴァレーリヤ・ニコラエヴィチ・ガッヴァ氏、ボリス・ヴャチェスラヴォヴィチ・ディヤコフ氏の3人のみとなってしまった。

プーチン大統領は犠牲者の親族・近親者に哀悼の念を表明し、メドヴェージェフ首相に事故調査委員会の設立を指示、2016年12月26日を服喪の日とすることを発表した。
また、ロシア国営メディアのスプートニクやグーグルのロシア語版では、事故への哀悼の意を表してサイトトップにブラックリボンが表示された。

モスクワ市文化局長は事故を嘆き悲しみ、「この悲劇の穴をどうやって埋めたらいいのかを考えるとぞっとする」「まだ損失の規模を把握するのは難しい。アンサンブルはただの団体ではなく、私たちの誇りだった」と国営メディアスプートニクのインタビューに答えている。

内務省国内軍歌と踊りのアンサンブル

愛称: ロシアの大地アンサンブル

2007年来日公演。２０１４年ソチオリンピック開会式公演

戦略ロケット軍歌と踊りのアンサンブル「赤い星」

愛称: 赤星赤軍合唱団

混声合唱が特徴。

空軍歌と踊りのアンサンブル

レニングラード軍管区歌と踊りのアンサンブル

黒海艦隊歌と踊りのアンサンブル

宇宙軍歌と踊りのアンサンブル

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